生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

予定とは別の方向へ…

2012-06-11 19:43:51 | 教会
昨日の礼拝は、使徒の働き16章からメッセージが語られました。一部を紹介させていただきます。いつものように青字が牧師先生の言われたこと、緑字が聖書の言葉、茶色字がわたしの感想です。


ルカは教養ある医師で、ルカの福音書と使徒の働きを書きました。
第二次伝道旅行でパウロの一行は、予定していた場所へ行くことができませんでした。聖書には「アジヤでみことばを語ることを聖霊によって禁じられたので、フルギヤ・ガラテヤの地方を通った。(使徒16:6)」と書かれています。

それからピテニヤの方に行こうとしたら、再びそこへ行くことを禁じられ、トロアスに向かうことになりました。

トロアスへの道のりは80㎞もあり、20日以上かかります。パウロは悩みながらトロアスへの道を歩いたことでしょう。

トロアスでパウロは幻を見ました。ひとりのマケドニヤ人が、マケドニヤに来て私たちを助けて下さいと懇願している幻です。(このマケドニヤ人がルカだという説があります。そうかもしれません。ルカがパウロに自分の故郷に来て福音を語ってくださいと懇願したのかもしれません)
パウロはトロアスから海路でマケドニヤに向かいます。

トロアスに行くまでは、なぜ予定していたアジヤに行けなかったのかと悩んだことでしょう。でも、このときパズルの最後のピースがはまったような気持ちになったのではないでしょうか。


わたしにもそんな経験があります。わたしは子どもたちに福音を伝えるために小学生向けのファンタジー童話を書いていました。それ以外の創作をするつもりがありませんでした。ところが、中高生向けにリアリズムの作品を書くことを示されて「リピート・シンドローム」を書くと、それが不思議な導きで本となって出版されました。

こだわりを捨てなければ書けなかった作品です。自分で考えてよいと思った方へ歩んで行っても、神さまの介入があって、方向を変えるように示されることがあります。そのとき理由はわからなくても、素直に従えるようになりたいです。


使徒16:10から突然主語が「私たち」になっています。ということは、マケドニヤに出かけるとき、使徒の働きの筆者であるルカがパウロの一行に加わったことを意味しています。
その後、パウロは捕えられてローマに護送されますが、その旅にもルカが同行しました。

ルカはパウロとトロアスで出会ってからずっと共にいたのです。
パウロは「私の愛する医者ルカ」「私の同労者ルカ」と書き、軟禁されているときには「ルカだけは私と共にいます」と書いています。

パウロにとって、海を渡ってマケドニヤに行くことは、自分の経験外のことでした。越境を意味しました。でも、越境を繰り返してキリスト教は全世界に広まったのです。


いつの間にか自分で境を築いて、そこから出たくないと思っているわたしです。でも、パウロがマケドニヤ人の幻を見て越境したようにわたしも神様から示されたら越境する勇気が与えられるようにと祈りました。



日本クリスチャン・ペンクラブのHP更新しました。私の書いた400字エッセイも掲載しています。
ぜひごらんください。




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