生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

背後にあるもの(その2)

2011-02-02 21:48:28 | CS(子供伝道)
今日はヒックンが熱を出したので一日預かりました。午後には熱が下がって元気になったのでほっとしました。
昨日の続きです。

それに気付いたエステルは、人を遣わしてモルデカイに尋ねさせます。モルデカイは発布された法令の写し渡し、事情を伝えました。そして、王のところへいってユダヤ人を助けるように頼みます。
エステルは、召されないのに王のところに行く者は死刑になるという法令があること。しかし、王が金の笏(しゃく)をその人に差し出せば、殺されないですむことを話し、エステルは30日も召されてないことを告げます。

そのときに語ったモルデカイの言葉は、迫力があります。

聖書には次のように書かれています。
「あなたは、すべてのユダヤ人から離れて王宮にいるから助かるだろうと考えてはならない。もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から、助けと救いがユダヤ人のために起ころう。しかしあなたも、あなたの父の家も滅びよう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時であるかもしれない。」

モルデカイは神が必ずユダヤ人たちを守って下さることを信じています。また、エステルに使命が与えられていることを伝えています。
実の娘のように愛するエステルを危険な目にあわせても使命を全うせよと言うモルデカイの心中はどうだったのでしょう。確固たる信仰を持っていたからこそ言えたのでしょうね。

モルデカイの言葉を伝え聞いたエステルは奮い立ちます。ユダヤ人たちに3日間の断食と祈祷をお願いし、「たとい法令にそむいても、私は王のところへまいります。私は死ななければならないのでしたら、死にます」と言いました。
張りつめた会話がかわされています。



30日のCSのメッセージはここまででした。
「さて、エステルは、ユダヤ人たちは、どうなったでしょうか。続きは来週」と言うと、子どもたちの間で「えーっ!」「続きが聞きたい!」という声が上がりました。


結果は、金の笏が延ばされ、エステルは助かります。ところが、エステルはユダヤ人たちを救ってほしいことをすぐに王に言いません。王とハマンを招いて2回も宴会を設け、2回目のとき、ハマンの悪だくみを訴えるのです。ハマンは王の逆鱗に触れ、木につるされます。ユダヤ人たちは助かります。


エステル記に書かれていることは本当にあった出来事です。
聖書をお持ちの方は、ぜひ旧約聖書のエステル記をお読みください。ひとつひとつの出来事が神の民、ユダヤ人を救うために起こったのだとわかります。背後に神さまの御手が働いているのです。

『もしかするとこの時のため』というのは、現代に生きるわたしたちにも当てはまるのではないでしょうか。

わたしたちは、神様の遠大な御計画の中に組み込まれています。色々なことが起こり、そのときは意味がわからず、嘆いたり、つぶやいたりするのですが、ずっと後になって「もしかするとこの時のため」に起きた出来事であったと気づくのです。

中学生の時、友達がいなかったときの孤独な経験は、童話や児童小説を書く原動力になりました。
乳がんになったことは、HPやブログを通して同じ病気の方を慰めるのにお役に立ちました。
主にあって無駄な経験はありません。辛い経験もよいことに変えられるのです。


「神を愛する人々、すなわち神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ人への手紙8-28)」


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