昨日の水曜礼拝は合唱入門2でした。(合唱入門1は2/10に書いています)
楽譜といえば五線譜を思い起こしますが、線のないもの。一本線のもの。曲線グラフのような楽譜があることを教えていただきました。
五線譜の読み方を覚えてから、讃美歌312番「いつくしみ深き」を三部に分かれて合唱しました。
「いつくしみ深き」は世界中で最も愛されている讃美歌のひとつで、作詞者はジョセフ・スクライヴィン、作曲者はチャールス・コンヴァースです。
メロディーは日本では明治43年(1910年)に文部省唱歌『星の界(よ)』として紹介され、その後、川路柳虹の作詞による『星の世界』として伝えられているので、ほとんどの人が知っていると思います。
作詞者のジョセフ・スクライヴィンは、2回も婚約者に先立たれてしまうという大変な試練にあっています。
最初の婚約者は結婚式前日に溺死してしまいました。長い苦しみの後、やっと41歳で新たな結婚をしようとしていたところ、今度はその婚約者が結核で天に召されてしまいました。
2度目の婚約者が召されたとき、失意の中でイエス様の慰めを受け、平安を与えられました。
故郷のアイルランドに住む母親が希望を失っていたので、母親を慰めるため、どんな絶望の中でもイエスを信頼する気持ちを込めて書いた詩が「いつくしみ深き」だったそうです。
歌詞を紹介します
1 いつくしみ深き 友なるイエスは
罪とが憂いを 取り去りたもう
心の嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負えぬ重荷を
2 いつくしみ深き 友なるイエスは
われの弱さを 知りて憐れむ
悩み悲しみに 沈めるときも
祈りにこたえて 慰めたまわん
3 いつくしみ深き 友なるイエスは
かわらぬ愛もて 導きたもう
世の友われらを 棄て去る時も
祈りにこたえて 労りたまわん
1番の歌詞で「罪とが憂い」というのは、罪と、咎(とが)と、憂いのことです。
「などかは下ろさぬ負える重荷を」というのは「どうして背負っている重荷を下ろさないのですか」という意味です。
3番の歌詞で「労(いた)わりたまわん」とは介抱してくださるという意味です。
スイスの宗教改革者カルヴァンは、「人間は、本当の苦しみを自分の中に押し隠し、神にすべてを告白しない本性を持っている」と言っています。
苦しみを自分の中に押し込めて神さま告げないから苦しいのです。
神の前で心の重荷を下ろすのは人間の本性ではないのですね。でも、心を開いて、嘆きを包み隠すことなく神様に言って、重荷を下ろすことが大切です。
そうすれば、神様は変わらない愛をもって導き、イエス様が心の痛手をやさしく介抱してくださいます。
次回は重荷をおろしたときのわたしのあかし(体験談)と「いつくしみ深き」の原文の直訳の歌詞を紹介します。
つづく
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「いつくしみ深き」は世界中で最も愛されている讃美歌のひとつで、作詞者はジョセフ・スクライヴィン、作曲者はチャールス・コンヴァースです。
メロディーは日本では明治43年(1910年)に文部省唱歌『星の界(よ)』として紹介され、その後、川路柳虹の作詞による『星の世界』として伝えられているので、ほとんどの人が知っていると思います。
作詞者のジョセフ・スクライヴィンは、2回も婚約者に先立たれてしまうという大変な試練にあっています。
最初の婚約者は結婚式前日に溺死してしまいました。長い苦しみの後、やっと41歳で新たな結婚をしようとしていたところ、今度はその婚約者が結核で天に召されてしまいました。
2度目の婚約者が召されたとき、失意の中でイエス様の慰めを受け、平安を与えられました。
故郷のアイルランドに住む母親が希望を失っていたので、母親を慰めるため、どんな絶望の中でもイエスを信頼する気持ちを込めて書いた詩が「いつくしみ深き」だったそうです。
歌詞を紹介します
1 いつくしみ深き 友なるイエスは
罪とが憂いを 取り去りたもう
心の嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負えぬ重荷を
2 いつくしみ深き 友なるイエスは
われの弱さを 知りて憐れむ
悩み悲しみに 沈めるときも
祈りにこたえて 慰めたまわん
3 いつくしみ深き 友なるイエスは
かわらぬ愛もて 導きたもう
世の友われらを 棄て去る時も
祈りにこたえて 労りたまわん
1番の歌詞で「罪とが憂い」というのは、罪と、咎(とが)と、憂いのことです。
「などかは下ろさぬ負える重荷を」というのは「どうして背負っている重荷を下ろさないのですか」という意味です。
3番の歌詞で「労(いた)わりたまわん」とは介抱してくださるという意味です。
スイスの宗教改革者カルヴァンは、「人間は、本当の苦しみを自分の中に押し隠し、神にすべてを告白しない本性を持っている」と言っています。
苦しみを自分の中に押し込めて神さま告げないから苦しいのです。
神の前で心の重荷を下ろすのは人間の本性ではないのですね。でも、心を開いて、嘆きを包み隠すことなく神様に言って、重荷を下ろすことが大切です。
そうすれば、神様は変わらない愛をもって導き、イエス様が心の痛手をやさしく介抱してくださいます。
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