日本クリスチャン・ペンクラブ(JCP)では花鳥風月で400字エッセイを書いています。5月例会では、「鳥」をテーマに書きました。紹介させていただきます。
鳥に教えられ
その年の教会学校(CS)のピアノ伴奏者はひとりしかいなかった。最低ふたりは必要なので「わたしが弾きます」と申し出た。ピアノは得意ではない。でも、幼稚園に勤めていたとき、歌の伴奏をしていた。
練習すればすぐ弾けるようになると思ったが、考えが甘かった。リズムがわからない。子ども讃美歌なら弾ける。でも、CSで歌う曲はリズミカルな曲ばかり。
「テンポが遅れているよ」と娘に言われ、数えながら弾く。録音した曲を何十回も聴き、何時間同じ曲を弾き続けても正しく弾けない。
(わたしには無理)と思った時、『ピーピ チチチチー』と楽しそうな鳥のさえずりが聞こえてきた。鳥は神様を喜び、賛美している。
大切なことを忘れていた。リズムばかり気にして主に向かって弾いていなかった。神様をほめたたえ、喜びの賛美として捧げよう。
祈りつつさらに練習すると、「あってるよ、リズム!」と、娘の声がした。
明日からOBIサマースクーリングで軽井沢に出かけます。
写真は桜川学園大橋より写したサギのコロニー。サギたちは春にやってきてここで繁殖し、10月にはどこかへ飛んで行ってしまいます。