ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

静かになる・体の深層部までも静かにする

2012-01-10 07:39:21 | 座禅

 吐く息を出来るだけ長く吐き、イメージで息を体の中へ吐き入れ、吐く息だけに意識を集中することにより、雑念が自然となくなってきます。

 はじめは吐く息が体の中へ入って行くのを、自分自身で体感するために息音をたてながら、出来るだけ長く吐きます。 体の中へ吐く呼吸に慣れたならば、今度は一転して、出来るだけ吐く息を静かに吐きます。

 意識しなくても、日常的に気がついて見ると、吐く息を体の中へ吐いているような感覚になった時に、出来るだけ静かに吐いたほうが、良いかもしれませんが。

 出来るだけ静かに吐く呼吸を継続的に行い、ふと気がついて見ると、息を吐いているかどうか分からないぐらいになった時に、体は、その深層部までもが、静かになっているのです。

 静かは、表面的な静かではいけません。 深層部までが静かになるには、一定時間が必要です。1時間以上の座禅を継続的に行うことが必要です。

 吐く息だけに意識を集中すれば、1時間はあっという間に過ぎてしまいます。 座禅は、体の微妙な変化を楽しみながら、ひたすら座禅を行います。 ただ胡座を組んで座っているだけで楽しいのですから、日中の動きのあることは、なんでも楽しくなるものです。

 静かに、暗闇の中で座って楽しんでいれば、自然と顔も普段から笑顔で、満ち溢れるのです。

自然の動きに任せ自然の摂理に委ねる気持ちが大切

2012-01-09 07:53:54 | 座禅

 座禅は、自然の動きに任せ自然の摂理に従う気持ちを、持つことが大切です。 
静かに胡座を組んで、暗闇の中で吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐くことを、継続的に続けることにより、体の中の眠っていた経絡を刺激するため、様々な体の変化を私たちに与えます。

 この変化を、神秘的なものとは考えず、私たちが生来、持っていた機能が回復したと考えれば、ごく自然なことと捉えることができます。 時には劇的な変化を与えてくれますので、普段からその変化を楽しむ気持ちを持っていることが大切なのです。 変化にびっくりしないためにもです。

 私自身、無我夢中で吐く息を出来るだけ長く吐く呼吸を続けただけで、何か変化を期待したわけではありません。 ただひたすら1時間の座禅を続けてきただけなのです。 また友人の病気の回復を願って、毎日3時間の座禅を続けてきただけなのです。

 座禅は、お経の本を読んで理解するものではなく、ただひたすら胡座を組んで静かに出来るだけ長く吐く呼吸を、続けてきて感得するものなのです。 私は、定、戒、慧は座禅を通して、感得するものだと思っています。

長く吐く呼吸を通して体の微妙な変化を楽しむー2

2012-01-08 08:08:33 | 逆腹式呼吸

 イメージで吐く息を体の中へ吐くことによって、体の中の気の通りを調節する弁であるツボ(鍼とか灸のツボー経穴)から、体の中から気が排出されることにより、調節の弁の機能が正常化してきます。

 中国の紀元前にいた始皇帝が、気と病気の関係に関心があり、人体実験を行いながら、病気とツボの関係を調べ、例えば胃が悪くなると、どこのツボが関係するかなど分かってきました。 その結果、鍼灸師が病に罹った人に、それなりの施術をするようになったのです。 

 吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐くことによって、結果的にいつも経穴の気の調節の弁の調子も良くなりますので、そのことが自己免疫力を高めることに継ってくるのです。

 また例え病気に罹ったとしても、軽くて済むことになるのです。 日常的にこの呼吸法を続けることにより、神経腺も経絡も体中にめぐらされていますので、血流の良くなってきます。 そことが顔の皮膚の下にも影響し、いわゆる赤ちゃんのような赤ら顔になっていくのです。

長く吐く呼吸を通して体の微妙な変化を楽しむ

2012-01-07 08:23:30 | 逆腹式呼吸

 吐く息を出来るだけ長く吐くことによって、イメージで吐く息を体の中へ吐くことによって、体の中の神経の腺に沿って流れていると云われている経絡(気の通る道)を刺激し、その通りをよくします。

 継続的にこの呼吸を続けることによって、経絡の通りがよくなるに従い、神経をも刺激します。 特に微細な神経がある脳を刺激します。 頭部が何となく、もやもやしてきます。

 また、イメージで息を体の中へ吐くことによって、結果的に体の中の経絡に宇宙の気が入って行きます。 胡座を組みながら、暗闇の中で1時間の座禅を行う中で、この呼吸を続けていけば、体の中へ入っていった気が、体に点在する経穴という気のツボ(鍼とか灸のツボ)から排出されるのを、感得するはずです。

 体の中へ入っていった気は、本来は殆どが体外に排出されますが、体の調子が悪ければ、その部位に関係するツボの調節を行う弁も調子が悪くなり、長くこの呼吸を続けることによって、次第に体内に気が溜まってくることになります。

 私自身が体験したことですが、ある時点で調子の悪かったツボが、ぷっつんと開放され、一種独特の焦げ臭いような臭いを持った気が、排出されたことがあります。 丁度その時は、腎臓に結石があり、その片割れが腎臓から膀胱の間にある尿管に溜まっていたのです。

長く吐く呼吸のコツは下腹と胸の動きを気にしないこと

2012-01-06 08:07:06 | 逆腹式呼吸

 私の逆腹式呼吸は、体操の時に行なっていた深呼吸と同じように行います。 大きく吸ってゆっくり吐く呼吸です。 ゆっくり吐く時に、できるだけ長く、全部吐ききる寸前まで吐きます。 

 全部吐ききろうとすると苦しくなりますので、その寸前で軽く息を止め、また大きく息を吸います。 出来るだけ流れるように行います。 苦しくなる寸前まで息を吐きながら、自然に流れるように行うというのは、ちょっと矛盾しますが、大切なことです。

 長く吐く時には、鼻から息が出ることを一切忘れ、イメージで息を体の中へ吐きます。 体の中へ息が入って行くのを、自分自身が体感するために、息音が聴こえるように吐きます。 ウーンとかスーンとかの息音をたてながら吐きます。

 出来るだけ長く吐こうとすることに、意識を集中します。 また息が体の中へ入って行くのを追うようにして、そこに意識を集中します。 このような呼吸を行うことによって、雑念は起こることはありません。

 もの本には、下腹と胸の動きと呼吸の関係について、解説しているのを見かけますが、そのようなことは一切忘れて、上記のような呼吸をひたすら胡座を組んで行います。 呼吸に慣れるに従い、気がついてみれば、下腹などの動きはそのようになっています。 

 大きく息を吸った時には、胸は拡がり下腹は凹みます。 息を吐いたときは、胸も下腹も元に戻るのです。

長く吐く呼吸を始めることにより何かが変わるー3

2012-01-05 07:09:32 | 座禅
 胎児がお母さんのお腹から生まれでた瞬間から、腹式呼吸を通して肺呼吸に、ごく自然に推移していきます。 息を吸うときには下腹は凹み、息を吐くときには元に戻ります。 決して、下腹が膨らむということはありません。 

 肺呼吸に移る過程で、息を吸うときに、下腹が凹む時には胸が自然と膨らんできます。 息を吐くときには、下腹が元に戻りますが、胸も元に戻るのです。

 私たちは、自然の動きの中で、上記のような動きをしているのです。

 私は、たまたま無我夢中で行なってきた呼吸法が、体操の時に行なってきた深呼吸の要領で、大きく息を吸い、ゆっくりと吐く呼吸を行なっていました。 ただ、息を吐くときには、出来るだけ長く極限近くまで、吐くことを行なっていました。

 大きく息を吸うときには、胸は膨らみ下腹は凹みます。 息を吐く時には、胸も下腹も元に戻るのです。

 私は、このような我流の逆腹式呼吸を継続的行なってきて、結果的に自分でも知らず知らずの内に、体の中の気の通り道である経絡を刺激し、気の呼吸に推移し、更に下腹にある臍下丹田(気の溜り場所で体中に気を送り出す部位)が活性化し、心臓のように動くことに継ってきました。

 このことが更に、胎児がお母さんのお腹の中で行なっていたと思われる気の呼吸―胎息に継っていくのでした。

胎児がお母さんのお腹の中から生まれでて、腹式呼吸を通して肺呼吸に推移していったことを、私はごく自然に、その逆を行なってきて、胎息に辿りついたのです。

長く吐く呼吸を始めることにより何かが変わるー2

2012-01-04 07:32:34 | 座禅

 生来、意識しなかった呼吸を意識し、体の中へ出来るだけ長く吐く呼吸を、継続的に行ううちに、私たちの体に様々な微妙な変化を与えます。 これは体を動かす運動をしていると、なかなか気がつかないのですが、静かに暗闇の中で、吐く息だけに意識を集中していると、わずかな変化も感じやすいのです。

 私は、何故、逆腹式呼吸が自己免疫力を高めるかを、自分が行う座禅を通して感じました。 このことは本にも書いてはありません。 

 私の逆腹式呼吸は、ものの本に書いてある呼吸法とは、ちょっと違います。 一般的には下腹にある丹田を中心に考えます。 禅宗の下腹の丹田から吐き出す呼吸法を基準に考えるようです。 この丹田から吐き出すのではなく、丹田に吐き入れるのが、逆腹式呼吸ということになります。 吐き出す時に下腹は膨らみ、吸うときに下腹は戻るということです。 これは丹田呼吸とも云われています。

 私は自分の体験を通して、私たちは全ての人が、お母さんのお腹の中に居た時には、下腹にある丹田は動いていて、気の呼吸を行いながら生長していったと考えています。 お母さんのお腹から生まれでた瞬間から、オギャーという泣き声と共に、丹田の気の呼吸から空気の酸素を吸う肺呼吸に、変化すると思っています。

 気の呼吸から肺呼吸に推移する過程で、腹式呼吸を行うとも思っています。 赤ちゃんが呼吸している姿を見ると、胸を膨らまして呼吸するというよりも、下腹を動かして呼吸する姿を、私たちは見ています。

 赤ちゃんの下腹の動きは、凹む、元に戻るという動きの繰り返しで、呼吸を行なっています。 決して、下腹を膨らませて、元に戻るという動きはしてはいません。 

 禅宗の呼吸法を意識した逆腹式呼吸(丹田呼吸)の動きは、赤ちゃんはしてはいないのです(禅宗の腹式呼吸も含めて)。

長く吐く呼吸を始めることにより何かが変わる

2012-01-03 08:25:46 | 座禅

 私が生まれて初めて呼吸法を伴う座禅を行なってから10数年になりますが、それまでは、禅宗のお坊さんがお寺で胡座を組んで座禅を行うものとしか、理解しておりませんでした。 ましてや自分が座禅を行うことなど、考えてもいませんでした。

 たまたま大学の泊まりがけのクラス会で、級友が気功のほうで静功の会が、私の住む近くで開くので、参加することにしたという話を聞きました。 友人は千葉に住んでいて、わざわざこちらまで来るというのです。 

 丁度、私はその頃、胸のあたりに違和感があり、知り合いの看護婦の方に相談し、近くの病院の担当の先生の名前まで聞き、足の付け根からカテーテルをいれて、調べることも知りました。 

 そんなことはしたくはないとの思いもあり、気功は体に良いということを、なんとなく分かっておりましたので、迷った挙句に参加することにしました。

 本屋で気功の入門書を読み、何となく長く吐く呼吸のことを感じました。

 初めての静功の会のとき、はじめに中国からの留学生の指導を受けたのですが、部屋を真っ暗にしての1時間の座禅が始まりました。

 私は指導内容に関係なく、ひたすら深呼吸の要領で大きく吸って、出来るだけゆっくりと長く息を吐いていました。 胡座で長く座ったことがありませんので、当然のごとく足が痺れました。 痺れを我慢しながらも、ひたすら息を長く吐いていました。 

 私は、以前、極真空手の創始者である大山倍達の映画「空手バカ一」を見ていて、息を吐く時に、息音が聞こえるように吐いていたのを思い出し、ひたすら静寂さの中で、自分の息音だけが聴こえるように、長く息を吐いていました。 息音が聴こえるように吐くためには、感覚的には息を体の中へ吐くのです。

 すると1時間もしないうちに、頭のてっぺんが電子の輪の帽子をかぶっているような感覚になったのです。 後で考えたら、頭のてっぺんにある百会が活性化したのです。




24年元旦の年賀状です

2012-01-01 08:34:23 | 文化
あけましておめでとうございます
長く吐く呼吸を行うことで今までとは違った感覚を得ます。
毎日、食事をするように、布団の上で休むように、
あぐらを組んで深夜の1時間の座禅を行なっています。 
そんな毎日を楽しんでいます。  
お互いに よい年となりますように お祈りいたします。


   
福島原発事故で働く人々の安全を見守っててください
     福島原発事故が早く収束するように見守っててください
     大震災で被災された方々が早く生活再建できるように
     見守っててください     毎朝お祈りしております


平成24年  元旦
座禅は脳と心のエクササイズです。
ブログ「ひとり座禅のすすめ」 
yunosuke@star.odn.ne.jp