口を閉じ鼻だけで呼吸を行い、吐く息を出来るだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐き、吐く息だけに意識を集中しながら、1時間の座禅を行なっていけば、自然と自分の体の中で循環する気を、感じるようになります。
気を感じるようになることは、特別なことではありません。 私たちが気のことには、あまり関心がなかっただけのことです。 太極拳を見よう見まねで10年も行えば、何も分からなくても、手や足先がビリビリとして気を感じるようになります。
気は目には見えませんし、まだ科学的に十分解明されたわけではありませんので、なんだか分かんないままになっているだけです。
私は、無我夢中で行なってきた逆腹式呼吸を伴う座禅を通して、私たち生物は、この世に酸素がなかった時代には、宇宙に無尽蔵にある気の呼吸を行いながら、生長していったように感じます。
また私たちの誰もが、お母さんのお腹の中に居た時には、宇宙の気を通して胎外の出来事をキャッチし生育していき、オギャーという泣き声とともに、気の呼吸から肺呼吸に変化していったと感じております。
従って、男性よりも女性の方が、胎児をお腹に身ごもる分、お腹の中で胎児が気の呼吸を行なっていますので、男性よりも女性の方が、気を感じやすいのです。
私の身の回りでも、自分では何のことだか分からないのですが、下腹が何か動いているような感じがするという感覚を持っているご婦人を、何人も知っております。 ただ、そのような話を仕向けないから,分からないままになっているのが、現実です。