ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

長く吐く呼吸を始めることにより何かが変わる

2012-01-03 08:25:46 | 座禅

 私が生まれて初めて呼吸法を伴う座禅を行なってから10数年になりますが、それまでは、禅宗のお坊さんがお寺で胡座を組んで座禅を行うものとしか、理解しておりませんでした。 ましてや自分が座禅を行うことなど、考えてもいませんでした。

 たまたま大学の泊まりがけのクラス会で、級友が気功のほうで静功の会が、私の住む近くで開くので、参加することにしたという話を聞きました。 友人は千葉に住んでいて、わざわざこちらまで来るというのです。 

 丁度、私はその頃、胸のあたりに違和感があり、知り合いの看護婦の方に相談し、近くの病院の担当の先生の名前まで聞き、足の付け根からカテーテルをいれて、調べることも知りました。 

 そんなことはしたくはないとの思いもあり、気功は体に良いということを、なんとなく分かっておりましたので、迷った挙句に参加することにしました。

 本屋で気功の入門書を読み、何となく長く吐く呼吸のことを感じました。

 初めての静功の会のとき、はじめに中国からの留学生の指導を受けたのですが、部屋を真っ暗にしての1時間の座禅が始まりました。

 私は指導内容に関係なく、ひたすら深呼吸の要領で大きく吸って、出来るだけゆっくりと長く息を吐いていました。 胡座で長く座ったことがありませんので、当然のごとく足が痺れました。 痺れを我慢しながらも、ひたすら息を長く吐いていました。 

 私は、以前、極真空手の創始者である大山倍達の映画「空手バカ一」を見ていて、息を吐く時に、息音が聞こえるように吐いていたのを思い出し、ひたすら静寂さの中で、自分の息音だけが聴こえるように、長く息を吐いていました。 息音が聴こえるように吐くためには、感覚的には息を体の中へ吐くのです。

 すると1時間もしないうちに、頭のてっぺんが電子の輪の帽子をかぶっているような感覚になったのです。 後で考えたら、頭のてっぺんにある百会が活性化したのです。