ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

長く吐く呼吸を始めることにより何かが変わるー2

2012-01-04 07:32:34 | 座禅

 生来、意識しなかった呼吸を意識し、体の中へ出来るだけ長く吐く呼吸を、継続的に行ううちに、私たちの体に様々な微妙な変化を与えます。 これは体を動かす運動をしていると、なかなか気がつかないのですが、静かに暗闇の中で、吐く息だけに意識を集中していると、わずかな変化も感じやすいのです。

 私は、何故、逆腹式呼吸が自己免疫力を高めるかを、自分が行う座禅を通して感じました。 このことは本にも書いてはありません。 

 私の逆腹式呼吸は、ものの本に書いてある呼吸法とは、ちょっと違います。 一般的には下腹にある丹田を中心に考えます。 禅宗の下腹の丹田から吐き出す呼吸法を基準に考えるようです。 この丹田から吐き出すのではなく、丹田に吐き入れるのが、逆腹式呼吸ということになります。 吐き出す時に下腹は膨らみ、吸うときに下腹は戻るということです。 これは丹田呼吸とも云われています。

 私は自分の体験を通して、私たちは全ての人が、お母さんのお腹の中に居た時には、下腹にある丹田は動いていて、気の呼吸を行いながら生長していったと考えています。 お母さんのお腹から生まれでた瞬間から、オギャーという泣き声と共に、丹田の気の呼吸から空気の酸素を吸う肺呼吸に、変化すると思っています。

 気の呼吸から肺呼吸に推移する過程で、腹式呼吸を行うとも思っています。 赤ちゃんが呼吸している姿を見ると、胸を膨らまして呼吸するというよりも、下腹を動かして呼吸する姿を、私たちは見ています。

 赤ちゃんの下腹の動きは、凹む、元に戻るという動きの繰り返しで、呼吸を行なっています。 決して、下腹を膨らませて、元に戻るという動きはしてはいません。 

 禅宗の呼吸法を意識した逆腹式呼吸(丹田呼吸)の動きは、赤ちゃんはしてはいないのです(禅宗の腹式呼吸も含めて)。