ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

無心・無欲の胎児に還るー長く吐く呼吸を通して

2012-01-12 07:04:25 | 座禅

 禅宗の呼吸法は、はじめに下腹にある臍下丹田から、全てを吐き出すことから始まる空の概念を持つ呼吸です。 禅宗の呼吸法の根本理念は、空の概念を持ちながら、最終的には無心・無欲になることです。

 私は、我流で無我夢中で行なってきた逆腹式呼吸を通して、普通の肺呼吸から気の呼吸―胎息に到達しました。 胎息は胎児がお母さんのお腹の中にいた時に行なっていた呼吸法です。 

 胎児は、お母さんのお腹の中に居た時には、無心・無欲であったはずです。 お母さんのお腹からうまれでてから、様々な体験を通し、その無心・無欲の心が刺激を受け、傷つけられて無心の状態を、維持することは出来なくなったのです。

 実は、出来るだけ長く吐く呼吸を通して、イメージで体の中へ吐く呼吸を通して(逆腹式呼吸)、絶えず脳を刺激し、胸の中心にあるとされる心を刺激します。 セクシャルなエクスタシーを遥かに超える崇高な至福感を、私たちに与えてくれるのです。 

 毎日、行う1時間の座禅を通して、自分でも知らず知らずの内に、脳と心をエクササイズし、清め純粋なものにしてくれるのだと感じています。 このことは、自分自身が座禅を通して、感得していくものだとも思っています。 誰かに教わるものでもなく、本で読んで理解するものでもありません。