ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

長く吐く呼吸を始めることにより何かが変わるー3

2012-01-05 07:09:32 | 座禅
 胎児がお母さんのお腹から生まれでた瞬間から、腹式呼吸を通して肺呼吸に、ごく自然に推移していきます。 息を吸うときには下腹は凹み、息を吐くときには元に戻ります。 決して、下腹が膨らむということはありません。 

 肺呼吸に移る過程で、息を吸うときに、下腹が凹む時には胸が自然と膨らんできます。 息を吐くときには、下腹が元に戻りますが、胸も元に戻るのです。

 私たちは、自然の動きの中で、上記のような動きをしているのです。

 私は、たまたま無我夢中で行なってきた呼吸法が、体操の時に行なってきた深呼吸の要領で、大きく息を吸い、ゆっくりと吐く呼吸を行なっていました。 ただ、息を吐くときには、出来るだけ長く極限近くまで、吐くことを行なっていました。

 大きく息を吸うときには、胸は膨らみ下腹は凹みます。 息を吐く時には、胸も下腹も元に戻るのです。

 私は、このような我流の逆腹式呼吸を継続的行なってきて、結果的に自分でも知らず知らずの内に、体の中の気の通り道である経絡を刺激し、気の呼吸に推移し、更に下腹にある臍下丹田(気の溜り場所で体中に気を送り出す部位)が活性化し、心臓のように動くことに継ってきました。

 このことが更に、胎児がお母さんのお腹の中で行なっていたと思われる気の呼吸―胎息に継っていくのでした。

胎児がお母さんのお腹の中から生まれでて、腹式呼吸を通して肺呼吸に推移していったことを、私はごく自然に、その逆を行なってきて、胎息に辿りついたのです。