ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

長く吐く呼吸のコツは下腹と胸の動きを気にしないこと

2012-01-06 08:07:06 | 逆腹式呼吸

 私の逆腹式呼吸は、体操の時に行なっていた深呼吸と同じように行います。 大きく吸ってゆっくり吐く呼吸です。 ゆっくり吐く時に、できるだけ長く、全部吐ききる寸前まで吐きます。 

 全部吐ききろうとすると苦しくなりますので、その寸前で軽く息を止め、また大きく息を吸います。 出来るだけ流れるように行います。 苦しくなる寸前まで息を吐きながら、自然に流れるように行うというのは、ちょっと矛盾しますが、大切なことです。

 長く吐く時には、鼻から息が出ることを一切忘れ、イメージで息を体の中へ吐きます。 体の中へ息が入って行くのを、自分自身が体感するために、息音が聴こえるように吐きます。 ウーンとかスーンとかの息音をたてながら吐きます。

 出来るだけ長く吐こうとすることに、意識を集中します。 また息が体の中へ入って行くのを追うようにして、そこに意識を集中します。 このような呼吸を行うことによって、雑念は起こることはありません。

 もの本には、下腹と胸の動きと呼吸の関係について、解説しているのを見かけますが、そのようなことは一切忘れて、上記のような呼吸をひたすら胡座を組んで行います。 呼吸に慣れるに従い、気がついてみれば、下腹などの動きはそのようになっています。 

 大きく息を吸った時には、胸は拡がり下腹は凹みます。 息を吐いたときは、胸も下腹も元に戻るのです。