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「認知症、体操で防げ 岩手医大と県、独自対策へ」
岩手医大と県は2010年度、認知症の前段階である軽度認知症(MCI)について本県独自の予防体操を取り入れた対策事業を始める。軽度認知症は早期発見と対処により、認知症への移行を遅らせることができ、運動による予防効果が高い点に着目。高齢者と若者の世代間交流と介護予防一体の取り組みとして広めたい考えだ。
岩手医大によると、予防体操は高齢者になじみやすい動作や音楽、症状の度合いに合わせたプログラムを企画。子どもや若い親世代を中心にヒットした歌謡曲の振り付け師に依頼している。
県内に重点地区を設け、大学生ボランティアらと連携して地域の高齢者に広めたり、介護保険施設の運動時間に取り入れてもらう構想で、若い世代と高齢者が楽しく取り組める介護予防運動として定着を図る。
軽度認知症は日常生活に大きな支障はないが、もの忘れが年齢相応の程度を超える症状。同医大によると運動をしない高齢者は、よく運動する場合に比べて1・5倍程度、認知症を発症するとの研究報告がある。高血圧や糖尿病など生活習慣病の発症リスクも高まる。
本県の認知症患者は約3万4千人で毎年、軽度認知症の約10%が認知症に移行するが、スクリーニング(選別)検査の研究が進み、早い段階の発見と生活改善、治療を行えば認知症発症を遅らせることができる。
同医大の高橋智・准教授(神経内科・老年科分野)は「運動そのものの予防効果に加え、同世代や若者と一緒に取り組むことで脳が活性化し、相乗効果が見込まれる」と期待。
県長寿社会課の岡村鋭次総括課長は「軽度認知症対策の先進県となるよう、岩手医大や市町村などと連携して成果を挙げたい」と話す。
(2010/04/01岩手日報)
本当に素晴らしい取組みだ。
こうした先進的な企画やアイデアはドンドン情報提供してほしい。各市町村の介護・福祉担当者や介護支援事業所、関係機関そして開業医、医師等へも伝達され継承されていかなければならない。残念ながら、末端に行けばいくほど理解されないところもある。一貫し徹底した周知が大切だ。
認知症対応は、患者さん本人を取り巻く、地域の方の理解、協力と行政、医師、関係機関の後押しがなければすすまない。地道に取り組みを積み上げていくしかない。成果を共有していくことも期待される。
「認知症、体操で防げ 岩手医大と県、独自対策へ」
岩手医大と県は2010年度、認知症の前段階である軽度認知症(MCI)について本県独自の予防体操を取り入れた対策事業を始める。軽度認知症は早期発見と対処により、認知症への移行を遅らせることができ、運動による予防効果が高い点に着目。高齢者と若者の世代間交流と介護予防一体の取り組みとして広めたい考えだ。
岩手医大によると、予防体操は高齢者になじみやすい動作や音楽、症状の度合いに合わせたプログラムを企画。子どもや若い親世代を中心にヒットした歌謡曲の振り付け師に依頼している。
県内に重点地区を設け、大学生ボランティアらと連携して地域の高齢者に広めたり、介護保険施設の運動時間に取り入れてもらう構想で、若い世代と高齢者が楽しく取り組める介護予防運動として定着を図る。
軽度認知症は日常生活に大きな支障はないが、もの忘れが年齢相応の程度を超える症状。同医大によると運動をしない高齢者は、よく運動する場合に比べて1・5倍程度、認知症を発症するとの研究報告がある。高血圧や糖尿病など生活習慣病の発症リスクも高まる。
本県の認知症患者は約3万4千人で毎年、軽度認知症の約10%が認知症に移行するが、スクリーニング(選別)検査の研究が進み、早い段階の発見と生活改善、治療を行えば認知症発症を遅らせることができる。
同医大の高橋智・准教授(神経内科・老年科分野)は「運動そのものの予防効果に加え、同世代や若者と一緒に取り組むことで脳が活性化し、相乗効果が見込まれる」と期待。
県長寿社会課の岡村鋭次総括課長は「軽度認知症対策の先進県となるよう、岩手医大や市町村などと連携して成果を挙げたい」と話す。
(2010/04/01岩手日報)
本当に素晴らしい取組みだ。
こうした先進的な企画やアイデアはドンドン情報提供してほしい。各市町村の介護・福祉担当者や介護支援事業所、関係機関そして開業医、医師等へも伝達され継承されていかなければならない。残念ながら、末端に行けばいくほど理解されないところもある。一貫し徹底した周知が大切だ。
認知症対応は、患者さん本人を取り巻く、地域の方の理解、協力と行政、医師、関係機関の後押しがなければすすまない。地道に取り組みを積み上げていくしかない。成果を共有していくことも期待される。
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