夢の実現へ きむら社会福祉士事務所

独立型社会福祉士事務所を続け、地域&在宅医療の重要性を訴え、あきらめず!岩手県の医師充足度ワーストワン汚名を返上したい!

【デンマークの“脱”施設】(2)判断求められる認知症ケア (1/2ページ)~②~

2010-07-29 10:51:21 | 長寿?高齢者医療制度・社会保障関係?

”【デンマークの“脱”施設】(2)判断求められる認知症ケア (1/2ページ)”
このニュースのトピックス:環境・エコ
 デンマークでケアが必要な高齢者は、高齢者センターにある約65平方メートルの住宅などに住んでいます。

 認知症の人にこれだけの広さが必要かという意見もあり、中には35平方メートルくらいの住まいを作っている自治体もある。そういう場合も、アクティビティールームなどを足せば頭割りで65平方メートルになるよう配慮されています。

 認知症の人とそうでない人の住宅が交じるユニットも、認知症の人ばかりというユニットもあります。分ければ、認知症の専門家がケアでき、ほかの住民とのトラブルも避けられる。特に、認知症の中でも常軌を逸した行動を取る病気の場合は、分けた方がいいという意見が優勢です。

 認知症の人のケアには適切な判断力が大切です。例えば、キッチンに電熱器のある住宅もある。電熱器は本来、キッチンにはそぐわない。ですが、認知症の人に火の管理は危ない。とはいえ、キッチンを取ったら住宅と認められないので、高齢者は住宅援助金が受けられません。だから、電熱器が置いてある。やや、ゴマカシ的ですが、そういう自治体もあります。(2010.7.16 産経新聞)

「ユニット」を訪問するとデンマークのような考え方で取り組みが行われている施設がある。一日の生活の流れにゆとりをもって接している。本人の意向を聞いて対応している。表面的には素晴らしい取り組みをしているのだ
しかし、職員は多忙だ。アクセク走り回り忙しい。お金の負担も大変だ。諸手続きが複雑だ。最早、経営第一の事業所もある。社会のみんなで支えていくバックボーンが弱い。等など・・・・。アンバランスな取り組みも見られることは残念だ。
どんな施設や事業所がいいのか?選択されるために懸命な努力は続く。
利用する国民はどんなサービスを望むのか?どんな人生を送りたいのか?
お互いの葛藤は、不透明な要素をいっぱい残しながら続く。
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【デンマークの“脱”施設】(1)特養をやめて住宅に~①~

2010-07-29 10:15:43 | 長寿?高齢者医療制度・社会保障関係?
谷繁(中)2500試合出場和田(ソ)13勝、渡辺俊(ロ)8勝、近藤(オ)5勝、石川(ヤ)6勝、西村(神)7勝、山口(巨)5勝高校総体沖縄大会開幕

”【デンマークの“脱”施設】(1)特養をやめて住宅に”
このニュースのトピックス:住宅・不動産
 私はデンマークに渡って43年。今はデンマーク第2の島、フュン島北西部の海岸沿いの町、ボーゲンセで日本からの福祉研修を受け入れる「日欧文化交流学院」の学院長をしています。

 43年前にデンマークに行ったときは、16~20平方メートルくらいの個室のある施設「プライエム」が高齢者に提供されていました。日本の高齢者施設では、1部屋に多人数が一緒に住んでいた時代です。すごいと思ったものです。

 ですが、デンマークでは1980年代に「今後、特養ホームを作らない」と決め、今はこうした施設はなくなっています。

 高齢者らは今、平均65平方メートルのキッチン付き2DKや1LDKに住んでいる。郵便屋さんも戸口まで来る「住宅」です。それが、だいたい9軒集まって1ユニット。それがさらに4ユニットくらい集まったものが「プライヤセンター」と呼ばれます。いわば「高齢者センター」でしょうか。

 住居のほか、高齢者センターにはヘルパー詰め所や高齢者らが趣味にいそしむ「アクティビティルーム」があり、スタッフが新聞を読んであげたり、雑談したりする。リハビリ訓練所やカフェテリアも併設されています。

 かつて、高齢者らは特養の食堂で同じ時間に同じ物を食べていた。高齢者センターに住むようになり、起きたいときに起き、食べたいときに食べたいものを食べるようになりました。自己決定の原則に従い、高齢者も普通の人と同じような住宅に住むべきだと言うのがデンマークの基本政策です。(2010.7.9 産経新聞)(談 千葉忠夫・日欧文化交流学院学院長)

施設でも、家にいても”普通に、当たり前”のように暮らすことが大切だ
いわゆる介護の基本だ。しかし、日本ではこうした取り組みが難しく、簡単に実現できないのだ。どうしてなのだろうか?????
介護の現場に働く皆さんがデンマークの取り組みを学び、よいところを吸収してコツコツと積み上げていく事が期待される。気の長くなるような実践だ。
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