Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ヴェルスパ大分、JFL初優勝おめでとうございます!

2020-11-24 21:46:52 | トリニータ
この1週間はフットボール的にとても忙しかった。本当に久しぶりに「堪能したな」と思えるくらいにしっかりとフットボールを現地観戦出来た。それらをまとめて振り返る記事です。でも主旨は「ヴェルスパおめでとう!」です。


まずは遡ること5日前の19日(木)。もう自分のフットボールカレンダーの中では恒例行事となっていると言っても過言ではない地域サッカーチャンピオンズリーグの観戦に市原へ。


観戦概要がなかなか発表されずにもしかすると今年は行けないかもなと思っていたところ、第1試合と第2試合総入れ替えでかつ1試合1,000名限定で観戦可能とのお達しが。当初から有給取って平日に行くつもりだったので、1,000名も入れてくれれば楽勝だろということで無事に観戦出来ました。

もう最終日まで終了し結果も出ているので詳しくは書きませんが、まずはFC TIAMO枚方とFC刈谷の皆さまはJFL昇格おめでとうございます!


定期的にこういうクラブが出てくる印象ではあるけど、その中でも今季の枚方はモンスター級の選手層で地域リーグを駆け上がった。ヨンチョルのキレ味なんかはまだまだ健在だったしJFLでいきなり存在感を発揮してもおかしくないなと感じた。FC大阪との大阪第三勢力争いは注目だね。


第1試合の試合前にスタンドの端の方でひっそりと1人で観戦しているおじさんがいて最初は気にもしてなかったんだけど、試合前の両チーム紹介で枚方の小川佳純監督がコールされるとひっそりと拍手をしていたので誰かと思ってよく見てみると元明治大サッカー部監督の神川さんだった。かつての教え子が監督をやっている姿を応援に来てひっそりと拍手を送ってる姿がとてもいいなと思ったし、師弟愛っていうのはいつまでも続くもんなんだなとも思った。


刈谷は2009シーズンの金沢との入替戦に敗れて以来のJFL復帰。その入替戦を刈谷で観ていたので、この復帰は少し思い入れを持って期待していた。2009シーズンって大分が最初にJ1降格したシーズンだからね。それを考えるとただでさえ運営の難しい地域リーグのチームをこうやって復活させたのは素晴らしいの一言に尽きる。22蛭田悠弥が面白かったな。



そして3連休はその地域サッカーチャンピオンズリーグに参加したクラブが目指すJFLのハシゴ遠征をしてきた。同じ週末にテゲバジャーロ宮崎のJ3昇格が決まったため、いよいよJクラブのない県が福井から和歌山へと繋がる日本のド真ん中エリアに限られてきてしまい、まさにその「Jなし県」の三重と滋賀をハシゴしてきた。大分だけを追っているとなかなか遠征出来ない土地なのでとても楽しかった。


初日は鈴鹿市のAGF鈴鹿陸上競技場で鈴鹿ポイントゲッターズ−ヴェルスパ大分の一戦を観戦。スタジアムは伊勢鉄道・玉垣駅の駅前でアクセスはいいもののご覧のとおり外から丸見え。有料興行をやっていいスタジアムではないね。Jリーグ昇格という観点で考えると、三重県は現在「Jなし県」。そこを鈴鹿ポイントゲッターズとヴィアティン三重で競っている構図。今週末の結果次第ではヴィアティン三重が先にJ3昇格する可能性もあるけど、長い目で見たらいいスタジアムを準備出来た方が成長していくんじゃないかなと思う。再来年に完成するという鈴鹿のスタジアムはそういう意味ではとても楽しみ。


今シーズンで引退する鈴鹿のレジェンド小澤司選手はこの試合がラストホーム。地域CLの頃から既にチームの中心だったので、何試合も観たことがない自分でも小澤選手のレジェンド感は伝わっていた。途中出場だったけど、まだまだ動けそうな感じもあったし惜しまれつつの引退なんだろうね。







ただ今回鈴鹿に遠征したのはポイントゲッターズが見たかったのではなく、JFL優勝にリーチをかけたヴェルスパ大分の試合が観たかったから。大分に本拠地を構えるクラブとして、大分トリニータの若手選手の修業先として、これまでももちろん身近に感じるクラブではあったけど、つぶさに追ってきたクラブというわけではなかった。今季のJFLは試合数が半分に縮小され、各チームが苦労する中ヴェルスパは着実に勝ち点を積み上げ、残り2試合で優勝まであと勝ち点1と迫っていた。

Jリーグのライセンスを持たないヴェルスパのJFL優勝はハッキリ言って注目度としては低かったと思う。奇しくも同じ週末に同じ九州のクラブであるテゲバジャーロ宮崎のJ3昇格が決定した。世間の注目として九州最後の「Jなし県」からの昇格ということでヴェルスパのJFL優勝よりも遥かに話題性があった。でも冷静に考えて、ヴェルスパのJFL優勝はもっと評価されてしかるべしの偉業だと思うし、もっと注目されてほしい。別にテゲバジャーロ宮崎のJ3昇格を腐すつもりはないし、他でもない大分トリニータを筆頭にJFLの優勝経験なくJリーグに昇格していったチームなんてそれこそ腐るほどある。Hondaやソニー仙台、遡れば佐川等がいて、それほどまでにJFLで優勝することは難しいことでそれをJFL昇格から10年経たないヴェルスパがやり切ったことは本当に素晴らしいことでもっともっと評価されてほしいと思うわけだ。今回久しぶりにヴェルスパの試合を観るにあたって選手のことも事前に勉強していったけどほとんどが知らない選手。もちろん知名度の高さだけでサッカーをするわけじゃないけど、無名の選手ばかりで勝てるチームを作ることの難しさはトリニータを見ていても分かること。本当に素晴らしいと思う。

今週末のJFL最終節はヴェルスパのホームゲーム・FC大阪戦。トリニータの名古屋戦と被らない日曜開催。さらに12月13日には天皇杯4回戦・Honda戦が市陸である。これもトリニータのゲームとは被らないので、大分の方は是非応援に行ってあげてほしい。大分の名を冠してJFL優勝を勝ち取ったヴェルスパ大分がもう一つデカいことをやり遂げるかもしれないその過程を応援してあげてほしい。将来的にトリニータと大分の覇権をめぐってライバル関係になったのならば、それはそれでその時に考えましょう。

ヴェルスパ大分の皆さま、JFL初優勝本当におめでとうございます!!





初日は津に泊まり、翌日は紀勢本線→関西本線→草津線→近江鉄道と人生で乗ったことのない路線ばかりを乗り継いで東近江市へ。






前日に引き続きJFLのリーグ戦・MIOびわこ滋賀−東京武蔵野シティを観戦。武蔵野のアウェイゲームは年イチくらいは行きたいなと思っていて昨年は青森に遠征。今年は難しいかなと思ってたけど何とか遠征にこぎ着けることが出来た。




試合は早々にMIOに2点先制されてしまい、温存していた石原と差波を前半途中で慌てて投入。前半のうちに1点返して、そしてクライマックスは後半に。この試合の3日前に現役引退を発表した望月湧斗選手が自ら得たPKを蹴り込んで同点というこれ以上ない展開に!この勢いで逆転まであると俄然盛り上がってきた試合終了直前に決勝ゴールを決められ敗戦... まあ、そこまでうまくはいかないかと納得して帰路に。今週末はスパーズがシティを完封して首位浮上、トリニータがダントツ首位の川崎の優勝を阻止、ヴェルスパ大分がJFL優勝だったので、これで武蔵野が2点ビハインドから逆転勝ちしてたら本当に最高だったんだけどね。


そしてこの数日間でたくさんのトリニータOBの頑張ってる姿を見ることが出来たのも嬉しかった。


石神直哉(FC TIAMO枚方) ガミさんはこの地域CLで引退。伝説の左足は引退直前まで健在でしたよ。最後にチームを昇格させて引退ってカッコいいよね。ガミさん、お疲れさまでした!


田中輝希(栃木シティ) 枚方には及ばないものの選手層の厚い栃木シティで奮闘中。2列目のアウトサイドをやってたけど、個人的に輝希の適性はセンターフォワードだと思うけどね。


佐藤昂洋(鈴鹿ポイントゲッターズ) 青森でレギュラーだったので退団は意外だったけど、鈴鹿でもしっかりと出場機会を得ているようです。帰りに昂洋のグッズを買って帰ろうとしたら売り切れで鈴鹿でも愛されているようで安心しました。


山口真司(MIOびわこ滋賀) 18年の在籍時は出場機会がなかったもののJ3の時は確実に昇格に貢献してくれた真司。特に昇格を決めた鳥取戦のクロスが忘れられないな。


ということで盛りだくさんだったここ数日。やっぱりサッカーは現場で見てナンボを実感。そして今週末はまた名古屋。
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