Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

原大悟さんと大分アカデミー(3節栃木戦)

2023-03-06 00:08:52 | マッチレポート23'
個人の記憶の範囲なので間違っていたらご容赦いただきたいが、今日のDAZN実況だった原大悟さん。父は言わずと知れた原博実氏。彼が大分の試合を実況するのはこれで3回目だと記憶している。1回目は昨シーズンのアウェイ千葉戦。奎汰の地をはうようなスーパーミドルで勝った試合。2回目は同じく昨シーズンのホーム長崎戦。開始わずか27秒で将輝が決めたゴールから快勝した試合。そして3回目が今日。相性の良い主審とか、相性の良いスタジアムとか、相性の良い実況ってけっこうあると思うんだけど、大分アカデミー出身者が躍動する試合にことごとく立ち会っている原大悟さんには何か運命めいたものすら感じるようになってしまった。



そしてこのブログでは2度目の引用となるけど、その原大悟さんは千葉戦の直後にこのツイート。千葉戦の頃の将輝はまだ試合出場時間も少なかった。クラブ関係者を除けばまず間違いなく世界最速で弓場将輝を見つけてしまったのも原大悟さんだ。次に原大悟さんに担当してもらえる試合で司や茂平が活躍したらと思うと楽しみで仕方ない。先週の西さんもすごく良かったし、もうサッカー実況は完全なる専門職。局アナが本業と並行して出来る業務ではない。これからも色々な実況の人に来てもらって色々な観点の話が聞いてみたい。解説は、、まあその何だ、、最近ちょっと良くなってきてるよね、ちょっとだけ....



開幕3連勝。リーグ内で唯一というおまけ付き。3節にして勝ちっぱなしが他にいないところが戦国リーグを象徴していると思うけど、今後も激しい潰し合いが続いていく中で内容はどうあれ勝ち点を積み上げているのは素晴らしいこと。結果的に決勝点は3試合ともセットプレーから。流れの中からのゴールは270分で1ゴールのみと評価するか、セットプレーは重要な武器だから良しと評価するか。個人的には押し込んで数多く獲得しているCKやFKの中から決まっているので、ある程度は理にかなっているかなと思っている。今日も茂平の力強い突破から得たFKが決勝点の起点になったわけだから。


開幕から3試合にして初めて非保持指向のチームとの対戦となった。栃木は前節の仙台戦を見る限りにおいては昨シーズンと大きな変化のないチームという印象だった。時崎監督のもと一致団結してまずはディフェンスという印象。しかし今シーズンはマイナーチェンジを目指しているのか、時折ポゼッションしたそうな雰囲気も見せていた。ただ今日の試合はよりディフェンスに重きを置いていたのか、プレスの強度に全振りしているくらいに感じた。大分としてもこれだけボールを握る試合は今シーズン初めてなわけだけど、やはり最初は効果的なプレス回避や突破は少なかった。ただ我慢してボールを動かし続けて、時折長いボールでアクセントを付けるなどの工夫も見られて終始主導権は握り続けた。そうすると当然のことながら栃木の強度も落ちてくるわけで、そこから何度かチャンスメイクするもののゴールは割れずという展開。まあ、相手GKが前半から時間稼ぎをしてくるレベルでディフェンスに重きを置かれるとこじ開けることはそんなに簡単じゃない。だからある程度までは迫ってセットプレーに活路を見出すことは良い展開だったと言っていいんじゃないかな。


後半に右からのCKが続いた3本目あたりで、最初のポジショニングは相手GK付近だった伊佐がニアゾーンに戻るような形でフリックしてファーへ流したシーンがあった。最後は藤本が詰め切れずにゴールとはならなかったものの、色々な形を準備しているなということが感じられたシーン。昨シーズンまではペナルティアーク付近の密集からフライング気味にスタートした三竿がフリックする形ばかりでなかなかうまくいかなかったけど、今年は違うのかもしれない。狙ってセットプレーに活路を見出しているわけではないと思うけど、決め切れない展開の中でセットプレーの手札の数が多ければ多いほどいいに決まっている。ちなみに自分のもう一つの贔屓クラブであるスパーズは今シーズンから4830通りのセットプレーを持っているという触れ込みの専門コーチがチーム入りし、そして実際にセットプレーから勝ち点を稼ぎまくっている。


第1節 187.0cm(デルラン、安藤、ペレイラ)
第2節 184.3cm(デルラン、上夷、ペレイラ)
第3節 181.0cm(香川、上夷、ペレイラ)

開幕から毎試合変わる3バックのメンツ。スタメン3人の平均身長がどんどん下がっている。守る時間も少なめではあったけど、香川は良かった。これで開幕から2試合はメンバー入りすら出来なかったんだから相当ハイレベルなポジション争いが行われていると思われる。昨シーズンまでは三竿が鉄人だったため、あまり香川の左CBを見ることはなかったけど、素晴らしい出来だった。これだけ高いレベルで左CB&左WB兼用でいける選手がいるとチームとしてメンバー選考の幅も広がる。


ノム、伊佐のベテラン勢が絶好調。ただ伊佐もまだ太ももに大きなサポーターを巻いてるし、好事魔多しだよ。とにかくケガなく。茂平、野嶽の新戦力も引き続き躍動中。特に茂平はこの3試合ですっかり魅了された。本当に良い選手だなぁ。前節の記事でゲーム体力が、、みたいなこと書いたけど、出産に立ち会った翌日の試合だったんだね。今日は最後までフルパワーでボールホルダーを追い回してたし、ますます頼もしくなってきた。ただ背番号と背格好から後ろ姿がまだどうしても最初に新太かなと思ってしまうので、もっともっと目立って大分の16番を茂平のものにしてほしい。


栃木のGK藤田和輝は新潟アカデミー出身で新潟からの期限付き移籍中。栃木はオビ・パウエル・オビンナをマリノスから複数回にわたりレンタルする等、GKを自前で育てようという狙いは全くないようだ。藤田は高卒5年目で本間至恩と同期、5年目なので今日ゴールを決められた奎汰とも同い年になる。
2018 Jユースカップ 時之栖セントラル開催 - Triority(トライオリティ)

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個人的にユース年代の大会がセントラル開催されるのがたまらなく好き。全国大会感があって好き。だからクラ選が好きだし、Jユースカップも3回戦まで上がってくると毎年時之...

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アカデミー時代は大分アカデミーとも対戦があり、この時は大分が負けている。トップ昇格が決まった直後の奎汰は欠場だったけど、この試合で本間至恩以上に印象に残ったのが藤田和輝だった。昨シーズンの岩手の野澤大志ブランドンもそうだけどGKが経験積みに下部リーグに流れていくのは必然だと思うけど、そんな中で高卒3年目で入団したクラブの定位置を掴みつつある西川幸之介は本当に素晴らしい。今日も9分に引っかけられそうなところで蹴り出すのではなく意地でも繋いだところにその気概を見たよ。


今日の試合で藤本のディフェンス能力がかなり向上していることにふと気が付いてしまった。昨シーズンはケガで離脱するまでは大分のストロングサイドは藤本のサイドだった。ただそのまばゆいばかりの攻撃力のトレードオフとしてディフェンスのザルっぷりは目を覆いたくなるようなものばかりだった。一生懸命にやっていることを伝わってくるもののなかなか改善しないうちにケガで離脱。そして大分のストロングサイドは健太のいる右サイドに移っていき今にいたる。抜群とまでは言わないものの少なくとも穴になるようなことはなく、昨シーズンよりは安心して見ていられる。奎汰も香川も良いプレーを見せている現状、藤本のポジションだって安泰じゃない。結果だ、結果。頼むぞ藤本。


昨年、23年シーズンのJ2クラブ全てが確定した時点でおそらく一番難しい試合になるだろうと予想したのがアウェイ清水戦だったんじゃないかな。その試合がまさかこちらが勝ちっ放しの首位で、清水が14位とは想像もしなかっただろうな。ただ14位とはいえ、まだ負けなしで失点もわずかに1。選手の能力を考えても簡単な試合になることはない。久しぶりに楽しみな日本平になることだけは間違いないし、早速順位を争っているヒリヒリ感を感じられる試合になるでしょう。
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