まずは十勝讃歌から。
この大会を追いかけて今年で5回目の帯広遠征。お盆休みなので休みは取りやすいもののその分交通費が高く毎度難易度が高い。にもかかわらず毎度毎度「こんなに素晴らしい遠征はないな」と素晴らしい満足感とともに帰宅するという。全国レベルの中学生の激戦が3日で9試合も観られるという充実感はもちろんのこと十勝という雄大な自然を感じられるということが最大の魅力だと思う。個人的には全国のどの土地よりも北海道が一番好きだけど、中でも十勝エリアが一番好きだ。
今年で帯広開催は最後と噂されている。競技を問わず酷暑で育成年代の夏の大会開催に色々な問題が発生しているわけだけど、もう十勝エリアを含めた北海道開催にしか答えはないと思っていた。それこそU-18も含めて帯広をクラブユース選手権の聖地のようにすればいいのにとも思っていたので、最後なのだとしたら本当に残念だ。来年以降どこでやるのか分からないけど、30分ハーフのクーリングブレイク有りとか条件付けまくって流れぶつ切りの違う競技のようになってしまっても何だかなぁとは思ってしまう。好きな大会だけに良い方向に進んでくれるといいなと願う。帯広開催でいくつかある会場のうち一番好きなのがこの中札内交流の杜。結局今年は3日ともこの会場をチョイスした。学校だったところを大会開催施設に改装しているわけだけど、本当に校庭だったのかというくらい広大な敷地で天然芝でフルコート4面(うち3面使用)も取れてしまう。おそらく学校だった頃は冬期は水を張ってスケートリンクにしていたので校庭の周囲が1mほどの土手になっている。このわずかな高さが観戦者にとって絶妙に試合を観やすくさせてくれて嬉しい。
その中札内会場の入り口にあって毎年気になっていた馬鈴しょ貯蔵所。じゃがいもって収穫したらすぐに出荷するわけじゃなくて貯蔵することもあるんだってのを初めて知ったし、この貯蔵所が体育館くらいのサイズがあってどんだけのじゃがいもを貯蔵出来るんだろうと想像をふくらましていた。こんなところも北海道らしくて良い。
さて本題。大会は本日準決勝が終了して決勝はFC多摩−ソレッソ熊本の街クラブ対決となり、クラ選の新時代到来を思わせる結果となった。どちらも大会中に見たクラブなのでどちらが優勝するかとても気になる。個人的には現地で見た17クラブの中では関東代表のLAVIDAが優勝予想だったんだけど残念ながらノックアウトステージ初戦でフェルボール愛知に破れてしまった。この4クラブに加えて大阪のリップエース、続々と新興勢力が台頭している関東地域と中学年代は街クラブが面白い。
クラ選初出場となった関東予選で横浜FCを破り堂々のベスト4進出を果たした東急SレイエスからはCBの5保延昭良。183cmと立派な体躯を誇りながらそれをストロングにせずとにかく持ち上がる。最終ラインからドリブルで2人、3人とどんどんかわして持ち上がる。それがチーム戦術として機能していたかと言うと何とも言えないんだけど、面白いタイプのセンターバックだなと見ていた。
今大会一番気になったクラブは初出場のFCカナロア。初出場の初戦が強豪のリップエースとの対戦という難しい状況にも関わらずノビノビとチームとしての良いところを発揮していた。CFの30武笠広大はガッチリとした体つきでポストプレーヤーかなと思わせて超器用。特に収めてからのターンの技術が秀逸で何度も単独突破していた。力強さもあるので相対するDFも相当疲弊していたと思うけど、大事な終盤に先にバテたのは彼だったのでそこが課題かな。
同じくカナロアの10今鷹叶は分かりやすく好プレーヤー。10番でキャプテンで中盤に君臨。ゴールに絡む回数も多くまさにゲームメーカー。良い選手になりそうだ。
前述のソレッソからは7梶原夢月。昨年の記事でも紹介したドリブラー。安定感のあるドリブルは今年も健在。すっかりチームの中心になっていた。
ソレッソには野口蓮斗というU-15日本代表がいて楽しみにしていたんだけどケガなのか残念ながらこの大会は欠場。エースを欠きながら決勝まで勝ち上がるソレッソ本当にすごいなと思う。梶原夢月が2年生の時に既に輝いていたように今年もソレッソは2年生が良い。その筆頭が28野口魁斗。名前からしておそらく野口蓮斗の実弟と思われる。
もう一人2年生から30宮崎叶も球際が巧みな好プレーヤー。
そしてソレッソで一番光っていたのがボランチの4太田大翔。柔らかさと力強さを兼備するスケール感のある逸材。強烈で正確なミドルシュートも放てて本当に素晴らしかった。普通に行けば東福岡か大津に進むんだろうけど、ソレッソの去年の4番芦谷原くんは大分U-18に加入している。大海さんは帯広に来てたのかな。
全国の強豪街クラブが一同に集結するので各Jクラブの強化担当もそこら中で見かける。鳥栖の強化担当である谷口博之さんとは2試合並んで観戦した。ご多分に漏れず脇が甘く、電話で誰々が良いとか普通にしゃべっていた。
大会前から注目度が高くおそらく得点王も手中にしたと思われるFC多摩の10吉田湊海。自分が観たヴィクサーレ沖縄戦は打てども打てどもシュートが決まらずまさに「not his day」。ただそのポテンシャルに疑いはなく、U-15日本代表で街クラブ在籍、そしてクラ選得点王。これ以上ないくらいに進路に注目が集まる材料は揃った。彼はどこを選択するのだろうか。
今大会は見事なミドルシュートが決まるところを何本も見た。中学年代のシュート技術が上がっているんだろうなと思う。ヴィクサーレ戦の先制ゴールとなったFC多摩8松本瑛太のミドルシュートも素晴らしかった。
同じくLAVIDA28白須裕基の金沢戦の先制ゴールも見事なミドルシュートだった。
冒頭でも触れたけど現地で観た中で一番強いと感じたのはLAVIDA。球際が強く、サボらず、最後までゴールに貪欲な姿勢に隙を感じなかった。これでもベスト32敗退なんだから難しい大会だなと思う。10番を付けて最終ラインに入るカマラ・シェック・セザールは登録上は186cm。荒削りではあるものの素材はピカイチ。LAVIDAもタレント揃いのチームだけどほぼ全員昌平に進むのでJクラブの強化担当が誰一人見にきていないのも面白いなと思った。
途中出場ながらそのドリブルに度肝を抜かれたのは17島田大雅。テーピングがなくフルコンディションならどれだけやれるのだろうかと思うとワクワクした。昌平でも注目したい。
クラ選のひそかな楽しみ。懐かしい面々シリーズ。
金沢の作田裕次さん。去年は金沢のU-18のコーチで大分とも対戦していたけど、今年からU-15に異動したのかな。
長崎の梶原公さん。10代の頃の面影がそのままだね。本当に懐かしい。
アントラーズつくばのコーチの那須川将大さん。2018シーズンの昇格時にメンバー入りしてた選手がもうコーチだもんね。光陰矢の如し。
毎年言ってる気がするけど、来年は大分U-15にもU-15宇佐にもこの大会に出場してほしいなと思う。これが一番の願い。
この大会を追いかけて今年で5回目の帯広遠征。お盆休みなので休みは取りやすいもののその分交通費が高く毎度難易度が高い。にもかかわらず毎度毎度「こんなに素晴らしい遠征はないな」と素晴らしい満足感とともに帰宅するという。全国レベルの中学生の激戦が3日で9試合も観られるという充実感はもちろんのこと十勝という雄大な自然を感じられるということが最大の魅力だと思う。個人的には全国のどの土地よりも北海道が一番好きだけど、中でも十勝エリアが一番好きだ。
今年で帯広開催は最後と噂されている。競技を問わず酷暑で育成年代の夏の大会開催に色々な問題が発生しているわけだけど、もう十勝エリアを含めた北海道開催にしか答えはないと思っていた。それこそU-18も含めて帯広をクラブユース選手権の聖地のようにすればいいのにとも思っていたので、最後なのだとしたら本当に残念だ。来年以降どこでやるのか分からないけど、30分ハーフのクーリングブレイク有りとか条件付けまくって流れぶつ切りの違う競技のようになってしまっても何だかなぁとは思ってしまう。好きな大会だけに良い方向に進んでくれるといいなと願う。帯広開催でいくつかある会場のうち一番好きなのがこの中札内交流の杜。結局今年は3日ともこの会場をチョイスした。学校だったところを大会開催施設に改装しているわけだけど、本当に校庭だったのかというくらい広大な敷地で天然芝でフルコート4面(うち3面使用)も取れてしまう。おそらく学校だった頃は冬期は水を張ってスケートリンクにしていたので校庭の周囲が1mほどの土手になっている。このわずかな高さが観戦者にとって絶妙に試合を観やすくさせてくれて嬉しい。
その中札内会場の入り口にあって毎年気になっていた馬鈴しょ貯蔵所。じゃがいもって収穫したらすぐに出荷するわけじゃなくて貯蔵することもあるんだってのを初めて知ったし、この貯蔵所が体育館くらいのサイズがあってどんだけのじゃがいもを貯蔵出来るんだろうと想像をふくらましていた。こんなところも北海道らしくて良い。
さて本題。大会は本日準決勝が終了して決勝はFC多摩−ソレッソ熊本の街クラブ対決となり、クラ選の新時代到来を思わせる結果となった。どちらも大会中に見たクラブなのでどちらが優勝するかとても気になる。個人的には現地で見た17クラブの中では関東代表のLAVIDAが優勝予想だったんだけど残念ながらノックアウトステージ初戦でフェルボール愛知に破れてしまった。この4クラブに加えて大阪のリップエース、続々と新興勢力が台頭している関東地域と中学年代は街クラブが面白い。
クラ選初出場となった関東予選で横浜FCを破り堂々のベスト4進出を果たした東急SレイエスからはCBの5保延昭良。183cmと立派な体躯を誇りながらそれをストロングにせずとにかく持ち上がる。最終ラインからドリブルで2人、3人とどんどんかわして持ち上がる。それがチーム戦術として機能していたかと言うと何とも言えないんだけど、面白いタイプのセンターバックだなと見ていた。
今大会一番気になったクラブは初出場のFCカナロア。初出場の初戦が強豪のリップエースとの対戦という難しい状況にも関わらずノビノビとチームとしての良いところを発揮していた。CFの30武笠広大はガッチリとした体つきでポストプレーヤーかなと思わせて超器用。特に収めてからのターンの技術が秀逸で何度も単独突破していた。力強さもあるので相対するDFも相当疲弊していたと思うけど、大事な終盤に先にバテたのは彼だったのでそこが課題かな。
同じくカナロアの10今鷹叶は分かりやすく好プレーヤー。10番でキャプテンで中盤に君臨。ゴールに絡む回数も多くまさにゲームメーカー。良い選手になりそうだ。
前述のソレッソからは7梶原夢月。昨年の記事でも紹介したドリブラー。安定感のあるドリブルは今年も健在。すっかりチームの中心になっていた。
ソレッソには野口蓮斗というU-15日本代表がいて楽しみにしていたんだけどケガなのか残念ながらこの大会は欠場。エースを欠きながら決勝まで勝ち上がるソレッソ本当にすごいなと思う。梶原夢月が2年生の時に既に輝いていたように今年もソレッソは2年生が良い。その筆頭が28野口魁斗。名前からしておそらく野口蓮斗の実弟と思われる。
もう一人2年生から30宮崎叶も球際が巧みな好プレーヤー。
そしてソレッソで一番光っていたのがボランチの4太田大翔。柔らかさと力強さを兼備するスケール感のある逸材。強烈で正確なミドルシュートも放てて本当に素晴らしかった。普通に行けば東福岡か大津に進むんだろうけど、ソレッソの去年の4番芦谷原くんは大分U-18に加入している。大海さんは帯広に来てたのかな。
全国の強豪街クラブが一同に集結するので各Jクラブの強化担当もそこら中で見かける。鳥栖の強化担当である谷口博之さんとは2試合並んで観戦した。ご多分に漏れず脇が甘く、電話で誰々が良いとか普通にしゃべっていた。
大会前から注目度が高くおそらく得点王も手中にしたと思われるFC多摩の10吉田湊海。自分が観たヴィクサーレ沖縄戦は打てども打てどもシュートが決まらずまさに「not his day」。ただそのポテンシャルに疑いはなく、U-15日本代表で街クラブ在籍、そしてクラ選得点王。これ以上ないくらいに進路に注目が集まる材料は揃った。彼はどこを選択するのだろうか。
今大会は見事なミドルシュートが決まるところを何本も見た。中学年代のシュート技術が上がっているんだろうなと思う。ヴィクサーレ戦の先制ゴールとなったFC多摩8松本瑛太のミドルシュートも素晴らしかった。
同じくLAVIDA28白須裕基の金沢戦の先制ゴールも見事なミドルシュートだった。
冒頭でも触れたけど現地で観た中で一番強いと感じたのはLAVIDA。球際が強く、サボらず、最後までゴールに貪欲な姿勢に隙を感じなかった。これでもベスト32敗退なんだから難しい大会だなと思う。10番を付けて最終ラインに入るカマラ・シェック・セザールは登録上は186cm。荒削りではあるものの素材はピカイチ。LAVIDAもタレント揃いのチームだけどほぼ全員昌平に進むのでJクラブの強化担当が誰一人見にきていないのも面白いなと思った。
途中出場ながらそのドリブルに度肝を抜かれたのは17島田大雅。テーピングがなくフルコンディションならどれだけやれるのだろうかと思うとワクワクした。昌平でも注目したい。
クラ選のひそかな楽しみ。懐かしい面々シリーズ。
金沢の作田裕次さん。去年は金沢のU-18のコーチで大分とも対戦していたけど、今年からU-15に異動したのかな。
長崎の梶原公さん。10代の頃の面影がそのままだね。本当に懐かしい。
アントラーズつくばのコーチの那須川将大さん。2018シーズンの昇格時にメンバー入りしてた選手がもうコーチだもんね。光陰矢の如し。
毎年言ってる気がするけど、来年は大分U-15にもU-15宇佐にもこの大会に出場してほしいなと思う。これが一番の願い。
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