アロンソは、やっぱり凄い

 前戦、ドイツGP後の24日に郷秋<Gauche>は、3勝目はやはりアロンソと云う小文の中では「アロンソは今シーズン、全ドラーバー中ただ一人すべてのレースでポイントを獲得すると云う安定したレースを展開。優勝以外のレースでも1レース当たり平均11.28ポイント、つまりコンスタントに5位10ポイント以上の結果を残していることを考えると、今後、仮に表彰台に上がれないレースがあったとしても、アロンソ有利なシーズン展開が急激に変わることはないだろうな。」と書いた。

 勿論ハンガロリンクでも優勝、それが無理でもより多くのポイントが付与される表彰台フィニッシュが良いに決まっている。これは叶わぬことではあったけれど、それでもアロンソは5位10ポイントを獲得。まさに24日に書いた通りの展開であった。勿論これ以下のポイントは好ましいものではないが、少なくともハンガロリンクではウェバーの前でフィニッシュしたことに大きな意味がある。8位のウェバーは僅かに4ポイン加算で、10ポイント加算のアロンソとの差は6ポイント多い40ポイントにまで広がったのである。

 40ポイント ―それはほとんど2レース分の差を意味する― のリードを築いたアロンソは、一カ月の休暇を地中海に浮かべたヨットの上で過ごすことも出来るし、勤勉なアロンソのことだから、後半戦に備えてトレーニングに励むことも、自由である。一方のウェバーはと云えば、少なくともヨットの上で安楽に過ごす選択肢はない。勿論、彼が望めばそうすることも出来るだろうけれど、そうしたとしても、気の晴れる、楽しい休暇とならないことは間違いない。

 十二分とは云えないにしても、それなりの「貯金」をもって入る休暇の方が、負債を抱えての休暇よりも数万倍楽しいに違いないことは、書くまでもないだろう。

 さて、ライッコネン。2位フィニッシュでも「2位になるためにレースをしている訳では無い」と、いかにも不機嫌そうに彼らしいコメントを出してはいるが、彼自身、復帰後の初優勝が近いことは感じているのだろうな。だからこそ「2位くらい」じゃぁ喜んだりしないのだ。キミ・ライッコネン、北欧生まれのこの男は、そう云う男なのである。「『1度くらい』の優勝では面白くもない」と云うコメントを、早く聞いてみたいものだぞ。


 例によって記事本文とは何の関係もなくご覧いただく今日の一枚は、江の島写真その11江ノ島神社奥津宮から、稚児が淵に向かう道。カンカン照りの石畳は「白飛び」し、日陰は「黒潰れ」と云う絵を頭に描きながら撮った一枚だがD800のアクティブDライティング機能は、白飛びと黒潰れを実に正しく補正して、まったく平凡な絵を作りあげた。アクティブDライティング機能も良し悪し、と云う見本の一枚である。

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