ケルン・コンサート

 云わずと知れた、キース・ジャレットの名盤中の名盤(英語表記では”The Köln Concert”と定冠詞のTheが付く。1975年の録音・発売)。ジャズを聴き始めたばかりの郷秋<Gauche>はオスカー・ピーターソンやMJQ、ビル・エヴァンスやマイルス・デイヴィスの初期の録音などを聴いていた訳で、そこに”ザ・ケルン・コンサート”の登場である。

 ようやくジャズとはこういうものだと、初心者なりに理解したところにジャズとクラシックが融合したかのような完全即興演奏。クラシックの協奏曲の、多くは第一楽章の終わり近くに現れるカデンツァが延々と続いているような演奏なのである。衝撃的であったなぁ。ジャズ・ミサを歌っていた頃でもあり、いっそ「ジャズ・ピアノ協奏曲」に作り直したら面白いんじゃないかなどと思ったりしたものである。

 そんなケルン・コンサートが今頃まさかのマイブーム。発売当時はLP2枚組だったが、CD時代に1枚に収められるようになり、今じゃipodでいつでもどこでも聴くことが出来るから便利この上ない。だからここ一カ月、ちょっとした時間があるとずっとこれだ。こんなスタイルのピアノが早く弾けるようにと、もっぱらイメージトレーニングに励む郷秋<Gauche>なのである。

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