屁糞葛


 へくそかずら。別名灸花(やいとばな)、早乙女花(あおとめばな)。早乙女花はともかく、屁糞葛とは何とも気の毒な名前を付けられたものだが、これから夏の終わりまで道端の草や灌木に絡みついて咲いているにこの花や蔓に触れてみれば名前の由来を一生忘れることはない。

 「屁糞葛も花盛り」と云う諺があるが、嫌な臭いがあって好まれない屁糞葛でも、愛らしい花をつける時期があるように、不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力があるという意味のようである。郷秋<Gauche>にはこの花も、それほど美しいとは思えないが。

 屁糞葛が美しいのはその実である。晩秋から冬にかけて薄茶色から濃い茶色まで、少しずつ色合いを変えた5、6ミリの実をつけるが、これが実に美しい。このころになると嫌な臭いもすっかりなくなっているようで、手芸などにも使えそうである。

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恩田の森、更新

お待たせいたしました。本日、恩田の森で撮影しました写真をこちらに掲載いたしましたので、どうぞご覧ください。
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