2007年シーズン用F1マシン続々登場

 12日にトヨタがTF107を発表したのに続き14日にはフェラーリがF2007をお披露目。これから月末にかけて2007年シーズンを戦うニューマシンが続々と登場の予定。そう、長かったオフ・シーズンも終わりに近づいているのである。

 「フォーミュラ」の名の通り、F1マシンはそのシーズンに適用されるレギュレーションによって規定されるが、2007年シーズンにもっとも大きく変わるのはエンジンの回転数が19,000に制限されることだろう。

 エンジン本体が大きな変更を受けることはないと思われるが、2006年、トップチームでは20,000を超えるといわれる回転数で稼いでいたパワーの不足をトルクで補う必要があることから給排気系の一層の洗練化が進むのではないかと思われる。

 一方では回転数が制限されることにより信頼性は向上するだろうから、レース中のエンジントラブルは大幅に少なくなることが予想される。また、同じ理由から発熱量が減少することから冷却系はよりコンパクトになり、それはサイドポンツーンの小型化あるいは空力的デザインの自由度へと振り向けられるであろうから、2006年用マシンとの見た目の違いはサイドポンツーンの形状と周辺の空力デバイスに大きく現れることだろ。

 F1のメカニカルな部分についてそれほど大きな興味を持たない方にとっては、タバコ広告の禁止にともなうカラーリングの変更が大きな変化となるだろう。

 ディフェンディング・チャンピオンたるルノーは、マイルドセヴンのライトブルーをダークブルーにチェンジしたことからイメージが大きく変わっているらしい。フェラーリのフェラーリレッドは勿論変わらないものの、マールボロのロゴが無くなったことから、慣れない目には随分と「まぬけ」に見えてしまうが、速さを失ってはいないことだろ。

 これまでのテストを恒例の「カラス」ですごしてきた我らがホンダはグリーをまとうのではないかともっぱらの噂である。地球に優しいことをアピールしグリーンを選んだようであるが、スポンサーとの関係はどうなのか。グリーンをコーポレートカラーにしている企業と言えば、郷秋<Gauche>は真っ先に富士フイルムを思い出すけれど・・・。

 マシンとドライバーについての興味はフェラーリ、マクラーレン、ルノーの3チームに集中するが、その他のチームで気になるのはスーパーアグリとトロ・ロッソのシャーシに関する知的所有権問題である。いろいろな憶測が流れ、最終的な結論が出るまでは予断を許さない状況であるが、2チームが出走できないという最悪の事態だけは止めにして欲しいものである。

注:昨年までF1に関する記事のgoo的カテゴリは「車・バイク-->カーレース」としておりましたが、2007年から「スポーツ-->モーター・スポーツ」に変更いたしまします。


 今日の1枚は、冬の穏やかな陽の光に輝く奈良川の川面。奈良川はすみよしの森あかねの森との間を流れる、恩田の森唯一の水系です。と書くと、さも美しい川と誤解されますね。いや、美しかったから郷秋<Gauche>は撮ったんですけどね。
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