Windows Vistaは売れるのか

 今晩、正確には明日早朝にマイクロソフト社の新OS(基本ソフト)である「ウィンドウズ・ビスタ」が発売になるようだ。OS単体のパッケージとVista導入済みのPCの両方が販売されるのだとは思うけれど、果たして売れるのかしらん。

 2006年のPCの国内出荷台数は、4年ぶりに前年を割り込み1233万台(前年比3%減)と不調だったことから、昨年の不調を取り戻すべく各社ともビスタ搭載モデルを30日に一斉に発売の構えであるが、果たして売れるのかしらん。

 少なくとも郷秋<Gauche>は買わないぞ。だって今のThinkPad X31で決定的に困ることがないものな。メモリが512MBで、ちょっと物足りないけれど一度にいろんなものを開かなければ何とか対応できるし、HDDは20GBから80GBに大増量、キーボードも1年半前に取り替えたもんね。

 Windows 95の時はバカ売れだった。当然だよね。Windows 3.1なんてDOSに毛が生えた程度だったから、3年遅れでようやくMacに追いついたって感じだった。その時のThinkPad 560がさすがにスペック的に不足してきたこと、ディスプレイの動作が不安定になったことから買い換えたThinkPad i1157(570は高くて買えなかった)がWin98だった。プラグイン機能の充実が印象的だったな。

 そのThinkPad i1157のディスプレイが召天したのを機に(ノートPCはまずディスプレイがイカれる)購入したThinkPad 31はMeを通り越してXPだった。上に書いたようにこれがいまだに快調、現役だ。

 郷秋<Gauche>は、Win98が出たから、XPが出たから買い換えたのではなく、PCそのものに故障等が出たために買い換えたら最新のOSになっていたということだ。少なくともVistaが出たからPCを買い換えるということはしない。PCそのものが趣味の対象ではないからだ。PCはあくまでも道具だからな。

 新型の冷蔵庫が発売になったからといって「普通の人」は冷蔵庫を買い換えたりはしないだろう。冷蔵庫を買い換えるのは、家族が増えて大きなものが欲しくなったとき、モーターがイカれてしまった時だろ。まだ使えるけど、新しい家に引っ越すからこの際冷蔵庫も新しく、ということはあるかも知れないけれど、新型が出たから買い換えるというのは、冷蔵庫そのものを趣味の対象としている極少数の人だけだろう(日本広しと言えども果たして何人くらいいるだろうか)。

 クルマは、新型が出るたびに買い換える人が結構いるな。それはクルマそのものが趣味の対象となりえるからだろう。郷秋<Gauche>だって、しまう場所に困るほどの現金を持っていたら新型が出なくたって買い換えどころか買い増ししたいものだ。

 でもだ、PCは違うぞ。(郷秋<Gauche>にとっては)PCはクルマよりもはるかに冷蔵庫に近いものだ。だから壊れるまで、あるいは壊れる気配が濃厚になるまで買い換えない。HDDは大容量のものに付け替えればいいし、メモリだって空きスロットあれば追加すればいいんだから。それでもどうしようもなくなったら仕方がないから買い換える。その時のOSはVistaかも知れないし、Vistaの後継かもしれないな。Vistaが出たからって、郷秋<Gauche>は買ったりはしない。だからVistaは、郷秋<Gauche>的には売れない。

 でも、PCがクルマに近いポジションだという方はVistaを、あるいはVista搭載のPCを購入するんだろうな。郷秋<Gauche>がD○○(○)や○○-○○mmのレンズを「確信犯的衝動買い」しちゃうように。Vistaに興味のある方は我慢しないで買っちゃいましょうね。ヤセ我慢するのは精神衛生上よくないし、日本経済の更なる活性化のためには、それはそれは良いことだと思いますから。

今日の1枚は、この季節の定番、梅。
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