冬枯れ

 確かに寒々しい風景ではありますが、郷秋<Gauche>は好きです。むせ返るような生命力を漲らせた夏の雑木林もいいけれど、すっかり葉を落とし空が見えるようになった雑木林の中は気持のよいものです。

 たった一本で森を成すほどのケヤキの大樹はいいものですが、冬場に見上げる、力強く天を突くその幹と枝との凛としたその姿は、夏のそれとは違ったケヤキの生命力を感じさせてくれます。

 冬の田んぼもそうです。田植えが終わったばかりの田は希望に溢れている。風になびく青田は清々しい。金色に輝く稔りの時もいい。でも刈り取りの終わった田んぼを、空を見上げながら、切り株を踏みつけながらただ歩くのもまたいいものです。

 今日は実家の近く、福島県の中通り地方の西寄り、会津地方との間に横たわる山が間近に迫る辺りを歩いてみました。

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