悪趣味

288万円のマウス
4,050万円の携帯電話

 どんなに高機能な携帯電話機であってもせいぜい50,000円、ワイヤレスの高機能マウスで10,000円というのがそれぞれの価格の上限だろう(携帯電話機の場合には電話機そのものは本来倍くらいの価格なのかもしれないが)。

 つまり、5万円、あるいは1万円出せば機械的機能としては現在の技術で最も優れたものを購入できるということだ。それじゃ288万円のマウスの287万円分、4,050万円の携帯電話の4,045万円分は何なのかと言えば、高価な宝石類が埋め込まれているというだけなのである。

 ダイヤモンドを埋め込むことで、マウスや携帯電話の性能がUpするのならば、ダイヤモンドを埋め込むことにも意味があるかも知れないが、そんなことはないだろ。郷秋<Gauche>的には、はっきり言って「悪趣味」以外の言葉が思いつかないな。でも、買う人がきっといるんだろうな。

 マウスで言えば、郷秋<Gauche>の右手の形・大きさを測定し、特に人差し指、中指の長さ、筋力を正確に測定し、郷秋<Gauche>の右手に人間工学的に完璧なものを作れるといいなと思う。手が触れる部分は測定結果を元に天然木を削りだす。クリックの重さも郷秋<Gauche>の指の筋力に最適化する。機能的には光学式のワイヤレスとし、軽量化のために内部はカーボンケブラーで構成する。電池も軽量なリチウムとするが、1本、1.5Vで作動する回路を新規に設計する。

 せっかく作るんだから、その日の気分で使い分けられるように、ナラ、マホガニー、チーク、ケヤキなど色合いの違う幾つかの素材で作ってもらう。杢の綺麗な花梨材のものなんかもいいかも知れないな。5つ作ってもらうとして、500万円くらいで出来るだろうか。

今日の1枚は、落ち葉と冬の森。

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