福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

小児歯科治療時の親子分離はいかがなものか?

2006-06-13 | 子どもとの付合い
小児歯科治療は、子どもとのしっかりしたコミュニケーションが重要なことは以前お話したと思います。3歳終わり~4歳くらいになると、結構しっかりコミュニケーションがとれるようになります。コミュニケーション能力はあっても、治療に対する不安の大きさやその表現形は様々だろうと思います。例えばすぐ慣れる子もいるし、ゆっくり慣れていく子もいる。それが個性なわけで。
以前の歯科教育では、この時期になったら親子分離(母子分離といってましたね)を行うのが望ましいことになっていました。親子の甘えをカットすることで、歯科医と子どもとのコミュニケーションが進むという理論です。確かに正しい部分もあったと私自身の経験でも思いますが、子どもによっては一時的でも大きなプレッシャーもかかっただろうし、親も同席したい場合もあっただろうにと推測します。
親子一緒の方が、治療の場面で私達が何をしていて、それが子どもにとってどんなに大変か見て頂けるし(百聞は一見にしかずというやつです)、予防に関する説明をする場面では、私達のプロフェッショナルケアと家でのホームケアの分担も、患者本人がいる環境のほうがより分かりやすいし、私達も説明しやすいわけです。保護者の方が治療について理解して、不安が少なくなることはすぐ子どもに伝わるように思います。何かしら親子+歯科医+スタッフの和やかな雰囲気が出来てしまいます。
当院では親子同室が原則ですが、親子ともに別でいいという場合は、それでOKです。そういう子ども達は、スタッフと色々話したり、待合室の漫画を持ち込んで、ながら歯科治療を受けたりしています。どこにどんな処置を受けたのか保護者が知らない、というようなケースは無いようにしたいものです。
コメント (4)
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