舌小帯とは舌の裏側に付いているスジです。ここの問題は、スジが短い、または舌の先の部分まで付いていて舌の動きが制限される場合です。動きが制限されると何が起こるか? それは発音の問題です。このスジは上唇小帯と違って、生後数か月はいい方向に変化しますが、その後は変化ないということです。
写真のように舌を前に出そうとすると、真ん中がくびれてハート型になりますのでその程度で重症度が判断できます。上唇小帯と違って舌小帯が短い子どもは少ないのですが、自然の改善があまり期待できないので、発音に影響が出ている場合は舌小帯伸展手術を受けることをお勧めします。治療の時期としては発音がある程度獲得される前が望ましいのですが、年齢が低いと外来での外科的治療法は難しいので、完璧ではありませんが出血が少なく短時間でできるレーザー治療を行う場合もあります。
このように舌小帯が短いと舌が充分に上にあがらず、サ行、タ行、ラ行などの発音に影響が出やすい。