福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

夕方、サクラ

2018-03-29 | できごと

患者さんが多い春休み期間なので、その分残務も必然的に多くなります。今日は休診日でしたが、いつもよりやや遅く出勤して夕方まで色々仕事をしました。
日々も忙しく、さらに休日出勤、ちょいと疲れました。
知り合いの経営コンサルの栢野さん曰く、凡人の経営者は人より多く働くのが当然。まさに私もそのような凡人の一人ですので、休み無しが当り前です。
次男が大学進学で東京に転居しましたので、午後4時すぎくらいに区役所に転出届けを出しにいったら、時期も時期、多くの人でごった返していました。
サクラが予想に反して早く開花して、もう満開を過ぎているらしい。 
区役所の後、5時過ぎに福岡城跡のお堀の桜並木をチェックに行ってみました。


 










帰宅ラッシュが始まる時間帯で、サクラ見物の人ももちろんで、こちらも人通りがいっぱい。
今日は暖かいから暑い寸前くらいの気候でした。 




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反対咬合の装置選択

2018-03-29 | 歯並び、矯正の話

小学校中ほどの反対咬合の患者さん。県外在住で近隣に小児歯科矯正歯科がないとのことで、虫歯治療もまとめて行っています。









しっかり、上下逆に噛んでいて一見重症に見えますが、上の前歯が内側傾斜しているパターンなので、意外とあっさり治癒しそうです。
リンガルアーチで内側から上の前歯を押し出せば治癒すると思われますが、2か月1回ほどの来院しかできないとのことで、トラブル時の対応や装置の効率性を考える必要があります。





左奥乳歯に、抜歯適応の重症むし歯もあり、さらに奥歯付近は順に生え変わる時期でもあり、今後の生え変わりも考慮した治療選択がです。
管理が通常にできればリンガルアーチでしょうが、トラブルの可能性を考えなくて良いプレオルソも考慮に入れて、治療および管理計画を考える必要があります。






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プレオルソの使いどころ

2018-03-29 | 歯並び、矯正の話

最近このブログにもアップしているプレオルソの話し。
開発された矯正専門医の大塚先生、精力的に普及を考えておられるようで、講演会、症例集の発刊などを通して、私もほぼプレオルソの使いどころが分かってきたところです。
実際は当院での使用経験から、若干オリジナル的な要素も入れて、患者さんの歯列咬合の治療に役立っています。





最近、患者さんに分かりやすく説明できる、紙芝居形式の本が2冊発行されました。
虫歯予防の指導なども含めてあり、これは小児歯科矯正歯科の当院にぴったり。
目新しい内容ではありませんが、うまく使えば患者さんへの説明や指導効果は大きいものと思います。
今までの矯正治療で時期的に中途半端とか、あまり重症でないので経過を観ましょうと説明していた、狭間の患者さんに有用と感じています。
また、口呼吸、お口ポカーンで歯並びかみ合わせに問題が出つつある患者さんの、治療と予防を兼ねた装置としても有効です。
若干重症の患者さんでも、生え変わり時期に使用することで、全体矯正開始時に治療がシンプルになる例もありそうです。






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スタディグループ

2018-03-29 | できごと

小児歯科集談会という、福岡市および近隣の小児歯科開業医を中心にしたスタディグループがあります。
私はなりゆきで長年会長を任されていますが、実は私たちの先輩が40年近く前に発足させた会で、歴史あるスタディグループです。
小児歯科の歴史は他の歯科の専門分野よりも短いのですが、主としてアメリカから輸入された知識技術を発展させたという歴史があります。
ですから40年ほど前が、虫歯の洪水の時期で、かつ日本での小児歯科の創成期でもあったと思われます。
21世紀も20年近くになり、日本での小児歯科も根付いていますが、患者さん側の主訴も虫歯治療が主の時代から変わってきています。
ある種、患者さんの進化でしょう。




福岡小児歯科集談会では年1回、活動実績の報告も兼ねて会誌を発行しています。
年度末のこの時期、刷り上がって、各会員に発送したところです。
4月に総会もありますので、最近役員会を開いて、次年度計画がほぼ出来上がったところです。

毎回会長挨拶はマストなので、小児歯科分野の未来に向けて私見を書かせてもらいました。
キーワードは、リノベーション、Comprehensive Care と言うところです。






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適時の萌出誘導を行う

2018-03-25 | 歯並び、矯正の話

中学生の患者さんで、数か月前に歯並び噛み合わせの相談に来院されました。
初診時におおまかな診査と、原因や治療方針などを説明し、検討いただくことにしました。そして、この春休みに再来されました。




下の歯並びは余裕ありで良好ですが、上の前歯がデコボコですね。
上の前歯が向かって左側に傾斜して、左側のデコボコ度合いが強く、その分上下の真ん中が一致しない噛み合わせになっています。
矯正治療のご希望ももっともです。

 




上の歯並びを見てみると、上の犬歯の後ろ側に乳歯の犬歯が残っており、向かって左側は歯根のみ、右側はなにげに並んでいます。
簡単に言えば、両側の犬歯の生え変わりがうまくいかず、歯の数が2本多い状況で、デコボコになるのも当たり前と言えます。
下の歯並び、そして奥歯の前後関係の噛み合わせは良好ですから、元来は歯並びかみ合わせに問題がないタイプと言えます。
上の犬歯は最も高い位置で歯が形成され、出て来るまでの経路が長いこともあって、X線チェックで方向が良くない(通常、隣の側切歯方向に傾斜)ため、乳歯の犬歯との生え変わりの問題が予測されることは少なくありません。
そのような場合、定期健診のなかで生え変わりが良好に進むかモニタリングしながら、問題があればタイムリーに乳犬歯を抜歯することで、犬歯が良好な位置に誘導され出て来ます。この概念、処置を萌出誘導といいます。早期発見、適時介入ということで、時間軸を考えながら小児歯科のプロが対処すべき内容です。
この患者さんの場合、両方の乳犬歯を抜歯して矯正治療をすれば綺麗な歯並びかみ合わせになります。
多分小学校高学年の時期でしょうか、萌出誘導が良好に出来ていれば、矯正治療のための時間と費用は不要だったかも知れません。






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第1期矯正治療が終了

2018-03-23 | 歯並び、矯正の話

反対咬合のある患者さんです。






前歯だけでなく、向かって右側の奥歯部分も逆になっていて、下顎が結構右側にズレています。
下顎が前方そして向かって右側にずれており、このずれは成長期で悪化する前に改善するのが望ましいわけです。
小学校の中ほどの年齢の患者さんで、まずは奥歯部分を拡大して、その後前歯部分のかみ合わせを改善する計画としました。









ほぼ計画通りで、治療期間10か月のうち、前半は奥歯部分、後半は前歯部分の改善をしました。








終了時は後戻りを防ぐリンガルアーチという保定装置を入れて、横の歯の生え変わりを経過観察します。

 




上下の真ん中がすっきり一致していないので、今後の成長発育も含めたフォローが必要です。
歯並びがデコボコになる要素はあまりないと思いますが、元来の反対咬合系の噛み合わせがどうなるかが、ポイントと言えます。





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歯の生え方の問題

2018-03-19 | 口の中の問題

矯正相談でセカンドオピニオン的な目的もあって、以前来院された患者さんです。
9歳ですが、右下の6歳臼歯が出て来ないので、かかりつけ医から大学病院等に紹介しましょうというような説明もあったようです。
矯正治療については装置や時期について一般的な説明をしましたが、6歳臼歯が出て来ないというのが先の問題ですね、とお話ししました。
今回、X線も含めた診査をご希望で、再来されました。
パノラマX線といって、出ている歯だけではなく生え変わり前の永久歯の形成や方向も含め、全体的に分かる撮影をしました。





6歳臼歯については上はきちんと出ていますが、向かって右下の6歳臼歯はやっと出始め(黒矢印)、問題の左下6歳臼歯はもう少しで自然に出て来そうです(黄色矢印)。
X線的には出ているように見えますが、実際はもう少し歯茎の中です。
何らかの原因で6歳臼歯の根の形成が約3年ほど遅れていて、その分9歳になってやっと出て来そうということで、簡単に言えば、ただ待ったら出て来ますということです。
その後ろにあるはずの12歳臼歯が今のところ形成されていませんので、これも要チェックです。ちなみに上の12歳臼歯は歯の頭部分が形成されており、これは9歳では平均です。
下の12歳臼歯は今から形成されるのではと、予測されます。現時点では待って経過観察です。
6歳臼歯、12歳臼歯ともに形成が遅れるのは上で見る場合はありますが、下では珍しいですね。
ちなみに歯並び噛み合わせの治療ですが、まだ出ていない上の犬歯の方向が良くないので、それを考慮した治療時期や装置選択となります。





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むし歯予防のKEY

2018-03-18 | フッ素について

むし歯予防は、歯みがきフロス、甘味食品および飲料、フッ素という3つの要素を考える必要がありますが、大きい要素はやはりフッ素です。
歯科医院でのフッ素塗布もかなり一般化して来ましたが、同時に重要なのは日常家庭でいかに使うかということです。








ライオンからのニューズレター、中嶋先生のフッ素についての解説が特集されています。今迄の記事をまとめたものです。
予防歯科のプロとしては、患者さんの年齢、むし歯リスク、環境などを考慮して実行可能なメニューを提案する必要があります。 
この様な記事をもとに、患者さんに分かりやすく説明できる、また質問に対して適切に答えることができるのもプロだと思います。
虫歯予防は日常の積み重ねが大きいと思いますので、歯科医師や歯科衛生士としては、ただ歯のクリーニングをしてフッ素塗布をする作業人にならない様にしたいものです。 





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元祖テキーラ今昔

2018-03-18 | できごと

テキーラのメジャーなブランドと言えば、ホセクエルボとサウザ、そしてマリアッチかな。
サウザは初めてメキシコ国外に輸出されたブランドで、インターナショナルに認知されるきっかけを作ったんでしょう。
我が家のサウザが無くなったので、医院での残務が終わってから、帰宅途中でやまやに寄りました。テキーラというのは、そうしょっちゅう買うものではないので、久しぶりでした。サッパリ系のシルバーを選んだのですが、ボトルの外観がすっかり変わっていてある種モダンな印象。



 


左のスクエアな瓶が、最新版。
わたくし的には冷凍庫に入れて、トロッとなったストレートのテキーラが基本ですが、オンザロックも良い。
オンザロックのほうが甘味を感じますね。いくらでも飲めそう。 
もちろんオレンジやグレープフルーツジュースに入れて、スッキリしたカクテルというのも良いですね。 
テキーラと言えば思い出すのが、ニューヨークの酒屋の記憶。職場のNYUデンタルセンターから自宅の帰路にあった酒屋でのこと。
ホセクエルボを買おうと思って、ゴールドとシルバー、どこが違うのと尋ねたら、メキシコ系らしいオッさんが答えるには、色が違うんだよ。





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噛み合わせが微妙

2018-03-18 | 歯並び、矯正の話

先日定期健診で来院した患者さん、今春から小学生です。
下の前歯に続いて、上の前歯が生え始めて来ています。



このままだと上下前歯が逆に噛みあう可能性があります。





下顎が前にずれたかみ合わせではありません。
写真中央の下の前歯が前傾していますが、これは生え変わり近い乳歯で、よくある現象で局所的、一時的なものです。
姉が同様な状況が以前あって、自宅でへら押しを行ってもらい、上の前歯を外に押し出すメニューを行ってもらい、治癒しました。
反対咬合系の患者さんは上の歯並びが小さ目で、その分デコボコを伴うことが多くあります。
そのような場合、真ん中の前歯はへら押しで治っても、次の前歯、すなわち側切歯がさらに内側から出て来て、これはへら押しでは治癒しません。
いくつかのチェックポイントをクリアして適応症例と判断される場合は、へら押しが功を奏します。
この患者さんは自然に良好に噛みあう可能性もありますので、1か月半ほど経過観察後、逆に噛みあってきたら早めにへら押しをトライしたいと考えています。





前傾した向かって右側の乳歯、後ろ側から永久歯がちょっと出て来ています。
このような例は少なくないのですが、保護者は通常は心配され来院されます。
手前の乳歯のグラグラ度合いにもよりますが、特にこの患者さんの場合、永久歯が入るスペースもありますので、永久歯は前方に移動して、乳歯は自然脱落、そして歯並びは問題なくなります。
乳歯抜歯する歯科医もいるようですが、何しろ当院は、自称日本一抜かない、日本一削らない小児歯科ですので。






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