福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

矯正相談その1

2007-06-30 | 歯並び、矯正の話

年度はじめのこの時期、学校健診で歯並びかみ合わせについて指摘される子ども達も結構いるのではないかと思い、当院では4~6月の期間、無料矯正相談を行いました。
学校健診で指摘されたので、治療の要否や、治療が必要な場合の時期や期間などについて相談に見える親子も多かったのですが、他の歯科医院で治療の必要性や時期などについて話を聞いたが、他の意見も聞きたいという、いわゆるセカンドオピニオンで来院された患者さんも同じくらい多かったようです。
最近は、医科ではセカンドオピニオン外来というのを設けている病院もあって、説明を受け、情報を得て納得されて治療を受けるというのがむしろ当り前になりつつありますね。セカンドオピニオンで多かったのが、どちらかと言えば「早めに治療しないとまずいことになるよ」と早期治療を奨められたが、本当に今必要なんでしょうか? というような相談です。
私自身、小児歯科を最初その後に矯正歯科を勉強したという経歴ですので、咬合誘導とか予防矯正と呼ばれる早期治療は結構やってきましたし、重要であると思います。
一方で、早期治療を行う一般的時期である乳歯から永久歯への生え変わりの時期、すなわち小学校低学年位の時期ですが、出始めの永久歯が多少捻れていたりデコボコしていてもある程度は自然に改善する時期でもあります。ですから、必ずしも全員早期治療が適切か?というとそうでもありません。
最近歯科業界は、早期治療が流行りなのかな~? 詳細は続編でまた。

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梅雨はどこに?

2007-06-28 | できごと
南九州は大雨だそうですが、福岡地方は雨が降りそうで降らないですね。早々と夏が来てしまったような。
今日は休診日で毎度のことですが、平日できていない雑事の処理で1日が終わります。仕事関係というよりは、ほとんど家事関係ですね。雑事が処理できるので、すっきりと平日を迎えることができます。


今日も蒸し暑い日で、午前中天神あたりを車で通過しているとすでに外気温は32度を示しています。本当、夏ですよ。


山笠の格好をした人たちをチラホラ見かけるようになりました。博多リバレイン前の飾り山は車で通るときにみえましたが、多分一番豪華な飾り山の一つの千代流れはまだカバーがかかっていました。
我が地域の、新天町子ども山笠も7月7日、8日の予定で行われます。子ども会育成会経由で参加募集をしたところ、今年は例年に増して地域の子どもたちが多く参加するようです。小学校の男性の先生方も長法被で参加されるそうです。
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歓送迎会

2007-06-24 | できごと
4~6月にかけてスタッフの入れ替わりがありました。
開院してほぼ1年半になりますが、オープニングスタッフがそれぞれ次のステップにチャレンジしたいという時期がたまたま重なったため、新しいスタッフとの引継ぎがうまくいくように計画的に移行させました。
昨夜は新旧スタッフ勢ぞろいで歓送迎会でした。何だか歓送迎会と言うよりも、飲んで食べての楽しい会食でした。もう少し歓送迎会らしくセレモニーもしたほうが良かったかな?と若干反省しています。そういうわけで集合写真も撮り忘れてしまいました。
当院のスタッフは年齢も血液型も性格もそれぞれ(というかバラバラ?)、当院のカラーというのはあるとは思いますが、皆の違うところをうまく生かしてバランス良い環境にしたいと考えてやって来ました。
やはり寂しいのですが、ふたつき子ども歯科の第1世代をつくってくれた旧スタッフに感謝。
そして、新スタッフの個性が生かせるような第2世代に進めていきたいと、少しワクワクしているところです。
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平日の休み

2007-06-22 | できごと

毎木曜が仕事がOFFで、私以外の家族は仕事または学校ですので、ちょっと自由な1日にもなりますが、つい普段できていない家事をしている自分に気づきます。家事は意外と仕事でのストレス発散になっているようにも思いますが、よく考えてみると私自身は仕事が大変と思うタイプではないので、木曜日は、気分転換というよりも平日と違う仕事をする日かも知れません。
それはさておいて、昨日は色んなお店を梯子して、情報集めの日でした。夕食の食材も買うのですが、オージービーフと国産牛(ピンキリありますけど)のグラムあたりの値段が意外と変わらないのを発見。
昼食は懸案であった「海鮮丼」を鮮魚市場の市場会館で食べて満足でした。期待は裏切らないネタの新鮮さと安さ(定食で600円)。帰りに「おきよ」入口のメニューをチェックして、次回はごま鯖定食(680円)をトライ予定です。


Blue Eyed Soul と言われていたと思いますが、ポール・ヤングが60年代のいわゆるソウル・ミュージック(モータウン系が多いでしょう)をカバーした、Reflections を少し久しぶりに聴きました。格好良すぎる。
今どきのトップ40などはグルーブしたUrban系が結構多いのですが、黒人音楽はそんなもんでいいんでしょうか? 
ソウル・ミュージックはシンプルでかつ新鮮。同じBlue Eyed Soulでもマイケル・ボルトンは嫌いじゃないけど、ちょっと泣き節。この二人のReach out, I’ll be there (オリジナルはフォー・トップス)を聴き比べてみると面白い。

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ブラック&ホワイト

2007-06-20 | できごと
先週の日曜は父の日でしたね。結婚記念日の時も子ども達なりに考えてプレゼントをしてくれましたが、今回は子ども達が大切にしている「石」でした。
拾ったもの、貰ったもの、買ったものがあるようですが、今回長男がプレゼントしてくれたのが石炭のような黒く輝く石、次男からは石英でした。「ちょうど白と黒でいいね。どこかに飾っておいて。」とのコメント。
ちなみに子ども達は道端に落ちているものを見つけて拾ってくるのが得意ですね。目線が低いせいかな? 中央区大名界隈はかなり色んなものが落ちています。ストップウォッチ、電子音叉、電卓、電池式の自転車ライト、工事用の牽引フック、種々会員カードなどなど。

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歯磨き剤のフッ素効果

2007-06-19 | フッ素について

日本歯科医師会雑誌という歯科医師会会員に月刊で配布される業界誌があります。最新号(6月号)の表紙タイトルに「フッ化物配合歯磨剤の現状と臨床応用」というのがありましたので早速読んでみました。
最近、大人の歯周病は予防だ治療だとメジャーになって来ていますが、虫歯予防というと何だか小学校位までのイメージが相変わらず強いように思います。青少年~大人は、むし歯は治療するものというモードが残っているようで、これは少なくとも日本の歯科業界の予防分野の遅れのように思います。
虫歯予防も一生続くわけで、日本歯科医師会雑誌にこのような記事が掲載されるのは、少しほっとする気持ちです。
以下、記事の内容のエッセンスです。
まず、日本市場でのフッ素入り歯磨剤の割合は89%まで高くなってきているそうです。このフッ素入り歯磨剤使用後の唾液中のフッ素濃度が一定以上であると、初期むし歯の再石灰化などを含め有意に予防効果が高まるのですが、歯磨き剤の使用量が少なすぎる、使用後にうがいをし過ぎることで効果が結構落ちてしまうという研究結果がいくつも報告されています。
この筆者は、上の前歯が出てきたらフッ素入り歯磨きの使用開始をすすめていますが、この時期はうがいが出来ず飲み込んでしまいますので、歯ブラシにちょんと乗せる程度の少量(0.06g位)が適切と述べています。年齢が上がるにつれてうがいもできるようになりますので徐々に量を増やし、成人で歯ブラシの毛の部分の長さの半分くらい(0.5g位)が適当と示しています。さらにうがいをする場合は少量の水で1~3回行うことをすすめています。
当院でも、「いつから歯磨剤を使ったら良いですか?」という質問をよく受けます。対応ですが、低年齢でむし歯リスクが高そうな場合は、早めに泡状やジェル状の家庭用フッ素製品(うがいを行わないタイプ)を歯磨き時に毎日少量ずつ使用するようすすめています。
また、2歳後半位から通常の子ども用フッ素入り歯磨き剤を使用するよう指導していますが、少量使用するかわり、あまりうがいをしないようにお話しています。


この歯磨剤の記事は、神奈川歯科大学口腔衛生学講座の荒川教授によるものです。歯磨剤使用量の調査では、一般の人に比べて歯学部学生のほうが使用量が少ないという結果が出ています。学生は教官の指導の影響を受けるわけですから、歯科業界はフッ素使用についてはいまいち認識不足とも言えるのでは?

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一生懸命な子どもたち

2007-06-18 | できごと
日曜は中央区のサッカーリーグで、大名少年サッカークラブの子ども達を車に分乗させて試合場まで連れて行きました。低学年チームと女子チームの試合でそれぞれ2試合ずつでした。梅雨に入ってはいますが、何とか天気は持ちこたえました。
土曜日の試合が結構多いので日曜日は久しぶりの引率でしたが、どの子どもも結構うまくなっており、自分のポジションを理解している動きをしているな~という印象を持ちました。それ以上に何だかとっても一生懸命で、試合が終わって戻ってきた子ども達の上気した顔を見て感動してしまいました。


高学年チームで6年生のK君が応援に来ていて、私がカメラを持っていたら「僕写真撮るのうまいんです」というので、撮ってもらった1枚。
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JICA歯学教育コースの講義

2007-06-14 | 国際交流
九州大学歯学部で国際協力機構(JICA)とのコラボで、開発途上国からの歯科医師に歯学教育を行っている「JICA歯学教育コース」というのがあります。毎年10数名の歯科医師が選抜されて4月から約5か月間のコースが行われています。
今日は私が講義担当で、1日講義をしました。内容的にはARTといって開発途上国でのむし歯治療法、小児歯科での予防をベースとしたできるだけ削らない歯科治療法、小児歯科での学生および研修医の教育法などです。
一応共通言語が英語ですが、参加者も英語が母国語ではないもののアフリカ訛りで流暢だったりしますので、少し聞き取りに苦労しましたが、質問やディスカッションも多く何とか無事に終えました。普段そう英語で話す機会があるわけでないので、終わった後若干疲れが出ます。
出かける時にふと思いついて、近所のベーカリー「ボンジュール」名物のクロワッサンとシナモンクロワッサンをティータイムにいいかなと思ってお土産に持っていきました。おかげで、講義時間には少し遅れてしまいましたが。

約2名が食べかけのクロワッサンを持っているようですね。ちなみに私は右から2番目ですが、皆に混じると単なる一人のアジア系というわけ。
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シーラントの材料

2007-06-13 | むし歯予防の話

奥歯のかみ合わせ、溝の部分は歯磨きだけではむし歯予防が難しく、フッ素の効果も他の部分に比較して限界があるところです。ここのむし歯発生をかなり高い確率で予防できるのが「シーラント」です。
「シーラント」という言葉は最近の保護者の方は結構ご存知ではないでしょうか。
アメリカでは水道水フッ素化でかなりむし歯は減ったのですが、最後に残っているのが溝部分のむし歯であるため、歯科医師会をあげてシーラントプログラムを推進しています。
「シーラント」に使用する歯科材料はレジンというある種のプラスチック樹脂です。歯の表面を接着処理してから、流動性のあるレジンシーラントを溝に流し込み固めるという方法です。レジン自体は丈夫なのですが歯に対する接着性がないので、接着処理が必要です。また接着処理しても唾液などの水分にさらされると、ほとんど接着しなくなるという欠点があります。ですから、特に幼児ではラバーダムといって唾液が入らないような装置を歯に付けて行うのが通常です。ところがこのラバーダムというのが幼児にとってはいやなものでもあります。予防効果はあるけれども処置がちょっと大変ということです。
1990年代半ば頃に一般的になってきた、グラスアイオノマーという歯科用セメントがあります。元来は金属の詰め物を接着する材料でしたが、歯の色に近く、今までの歯科用セメントに比較して丈夫であることと、微量のフッ素を出し続けるという利点があります。
その後この材料は、詰め物用やシーラント用製品が登場し、有用であるという報告が増えて来ました。
当院でも最近はレジンシーラントよりもアイオノマーシーラントを好んで使用しています。理由は、接着処理が不要で、多少の唾液はOK。フッ素が出るため処置した部分の歯の質が強くなったり、初期むし歯であればストップすることが充分期待できるからです。
時間とともに若干溶けていくという欠点はありますが、必要であれば定期健診時に単に付け足せばOKです。
当院でも「瞬間芸」と言っているくらい簡単にできますので、皆が楽で、easy going の当院のモットーにぴったりです。

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乳歯の外傷~ぶつけて埋まった場合~

2007-06-12 | 歯のけが
時期的に、春先から初夏にかけては活動的になるせいか子どもの外傷が多くなる季節です。当院もこのところ、歯をぶつけて急患来院する子ども達が増えている状況です。
乳歯、出て間もない永久歯、通常の永久歯では外傷のパターンが異なっており、乳歯では歯が折れるとか欠けるとかより、グラグラしたり場所がズレる確率が高くなります。歯の周囲の骨の固さなどによるのでしょう。
ズレるといった場合、単にグラグラしているより、埋まったり、飛び出して抜けかけている時のほうが当然重症です。グラグラが強くて本来の位置よりずれている場合には、整復固定といって、できるだけ元に位置に戻してから、外傷を受けた歯を隣の歯と繋げるようにして固定します。固定期間は通常2週間から1か月程です。
埋まっている場合、通常は少し対応が異なります。例えば歯の高さの半分位埋まっている場合、ダメージはあるのですが、歯はほとんどグラグラしていません。これを元の位置まで戻すとかえってグラグラしてきて固定する必要も出てきます。通常そのまま経過をみていると、次第に歯が出てくることが多いため、外傷部分の消毒や、抗生剤を飲んでもらうことはしますが、あえて整復固定はしません。
ちょっと知り合いの東京医科歯科大学小児歯科の宮新先生の臨床研究によると、外傷後15日までに68%、42日以内にすべて出始めて来て、8か月後までに完了したというデータがあります。ただし、歯が斜めの状態で埋まってしまった場合には出かたが思わしくなかったそうです。
また、歯が埋まったケースでは、3歳以上で外傷した場合に後から生えてくる永久歯にスポット的白斑などのエナメル形成不全が出る割合が増えたとのこと。この形成不全はぶつけた時点でのダメージによるものと考えられ、後の対処の仕方との関連性が見られませんので、残念ながら防止しようがありません。
埋まった歯が再度使えるようになるかという心配もまずあるのですが、その後の形成不全の可能性も忘れてはなりません。
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