福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

エコライフ? その3

2007-02-28 | できごと
結構前のブログでエコ系の洗剤等のブランド、パックスの化粧石鹸と頑固汚れ用の青ざらしという石鹸をご紹介しました。
当院近くの「クロワッサンの店」で購入して、化粧石鹸はお風呂でボディソープとして、青ざらしは衣服の部分汚れや子ども達の運動靴、そして浴槽洗いなどに使用しています。どちらも素朴で自然な石鹸の香りでいい感じですし、洗浄効果も何も問題なく長持ちします。
最近の(というか随分以前からそうですが)○△用洗剤というものも、主成分をみるとどれもあまり違わないように思います。多少その用途に特化しているかもしれませんが、界面活性剤が入っているのは一緒で、香りや性状が違うのが主ではないのでしょうか。石鹸系を使って思うのですが、実質洗剤はマルチに使えます。○×用とか△×用とか揃える気はしないですね。先日も洗濯の石鹸洗剤がたまたま少し不足しましたので、台所用を足しました。シンプルライフですよ。
実は歯科材料でも○○用セメントとか言って、細かく治療目的別に製品が出ているものがあります。粉と液を混ぜて使用する材料なのですが、実は混ぜる比率を少し変えるだけで色々な用途に使えます。この分野は私自身が大学で研究していたこともありますが、粉液比を多少変えても性能には差が出ません。
色んな目的用に種々発売するのは、業者側の戦略ということもありますよね。
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夕暮れ時

2007-02-27 | できごと

先週の日曜日、現在たこ焼きの宅配をしている知人(実は、大名小学校夏のラジオ体操のボランティアおじさんで、地域の皆が良く知っている人です)がたこ焼きを届けに来てくれたのですが、晴れた日の丁度夕方で我が家がマンションの上の階にあるためでしょう、玄関のところで「夕日と夕焼けが綺麗だよ~、いいねここ。」としみじみ言われました。
私は「そうですか~?」と生返事をしたのですが、そういえば仕事から帰宅する7時頃、季節と天気によっては「トワイライト・タイム」というのか、オレンジから濃紺へのグラデーションが綺麗だな~と感じることがあります。そう思って外に出てみると、彼が携帯のカメラで夕日を撮っているようです。
「綺麗やね~。ここは真直ぐ筑紫富士が見える。」と糸島にある筑紫富士の場所の説明をしてくれました。昼間、川端で撮った空のデジカメ写真はだめだったな~と思いつつ、この夕日はどうか?と思い、NIKONのデジタル一眼レフD80を取り出して、ズームを付けてパチパチと数枚撮ってみました。


向かって右隅にある山が筑紫富士だそうです。
小型デジカメもNIKONなのですが、同じデジカメでもやはり一眼レフの表現力は違いますよね。

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永久歯前歯の歯並び、かみ合わせ

2007-02-26 | 歯並び、矯正の話

永久歯前歯の出始めは、下の前歯がデコボコや捻れ、上の前歯はハの字に広がっているのはある種時期的には自然です。このことはブログでも以前説明したように思います。保護者の方が気にされている場合も多々あって「矯正治療が必要ですよね」とか言われます。その時の私の説明は「矯正治療は必要かも知れませんが、出始めの今が最悪で、歯の生え変わりや歯並びの成長によって次第に改善されていきます。しばらくは格好悪いけど経過を見ましょう」。経過を見ると改善される場合が多々あります。矯正治療をする場合でも、歯を動かす量が少ないほうが治療期間も短くなり歯のためにもベターです。


確かに派手に上の前歯がハの字に出ています。上下が逆に噛んでいてこちらも問題です。このようなかみ合わせで下の永久歯前歯がグラグラ(外傷性咬合)の場合は、早めに矯正治療を始めますが、そうでない場合経過を見ています。


 4か月後の健診でみると、横の永久歯が出てくるとともにハの字は改善されて来ています。横の永久歯は上下逆に噛みそうか?


さらに4か月後、反対側の横の歯も出始め、自力と言うか自然にハの字は良くなって来ています。何と、逆だったかみ合わせもほぼ改善されていますね。さらに観察を続けます。
歯の捻れがありますので、未来的に矯正治療は必要かもしれませんが、経過観察は賢いとは思いませんか?

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ワンショット

2007-02-25 | できごと

寒さがちょっと戻ってきたようですが天気が良かったので、近所の子ども達も一緒に、中洲川端にあるロボスクエアに行きました。
2足歩行ロボットでは「アシモ」が有名になりましたが、鉄人28号の2足歩行ロボットが新発売のようです。一般市民もある程度お金を貯めると買える価格です。
ロボスクエアのある「イニ・ミニ・マニモ」のビルの外は小春日和でした。子ども達は中州と川端の間を流れる博多川沿いのリバーウォークで鬼ごっこを楽しんでいました。いつの間にか手や顔が黒く汚れています。
友人のiseita くんが写真日記と称してブログにすばらしい写真をアップしていますが、空の写った写真がなかなかなんです。それをふと思い出して手持ちのデジカメでワンショットしてみました。こう言う日常ネタをブログって言うんですよね。


構成的には悪くないと思って撮ったのですが、割とどうしようもないですな~。

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いつどこがむし歯になる? 乳歯の場合その2

2007-02-24 | 子どもとの付合い

その1に続いて下の乳歯のむし歯リスクとその時期について説明したいと思います。
下のグラフを見てください。下の前歯は上と違って、最も虫歯になりにくい場所です。ABCとも折れ線グラフが低い所にありますよね。しかし奥歯のDEに関してはかみ合わせ部分や歯間部分を示すグラフが高い所にあって、上の奥歯以上にむし歯リスクは高いと言えます。下の一番奥歯Eに関しては外側の面にも溝があって、そこからのむし歯も少なくありませんので、乳歯で一番むし歯リスクが高いのはこの歯ですね。奥歯間のむし歯も4歳5歳と増えてきています。


上下のデータをまとめると、家庭でのケアとしては、2歳頃までは上の前歯のハミガキと歯間のフロス、3歳頃から奥歯のハミガキ、3歳後半頃から奥歯間のフロスが重要ということになりますね。歯間むし歯の予防に関しては家庭用フッ素製品の使用は有効でしょう。ちなみに下の前歯は手抜きでOK。これを知るとポイントが絞れて楽ではありませんか?
これに定期的なフッ素塗布、奥歯の溝部分はシーラントを行うなど、歯科でのケアを組み合わせれば予防は完璧かな? 
でも基本的に甘いおやつの量や与え方を考えなければ、むし歯パワーは予防パワーに勝ってしまいますので、ココも程々意識して欲しいと思います。

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元気な子ども

2007-02-23 | できごと

昨日は年間3回ボランティアで行っている保育園の歯科健診に出かけました。当院の歯科衛生士スタッフも1名、歯磨き指導で参加してくれました。
歯科健診自体も子どもたちの様々な言動を見ることができ面白いのですが、保育園での子どもたちの生活の様子、先生たちの保育の様子を見ると、わが子たちがこの保育園に通っていたころが思い出され、少し懐かしい気持ちになりました。
健診結果のまとめを他のボランティアメンバーと一緒に園長室で記載していた時に、ふと外を見ると、年長の子ども達がこま回しをしています。しばらくして帰路につく時に子ども達に「こま回しを見せてよ~」とリクエストしたら、皆嬉しそうにそして得意げにこまを回してみせてくれました。3月の卒園式の時にも皆の前でこま回しをするそうです。さすが体育会系保育園です。変わらんな~。

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いつどこがむし歯になる? 乳歯の場合その1

2007-02-21 | むし歯予防の話

以前のブログにも書いていますし、当院でのむし歯予防指導の際にも患者さんや保護者の方にお話していることがあります。それはどの歯も同じようにむし歯になりやすいわけではないということ、そして、むし歯になりやすい歯でも時期があるということです。
この証拠になるデータというのがありますのでご紹介します。1995年のデータ(東北大学小児歯科、真柳先生ほかの研究)ですので、現在のむし歯率はこれより減少はしていますが、むし歯の相対的なりやすさは同じでしょう。
まず上の歯についてですが、乳歯の呼び名は前から順番にA→Eです。下の表は2歳から5歳まででどの乳歯のどの部位がむし歯になっているかのデータです。簡単に言えば、これで折れ線グラフが高いところにある部位が、むし歯になりやすいということになります。

どこでしょう?ナンバー1はEの咬合面、すなわち一番奥歯のかみ合わせ部分(溝の部分)です。出てくるのが2歳半ば頃ですから、その後3、4、5歳とどんどん増えていますね。
ナンバー2はAの近心面、すなわち前歯のど真ん中、歯と歯の間のむし歯です。この歯は1歳前に出てきていますが、虫歯菌感染の時期でもある2歳から3歳にかけて虫歯が増えています。2歳時でのむし歯率ではダントツ、ナンバー1です。
奥歯でいうとDの咬合面、すなわち奥から2番目のかみ合わせ部分も4、5歳にかけてむし歯が増加しています。そしてDとEの間(Dの遠心面とEの近心面)のむし歯はやはり4、5歳にかけて増加しています。
まとめると、3歳くらいまでは上の前歯間、3歳以降は奥歯のかみ合わせ部分、さらにしばらくすると奥歯間がむし歯リスクが高くなるというわけです。

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歯が痛い 子どもの場合

2007-02-20 | 口の中の問題

「むし歯はないようだけど、子どもが歯を痛がっています」という相談は多々あります。昨夜も知り合いから電話で相談があったので、今日のブログテーマになった次第ではあります。
歯の生え変わり時期の5歳後半以降くらいで、乳歯がグラグラし始めの時期に一過性に痛がることがあります。グラグラがだんだん大きくなって生え変わりに至るのですが、グラグラが大きくなるからといって痛みが大きくなったり頻発するわけではありませんので、通常放置しておいてOKです。
もうひとつこの時期にあるのが、乳歯の並びの一つ奥に出てくる6歳臼歯出始めの痛みです。生え変わりではなく歯ぐきを破ってゆっくり出てきますので、歯の頭がちょっとは出ているものの、歯肉がぶよぶよの時期がしばらくあります。少ししか出ていないのでハミガキも良くは出来ません。歯垢がたまって歯肉炎が急性化して、痛みが出るという理屈です。
親知らずで痛みがでるのも同様の原因があります。
また、6歳臼歯が出る前には奥の歯ぐきが膨らんできて、例えば下の歯ぐきが膨らんでいれば、上の歯と噛んで傷ついて痛いこともあります。 6歳臼歯と同様、小学校終わり~中学校の頃さらに奥に出てくる12歳臼歯でも同様の症状が出ることがあります。
この時の対処ですが、まずは清掃と消毒です。家庭で出来ることとしては小さめの歯ブラシ(1本用歯ブラシがあればベストです)で局所を綺麗にしてあげることと、イソジンうがい薬を綿棒などで局所の歯肉に塗ってあげることです。イソジンは通常15倍~30倍希釈ですが、医科歯科用の消毒ジェルは高濃度のものを使用していますので、希釈倍率は小さくてOKでしょう(私は5倍希釈くらいでと言っています)。この痛みは長くは続かず繰り返すこともあまり多くありません。
どうしても歯肉の炎症を繰り返す場合、ぶよぶよした歯肉を切除して形的にも清潔に保てるようしますが、私の経験ではかなりレアです。


向かって左側が出てくる途上の6歳臼歯です。むし歯リスクも高い歯なので、この時期ハミガキの工夫は必要ですね。

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贅沢な時間

2007-02-19 | 子どもとの付合い

我が家ではいつものことなのですが、2人の息子達の友人が遊びに来るたまり場になっています。特に土曜日曜はそうで、昨日一昨日はまさにそうでした。
多い時は10名以上が集まってそれは賑やかです。週末は天気がいまいちだったこともあって、体育会系の子ども達は自宅でじっとしておくことが出来ないようです。我が家の子ども達は朝宿題をやっていましたが、お昼前位からだんだんと皆が集まってきます。
私は年度末の棚卸リストの作成とチェック、家内は講演会の準備をPCでしていたのですが、「これはちょっと子ども達に昼食の準備が要るよね~。何にしようか?」ということで家内は買出しに。
天気が良くないので、しばらくは皆でDVDを見ていたのですが、昼食後、皆パワーを持て余しているのでしょうね、外に遊びに行こうということになりました。大名付近は小学校校庭以外にまともな遊び場が無いので、ちょっと問題ありとは思いますが、マンション周囲や階段を使って鬼ごっこを始めました。随分長い時間やってましたね~。
水分補給をしに入れ替わりたち替わりやってきていましたが、途中暑くなったのか、上着を脱いで半袖の子もいました。
最近は子ども達が集まっても三々五々ゲームで固まっている場面を見たりしますが、この子達はゲームより面白いものを知っている。このようなわけで、我が家は散らかったままで月曜日を迎え、慢性散らかっている家を続けています。
子ども達が寝静まってから、家内と一緒に岩手県の「あさ開き」という日本酒を飲みながら話していたのですが、「ああいう元気な子ども達を見ていると何かほっとするね、どの子も可愛いね」。
家内いわく「何もできないまま週末の休みが終わったけど、私にとってはこんな子ども達を見ているのが贅沢な時間」。
「地震で壊れたままの隣のアパートの土地、子ども達皆の地域の遊び場にならんかね~? 大名は遊ぶ場所が無いもんね、どれくらいあったら買えるかな~?」とかいう地域ならではの話。

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子どものむし歯

2007-02-17 | 虫歯治療の話

大人の歯をチェックすると「虫歯のなりかけ」という初期むし歯はほとんど無いのですが、治療でなく予防が有効な初期むし歯は、乳歯永久歯にかかわらず子どもの歯では多々みられます。ですから、現代のむし歯予防が実践される最前線はまさに小児歯科なんです。
特に奥歯のかみ合わせ、溝部分はむし歯が発生しやすい場所の代表です。奥歯は歯間のむし歯も出来やすいのですが、溝部分は出てきてから数年間、歯間はそれ以降むし歯リスクが高い状況にあります。溝部分の初期むし歯チェックに有効な器械は以前のブログでも紹介していますが、「ダイアグノデント」という弱いレーザーを使用したものがあって、当院でも使用して重宝しています。
では初期むし歯に対する当院での対処方針・方法についてご紹介します。前歯や奥歯の生え際の初期むし歯ですが、初期むし歯部分は健全な場合と違って若干ザラザラした表面状態で白濁しています。歯垢が余計付きやすい状態ですので、機械で磨いてフッ素を塗り、再石灰化を促します。家庭でも家庭用フッ素スプレー、泡状フッ素、フッ素ジェルなどの毎日の使用をお奨めして、虫歯初期部分を意識してハミガキするよう指導しています。この種のフッ素は基本的に歯科医院専用です。
初期むし歯部分は鋭利な器具などで探ると欠けて来ることがあって、欠けた部分は再石灰化で再生しませんので、注意しています。
奥歯の溝部分の初期むし歯も基本方針は一緒ですが、溝の深い部分はハミガキで充分磨けませんし、塗るフッ素の効果も若干落ちますので、溝部分をシールするシーラントを行っています。シーラントは、以前はレジンシーラントというある種のプラスチックを歯に接着するよう流し込んで固め、形態修正をするというものしかありませんでした。
最近はグラスアイオノマーシーラントという、フッ素が徐々に出て歯の質を強くしたり初期むし歯をストップまたは元に戻すことができる歯科材料があります。時間とともに若干溶けていくという欠点はあるのですが、作用メカニズムが納得できるのと、処置が非常に早く簡単で低年齢の子ども達にもストレス無く出来ますので、私は好んで使用しています。
初期むし歯がさらに進んだ場合の対処はまたいずれ。


グラスアイオノマーといっても種々の製品があります。上はペースト+ペーストを混ぜるタイプ、下は粉+液を混ぜるタイプです。奥歯の溝に流し込んで、固めるための一定波長の光(LED)を20秒くらい当てると、あっけなく、はい終了。
何だか業者の宣伝紹介写真のようで、ちょっとマニアックですかね?

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