福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯磨きがんばっても虫歯になる?

2006-06-10 | 歯みがきのこと
「むし歯が出来てしまいました。歯磨き結構しているつもりなんですけど。」という保護者からのお話が時々あります。クラシックなむし歯予防=歯磨きという単純な理屈がいまだに日本ではメジャーなのでしょうか、日本人はどうも歯磨きを頑張る国民だそうです。
「歯磨きがんばっても虫歯になりますか?」という問いの答えは、「虫歯になります」ですね。また「歯磨きがんばっても歯周病になりますか?」という問いの答えは、「歯周病になります」です。
「磨いているのと磨けているのは違います」などというこの業界の指導フレーズがありました。むし歯予防での歯磨きは年齢や歯並びなど、一人ひとりのむし歯になりやすい場所が磨けていれば実質OKなわけで、歯磨きオタクというか、とにかくすべての歯をきれいに磨くという必要性はありません。また、すべてきれいに磨いていたとしても、奥歯の溝部分や歯間のむし歯予防には限界があります。そこはフッ素や、溝の深い部分をシールするシーラントなどに助けてもらうのが現実的です。歯医者の宣伝ではないですが、ここはいわゆるプロフェッショナルケアなわけです。一方で各人にあわせた現実的な(家庭での)ホームケア、セルフケアを提案するのも私達の仕事です。ホームケアとして、おやつなどの食生活を考慮することも、特に乳幼児では重要ですね。
コメント (4)
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