崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「月河」を歩く

2014年06月10日 04時51分47秒 | エッセイ
 昨夜上海国際空港ホテルから空港まで50キロ弱、東亜大学櫛田学長を迎えに行った。150キロを高速で走って2万人の学生、教職員1600人がいる嘉興学院(大学)の卒業式を参観、校長(総長)自身が壇上で卒業書証を卒業生一人一人に渡し、握手し一緒に写真を写す。卒業生はさらに指導に当たった先生方(?)とも握手をして壇から降りる。6000人の学生全員がガウンを来て行うセレモニーである。大学のキャンパス内を回り、食堂と学生寮の内部まで見せていただいた。寮は男女別であり、異性の出入りは禁止であった。2段ベッド4人部屋、ここは将来大事な友人作りの巣であると思った。留学生寮は二人ベッドが並んであり、ホテルのような雰囲気、いま韓国からの留学生44人が使っている。
 午後4時からは副学長の周珊氏主宰の談話会、挨拶の言葉抜きで学生交流に関する話から始まった。大学、大学院に学生留学、両校の学生と教職員による交流などが具体的に1時間半間質疑された。それを実現するために本日2時半から姉妹提携の調印式が行われる。副学長と国際交流担当の尹小芳氏の両女史の招待の晩さん会は古い伝統のある食堂の「江南印象」で伝統的な中華料理での、晩さん会と懇談会が混ざって、私は日本へ来て見てほしいといくつか提案した。食後運河の街「月河」を歩いた。杭州から北京までの運河の畔街は隋唐時代からの商店街であるという。古くから自然に恵まれて商業が発展し、中国共産党の発祥地、魯迅など文学者が多く出たところとして郷土自慢話、趣味など多様な話題で楽しんだ。昼の薄曇りのような汚染の空とは逆転した夜景に私は感動した。これこそ世界文化遺産だと勝手な評価をした。中国文化を心から賛美したい。