崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

“ヤジ”(野次)

2014年06月25日 03時53分07秒 | 旅行
 “ヤジ”(野次)とは何だろう。一種の聴衆の反応であろう。心理学的にはフィードバックという反応ともいえる。日本では音楽など演奏会などでも拍手など反応が少ないといわれるが、国会討議などでは野次を飛ばす人が多い。品のないことと思いながらも一つの反応として許されてきた。時には司会者から注意されることがあった。しかし今度女性蔑視の野次が問題になり、野次自体を問題視するところまできている。興味を抱き、面白半分に騒ぎ立てるなどといった行為、質問者と答弁者とのやりとり以外の人の反応である。議論上ヤジが一定の効果があることもある。つまり当事者同士で議論をしている時、第三者の反応ともいえる。それを含めて全体がパフォーマンスともいえる。民主党政権の時自民党議員のヤジは特に激しかった。その下品な野次飛ばし部隊が政権を握ってからジェントルになった。ヤジは政権をとる手段にもなっているのだろうか。
 日本の古典劇でも脇役や韓国のパンソリのツインセなどは演劇の効果を高め、楽しい。品のないやじは正式な発言ではない。むしろ否定的なヤジから肯定的、積極的なヤジへ、討論などが楽しく進行されるものであって欲しい。規制を作り、罰する。そして規制緩和を繰り返すような人間関係の運用がもっと問題である。