崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

私の歴史観

2014年06月13日 05時36分14秒 | エッセイ
 今度南京大虐殺記念館を観覧して考えることが多い。本当に『歴史とは何か』What is History、私の歴史観とは何かを深く考えさせられている。不幸な歴史は何か。韓国人は1800年代半ばから朝鮮半島から満州へ多く移住した。当時の状況から不幸な母国を離れて行って、沿海州などへ移り住んだ。その後日本帝国の政策により開拓移民、樺太などへ強制動員され、日本に仕事を求めて移住、戦後独裁政権や戦争の疲弊からアメリカへ移民などが多くなった。それは不幸な歴史であるが、今の国際化やグローバル化に肯定的な結果をもたらしている。極端に言うと刑務所から大統領も生み出すことがある。もちろんその逆もある。大きく考えると歴史は善悪という倫理性のないもののようにも考えられる。
 韓国の新首相候補に指名された文昌克氏(65)が過去に、日本による植民地支配について「神の意思による」などと発言したとして猛反発されている。昨夜KBSテレビ夜9時ニュースのトップで文氏が教会で講演した映像を流しながら非難する報道を見た。韓国は日本の「妄言文化」さえ真似する。人を誹謗中傷しながら真似するという格言にぴったり。彼はいつまで反日的な意識構造に生きるのか、真の解放が必要だという小生の見識と同様である。彼が「神がなぜ、この国を日本の植民地にしたのか?(そこには)神の意思がある」というのは、その文脈から理解できる。文氏がどんな人かは分からないが、映像からみて、発言に異常なし。今の聴聞会は「人物」を選ぶより「神様」を選ぼうとしている。