崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「海の日」

2009年07月21日 04時36分23秒 | エッセイ
 7月20日は「海の日」である。この海の日の祝日は世界唯一日本にしかない。海辺に住んでいる私は平安な気持ちを持たせる海に常に感謝している。考えてみると海は悲惨な場でもある。近くにある関門海峡は源平合戦の場所、そして犠牲者になった平家一族の墓もある。昨日も水の事故で死亡した人が多くいた。韓国人は日本人より海を恐れている。水に溺れて死んだ人は怨霊として信仰される民間信仰がある。
 数世紀前までは海上権を持つ国が、スペインの無敵艦隊が世界を支配はじめ、植民地を持ちはじめ、ポルトガル、オランダ、イギリス、フランスなどが次々世界の地図上を植民地に染めていった。遅れながら日本も日ロ戦争で主に海軍の力で勝利し、植民地を持ちはじめ大東亜戦争に至ったのであった。
 私は「海の日」を日本の国民の祝日としていることをはじめて耳にした時、違和感を持った。しかし、「海の恩恵に感謝する」という平和的な趣旨を聞いて安心した。