残るもの消えるもの

2011年10月25日 23時08分34秒 | 日記
少し寒くなりました。
おそらくこれからは段階的に寒くなっていくのでしょう。
まぁ、革ジャンやブーツの時期かと思えばそれも楽しみです。

今日の4限は「京都学特殊講義」。
内容は今度巡検に行く嵯峨野地域の近代が中心となり、その中で祇王寺近くの檀林寺(だんりんじ)というお寺が紹介されたのですが、先生曰く、
「『探偵!ナイトスクープ』で言うところの、パラダイス的なお寺です!」とのこと。
つまり、ある意味でのお宝が並べてあるという認識でいいのでしょうか…?

気になったのでネットで簡単に調べてみました。

>嵯峨天皇の皇后、橘嘉智子(檀林皇后)が創建
>日本で最初に禅が教えられたお寺
>境内のひょうたん池には天然記念物のモリアオガエルが生息

まぁ、ここまでは普通です。奥嵯峨のひっそりとしたお寺という感じなのでしょう。
しかし、他を見てみると…

>胡散臭い
>様々な美術品・工芸品が雑多に展示
>小博物館のようで、薄汚い仏様達が並んでいる
>書画の失敗作や練習作などのB級文化財が所狭し

なるほどこれはパラダイス!
とにかく史料がたくさん展示してあるそうです。
出自不明用途不明の品々が多く転がっているお寺というのも珍しいのではないでしょうか。

因みに今度の巡検では寄らないそうなので(残念)、時間が出来た時にゆっくりと訪れてみようと思います。
これ以外にも昨年から講義を聞いて行きたいところ(主に花街の跡)が¥は多く、二条新地跡は今春に行けたのですが、橋本(八幡市)などは中途半端に遠いのでなかなか足が向きません。それでも開発が迫っているらしく、昨年取り上げられた五条楽園のステンドグラスも取り壊されたという話です。
知らない間に近代京都(それも、表に出ないもの)がどんどん失われていきます…。

その後はバイトに行きました。
今日はたまたま小学校低学年の子に教えることが多く、国語や算数を一緒に解いたりしていました。
見ているとどうも漢字の「糸」や「心」が難しいようです。「そのまま写してみ」と言っても書けなかったので、一画目、二画目と書いて見せてようやく書けるようになりました。
時間はかかりますが、やり甲斐はありますね。


写真は昨年の分より、五条楽園の一角にあったステンドグラス。
何気なく撮ったものですが、花街らしく舞妓さんが描かれているのが特徴的でした。