登ること約25分(休憩なし)で奥の院に到着。
意外とあっさり、早く着いてしまったことに驚きました。こんぴらさんより道のりはハードですが、所要時間は短いように思えました。
参拝を済ませてから、少し戻って開山堂へ。ここからの風景もなかなか素晴らしいものです。
そして、右に見える階段を進むと、いよいよ山寺観光のハイライトが待ち受けています。
展望台・五大堂です。
しばらく順番を待って空いたところから景色を眺めると…
眼下には山寺駅とその周辺の一大パノラマ!
遥か昔、芭蕉の訪れた時から変わらぬ風景は、登山疲れを一気に癒してくれました。
秋の紅葉の時期、冬の雪の降る日は今よりもっと素晴らしい景色が広がるのでしょう。
「修行」の最後に素晴らしい景色を堪能した後は、駅を目指してゆっくり下山。
行きに見られなかったところをじっくり見ながら…それでも1本早い電車に乗ることが出来ました。
山寺13:42発→山形13:58着
新鋭E721系がやって来ました。
走っているところこそ東北ですが、生まれは関西の川崎重工(一部は東急車輛製造)です。終始軽快な走りのまま、あっという間に終点の山形に着きました。
山形では時間があったので、お隣の北山形まで左沢線直通のキハ101形に乗車。
しかし、「左沢」を「あてらざわ」とはとても読めません…。
山形14:21発→北山形14:25着
北山形にて。
昨日の越美北線と同じく、左沢線はここから始まるので実際には乗っていません。いつかの訪問を誓って、水色の気動車を見送りました。
北山形14:48発→新庄16:02着
文庫本に没頭しながら、のどかな風景を駆け抜けて新庄まで。
新庄16:09発→鳴子温泉17:15着
新庄からは陸羽東線に初乗車です。
列車は宮城県に入り、終点の鳴子温泉で降りました。
鳴子温泉駅は陸羽東線の運行上の拠点駅で、構内・駅舎共にそれなりに大きな駅でした。
そして、この温泉駅最大のアイデンティティであろう、ホームに降りた時から既に漂う硫黄臭…。
駅前からは温泉街をすり抜けて、徒歩5分ほどの公衆浴場・滝乃湯へ。
道を進むたびに匂いがキツくなりますが、温泉の匂いと思えばそれほど嫌悪感は抱きません。
建ち並ぶ温泉旅館、下駄を鳴らして足湯を巡る浴衣姿の観光客を見ると、日本の温泉文化の素晴らしさというものを再認識させられるようでした。
温泉はもちろん源泉かけ流し。
浴場内には温泉のお湯しか流れず(タオル類を洗う用に水の蛇口はあった)、最初から最後まで温泉を楽しめる形になっています。
温泉の成分が強く石鹸の類が使えないために温泉のお湯のみで体を洗いましたが、驚くほど肌がスベスベになりました。
今までにも日本各地多くの温泉を訪れていますが、これほど温泉の力を実感したのは初めてです。
鳴子温泉18:00→新庄19:01着
すっかり温まって、来た道を再び新庄へ戻ります。
途中、瀬見温泉駅付近の川を挟んだ向こうに見える、ぽつぽつと明かりの灯った温泉街が幻想的に映り、まるで「千と千尋の神隠し」に出てくる風景を思い起こさせました。
旅をしていて、いちばん好きな時間帯。
このままどこかに連れ去ってほしい…。
新庄からは、陸羽西線に乗り換えて日本海側に出ます。
新庄19:27発→余目20:20着
終点余目到着。このカラーリングが好きです。
ここからは、今夜の目的地へひたすら移動。
余目20:37発→酒田20:55着
キハ47系の2連。
実は先ほどの陸羽西線、新庄19:27発の1本後に酒田直通の快速「最上川」があるのですが、キハ47に乗りたかったのでこちらを選びました。
酒田21:17発→秋田22:59着
701系2連。
雄物川で花火大会があったらしく、終点秋田の少し前から一気に車内が混雑しました。
秋田駅の改札は無人駅からの料金精算をする客で長蛇の列。途中下車印を押してもらう余裕もなく、去年も利用した駅併設のネットカフェ「コミックバスターアルヴェ」に向かいました。