京都バス免許維持路線・95系統(大原→鞍馬)

2015年03月24日 23時51分20秒 | バス関係
春分の日シリーズ、4記事目にしてようやく95系統の登場です!(笑)
前の記事はこちら。

京都バス免許維持路線・庫系統(高野車庫→一乗寺木ノ本町→大原)
京都バス免許維持路線・庫系統(高野車庫→地下鉄北山駅)
京都バス免許維持路線・庫系統(国際会館駅→宝ヶ池球技場前→高野車庫)

また、昨年の記事はこちら。

一年に一度の運行! 京都バス免許維持路線・95系統に乗る

さて、「きらら号」で再び降り立った八瀬駅からバスで大原を目指しますが、乗車した17系統は10分近くの遅れ。
行楽シーズン突入ということで車内は観光客が中心。おそらくは四条通の渋滞や降車時の清算で手間取ったのでしょう。こんなことでも春分の日を実感させられます。

しかし、このまま大原へ向かうと95系統には間に合いそうにありません。
何せ乗り遅れると次は一年後ですから(笑)、少し手前の野村別れで降りて95系統を待機。
既に二台のバスがこちらへ向かってくるのが見えます。続行する臨時便が出ているのはこれで確定でしょう。

というわけで、1台目は見送ります。


昨年乗車したラッピングの144号車。後追いではありますが、免許維持区間での撮影が叶いました。


続いてやって来たのは朝からお世話になっている10号車。
年に一度しか走らない95系統の臨時便ということで、なかなか貴重ではないでしょうか。
2台体制が功を奏し、立席ではあったものの道中を十分に楽しめるゆとりがありました。




昨年とは違って好天に恵まれた江文峠越え。
大原~鞍馬の短絡ルートではあるものの、掛け持ちをする観光客は実際どれくらいいるのでしょうか。
今はこのような状態ですが、車窓も十分に魅力的。左京区を代表する二大観光地ですから、たとえば秋季のみの運転に限定したり、叡電とタイアップさせるなど、宣伝次第ではこの路線を活かせる日が再びやって来るかもしれません。

やがてバスは静原の集落を通り抜け、道路が整備されつつある市原駅周辺を眺めつつ、二ノ瀬・貴船口と経由して30分で終点の鞍馬に到着。
複数のテレビクルーの出迎えがあり、私も取材を受けました。バス停の横で緊張しつつも感想を話したのですが、採用されたのかされなかったのか。(笑) 月曜日に放送された読売テレビ「ten」の特集では最後にちらっとだけ映っていました。


束の間の撮影タイム。
利用客の減少で年に片道一便まで縮小された路線が却って注目を集め、メディアが集うほどの盛況を見せているのは何とも皮肉なことではありますが、2台体制という柔軟な対応をとってくれた京都バスに感謝です。
すぐ隣では京都バスの社員さんがインタビューを受けているなか、95系統に充当された2台が回送となって鞍馬を去って行きました。




また来年。終わってみれば呆気ないものです。

これだけバスに乗ってまだ午前中というのも不思議ですが、後からやって来た52系統に乗って撤収します。
国際会館駅へ向かう52系統ですが、鞍馬のほか貴船・市原などから地下鉄を乗り継いでの市内中心部アクセスルートが定着しているのか、前回の乗車時と同様、終点近くでは立客も出る状態。好調は相変わらずのようです。

さて、この日の95系統については、運行前に記事を載せた読売新聞が続報を出しています。

「幻のバス」増発45人、30分の旅

実際に走っているのですから「幻」は「うつつ」なのでは……? というツッコミは置いておきますが(笑)、今までにも紹介してきた通り、京都バスにはこれ以外にもまだまだ数多くの免許維持路線があります。
その最高峰が95系統であることは当面揺るがないものの、免許が維持されているからと言えど廃止と無縁であるとは限りません。
忘れ去られているような、そうでないような、都市に埋もれた存在であるそうした路線・系統を、今後も乗客の一人として愛好していきたいものです。(おわり)

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