こりゃ、いいようにムシられ、タカられたのさ。これが貸金業者のウマミさ。住宅担保なら、支払が止まれば競売かけて、取り返せばいいんだし。無担保融資じゃないんだから、はじめの頃によく調べて借りていれば、とっくに返し終わってるって。
ちょっとしつこいかもしれませんが、また貸金関係の話題。どうぞ、お許しを。
広がる多重債務 信用情報、悪用 「借り換えが得」業者、交互に勧誘-縦並び社会・格差の現場から:MSN毎日インタラクティブ
93年に50万円からスタート。普通に考えて、月2万円くらいを4年かければ返せるハズ。でもね、甘いのよ。継続し続けることは難しいのよ。どこかで、急に他の出費がかさんだりすることもあるの。なので、手元資金に50万円も残らない程の、住宅購入計画というのがまず大きな間違いだろうね。退職直後なんだし。恐らく、退職金1500万円という、未だかつてない大金を手にした時、「大きな気分で行ってみよ」(笑、古すぎて、誰も知らないかも。再放送してくれんかな~>NHKさま)になっちゃったのかもしれんね。思いのほか、予定外の出費はあるものですから。
しかも当時55歳くらいですから、子どもさんの費用なんかもかかる頃なんではないかと。なので、必ず手元資金をある程度残すような資金計画で住宅購入をするべきですね。どうしても資金不足になるなら、10年程度の少額の住宅ローンを組んでおく方が無難。なので、最低100万円くらいは手元に残して、その分住宅ローンで100万円設定しても、ほとんど問題ないと思う。有担保だから借入条件は悪くないし、10年だから金利負担もさほど大きくはないはず。年利5%で10年ローンであっても、月10607円均等(ボーナス返済なし)で返し終わる。というわけで、まず住宅購入の資金計画に大きな問題があったのではないかと思う。
普通ね、大の男がだよ、50万円も出せない、ってなったら、家族は困るよ。家族が急に病気になったり、息子が何かしでかしたり、娘が結婚したい、って言い出したりとか。何があるか、判らんのが人生ですから。なので、手元資金は必ず一定額は残すべき。
まあ、これは仕方がなかったとしても、50万円のサラ金ローン返済ができない、ってことはないと思う。女房に黙っていたとか、そういう何か特別な理由がなければ、サラ金ローンの年利40%であっても毎月21000円くらい払えば4年で返せるはず。もしも返済に充てる21000円が世帯支出の死活水準である時、住宅購入は無謀であったとしか言いようがない。総返済額で考えると(4年ローンとして)、金利水準が25%ならば約80万円で、40%だと約101万円だから、80万円くらい払っていれば返し終わってるはずなのですが、金利が高いから途中でその20万円が調達できないか、使う額をオーバーしてしまう事態が発生すると、結局返済が終われずに借金が残るのですよ。また借りるわけだ。すると、いつの間にか増えてるんですよ、これが。
「あれれ、ちょっと払えないな」と思って、次の借入を起こす。20万円とか30万円とか。そういうのが3つくらいになって、払い続けてるから自分では確か減ってると思っていたのに、金利成長速度が自分のイメージしているのと全然違うから、元金減らせず、途中で借入の誘惑に勝てないと、借入総額は増えている、という結果に終わる。この男性の例が、まさにそれ。100万円を超えてくると、もう無理。貸金業者にとっては、いいカモになっているんですよ。
で、記事にあるようにカモられる。
01年頃の上限金利引下げを挟んでるから、「金利を下げます」とかうまいこと言われて、元金かさ上げで返済負担が増えてるんですね。自宅の担保設定変更なんかで、登記費用とか諸経費なんかをボラれて、金銭消費貸借契約書の腹の立つ印紙代(笑、財務省に入るのでしたか?)とかも勿論貸し付けられとるんでしょうよ。有担保貸付なのに、無担保金利なみの設定なんですね。こりゃ、どう考えてもおいしい商売なのですよ。でもね、自宅競売まで追い込めるように狙ってるんですよ、業者としては。逝く所まで逝ってもらわないと、やっぱり。回収限界までは貸すに決まってる。担保設定されてしまえば、逃れられんのよ。返す以外にない。それか自宅を手放すか。どっちかだ。
毎日の記事にある、次の部分。
『A社が今回提示した金利は、B社より0・1%だけ低い9・5%。「なぜ最初から9・5%で貸さなかったのか」。男性がこう尋ねた瞬間、社員は初めてたじろいだ。「できないです。そういう商品がなかったんで」
社員は言った。「どちらを選ぶかということですよ。全体として安くなって7年できれいに終わるか、B社さんに高いまま払い続けるのか」』
これは、その通りでしょうね。「そういう商品がなかったんで」というのもそうでしょう、多分。本当は初めから自分の努力で、対処を考えるべきだったのですよ。その高い授業料を今になって払わねばならなくなっている、ということです。初期段階で正しく対応しておけば、ここまで被害は拡大しなかった。そもそも、50万円の借金を8年もかけて120万円に増やしているような「管理水準」に、大きな甘さと借金を軽く考えているという問題があるのですよ。月々2万円が払えないレベルであったのに、その後借入残高が増えても「返せる」と考えてること自体に大きな問題があるでしょう。カモられてる、ってことに途中で気付かないというレベルであれば、かならず餌食にされるでしょう。
親族に今になって150万円借りるくらいなら、初めから借りとけってことですよ。少なくとも01年頃に処理しておけば、まだ間に合ったでしょうね。現時点では、担保設定がある限り、どうにもならんと思うよ。業者が有担保なので金利を下げてくれたのは、まだマシな方と言えるでしょう。他のアコギな複数業者が高金利の資金を供給してなかっただけ、増え方が少なかったですよね。10年以上貸金から借り続けていると、大体「自己破産コース逝き」ではないかと。
ちょっとしつこいかもしれませんが、また貸金関係の話題。どうぞ、お許しを。
広がる多重債務 信用情報、悪用 「借り換えが得」業者、交互に勧誘-縦並び社会・格差の現場から:MSN毎日インタラクティブ
93年に50万円からスタート。普通に考えて、月2万円くらいを4年かければ返せるハズ。でもね、甘いのよ。継続し続けることは難しいのよ。どこかで、急に他の出費がかさんだりすることもあるの。なので、手元資金に50万円も残らない程の、住宅購入計画というのがまず大きな間違いだろうね。退職直後なんだし。恐らく、退職金1500万円という、未だかつてない大金を手にした時、「大きな気分で行ってみよ」(笑、古すぎて、誰も知らないかも。再放送してくれんかな~>NHKさま)になっちゃったのかもしれんね。思いのほか、予定外の出費はあるものですから。
しかも当時55歳くらいですから、子どもさんの費用なんかもかかる頃なんではないかと。なので、必ず手元資金をある程度残すような資金計画で住宅購入をするべきですね。どうしても資金不足になるなら、10年程度の少額の住宅ローンを組んでおく方が無難。なので、最低100万円くらいは手元に残して、その分住宅ローンで100万円設定しても、ほとんど問題ないと思う。有担保だから借入条件は悪くないし、10年だから金利負担もさほど大きくはないはず。年利5%で10年ローンであっても、月10607円均等(ボーナス返済なし)で返し終わる。というわけで、まず住宅購入の資金計画に大きな問題があったのではないかと思う。
普通ね、大の男がだよ、50万円も出せない、ってなったら、家族は困るよ。家族が急に病気になったり、息子が何かしでかしたり、娘が結婚したい、って言い出したりとか。何があるか、判らんのが人生ですから。なので、手元資金は必ず一定額は残すべき。
まあ、これは仕方がなかったとしても、50万円のサラ金ローン返済ができない、ってことはないと思う。女房に黙っていたとか、そういう何か特別な理由がなければ、サラ金ローンの年利40%であっても毎月21000円くらい払えば4年で返せるはず。もしも返済に充てる21000円が世帯支出の死活水準である時、住宅購入は無謀であったとしか言いようがない。総返済額で考えると(4年ローンとして)、金利水準が25%ならば約80万円で、40%だと約101万円だから、80万円くらい払っていれば返し終わってるはずなのですが、金利が高いから途中でその20万円が調達できないか、使う額をオーバーしてしまう事態が発生すると、結局返済が終われずに借金が残るのですよ。また借りるわけだ。すると、いつの間にか増えてるんですよ、これが。
「あれれ、ちょっと払えないな」と思って、次の借入を起こす。20万円とか30万円とか。そういうのが3つくらいになって、払い続けてるから自分では確か減ってると思っていたのに、金利成長速度が自分のイメージしているのと全然違うから、元金減らせず、途中で借入の誘惑に勝てないと、借入総額は増えている、という結果に終わる。この男性の例が、まさにそれ。100万円を超えてくると、もう無理。貸金業者にとっては、いいカモになっているんですよ。
で、記事にあるようにカモられる。
01年頃の上限金利引下げを挟んでるから、「金利を下げます」とかうまいこと言われて、元金かさ上げで返済負担が増えてるんですね。自宅の担保設定変更なんかで、登記費用とか諸経費なんかをボラれて、金銭消費貸借契約書の腹の立つ印紙代(笑、財務省に入るのでしたか?)とかも勿論貸し付けられとるんでしょうよ。有担保貸付なのに、無担保金利なみの設定なんですね。こりゃ、どう考えてもおいしい商売なのですよ。でもね、自宅競売まで追い込めるように狙ってるんですよ、業者としては。逝く所まで逝ってもらわないと、やっぱり。回収限界までは貸すに決まってる。担保設定されてしまえば、逃れられんのよ。返す以外にない。それか自宅を手放すか。どっちかだ。
毎日の記事にある、次の部分。
『A社が今回提示した金利は、B社より0・1%だけ低い9・5%。「なぜ最初から9・5%で貸さなかったのか」。男性がこう尋ねた瞬間、社員は初めてたじろいだ。「できないです。そういう商品がなかったんで」
社員は言った。「どちらを選ぶかということですよ。全体として安くなって7年できれいに終わるか、B社さんに高いまま払い続けるのか」』
これは、その通りでしょうね。「そういう商品がなかったんで」というのもそうでしょう、多分。本当は初めから自分の努力で、対処を考えるべきだったのですよ。その高い授業料を今になって払わねばならなくなっている、ということです。初期段階で正しく対応しておけば、ここまで被害は拡大しなかった。そもそも、50万円の借金を8年もかけて120万円に増やしているような「管理水準」に、大きな甘さと借金を軽く考えているという問題があるのですよ。月々2万円が払えないレベルであったのに、その後借入残高が増えても「返せる」と考えてること自体に大きな問題があるでしょう。カモられてる、ってことに途中で気付かないというレベルであれば、かならず餌食にされるでしょう。
親族に今になって150万円借りるくらいなら、初めから借りとけってことですよ。少なくとも01年頃に処理しておけば、まだ間に合ったでしょうね。現時点では、担保設定がある限り、どうにもならんと思うよ。業者が有担保なので金利を下げてくれたのは、まだマシな方と言えるでしょう。他のアコギな複数業者が高金利の資金を供給してなかっただけ、増え方が少なかったですよね。10年以上貸金から借り続けていると、大体「自己破産コース逝き」ではないかと。