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世界の大学ランキング

2006年08月17日 21時23分21秒 | 社会全般
世界との差はあるけれど、日本はまずまずの健闘ということかもね。

livedoor ニュース - ソウル大、「世界の大学トップ100」入りならず

(記事より一部抜粋)

アジアでは、日本の東京大学が16位となり、最も世界化された大学として評価された。日本は東京大学のほか、京都大学(29位)、大阪大学(57位)、東北大学(68位)、名古屋大学(94位)の5校が100位圏に入った。さらに韓国の金融ハブのライバルである香港からは香港科技大学(60位)と香港中文大学(96位)、シンガポールではシンガポール国立大学(36位)と南洋理工大学(71位)がそれぞれ2校ずつ選ばれた。しかし、韓国と中国大陸の大学は一校も入っていなかった。


だってさ。

韓国は香港やシンガポールをライバル視しているんだね(笑)。そして、何よりもガックリ感が漂うのが、『韓国と中国大陸の大学は一校も入ってなかった』という記述だよね。本当に残念そうに言うんだもの。


日本ではやっぱり、東大・京大・阪大・東北・名大といったところがグローバル化というか世界標準での評価は高く、他の有名私立は国内でばかり大きな顔をしているが、世界基準では全くのランク外なんだね。
「どうした?慶応・早稲田、もっとガンバレよ」と激励したくなります。せめて100位以内には入れるように頑張るべきだね。上の記事風に書けば、香港の科技大や中文大以下の評価ってことだし、シンガポール国立大や南洋理工大の足元にも及ばない評価ってことだよね。この評価が適正かどうかは知らないし、一つのランキングだけからは一概に言えないだろうけど、でも、国内でメジャーな割にはどうかと思うね。

私学助成金とかで散々金をつぎ込んでいる割には、「私立が1校も入れない」という現実をよく見るべきではないかと。ハッキリ言って、無駄。何百校も私立大学があっても、香港中文大以下の評価しか受けない、ということだ。単年度で数千億円(?)かけてもこのザマだ。


ベスト10をもう一度見ておきましょうぞ。

1位 ハーバード
2位 スタンフォード
3位 イェール
4位 カリフォルニア工科
5位 UCバークレー
6位 ケンブリッジ
7位 MIT
8位 オクスフォード
9位 UCサンフランシスコ
10位 コロンビア

だよ?(って、何が?笑)
こりゃ、仕方ないわな。東大はまずまず頑張ったんじゃないか?シカゴ大でさえ、ランク(ベスト10)外だし。

因みに、シカゴ大関連のノーベル賞受賞者はもの凄く多いぞ。厳密に言うと、経済学賞は「ノーベル賞」じゃねーよ、とか言われてしまうかもしれんが(実際そうだし)、一応一緒にカウントすることにすると70人以上もいるんだと。スゲー!!!


経済学に関連するのは、確かに量産されとるようだな・・・・。ノーベル賞受賞者が。
でもね、私の場合、シカゴ大で直ぐに思い浮かぶのは、勿論「ワトソン君」だ。
例の「ワトソン君」なんかじゃないですよ、ホームズに出てくる。
そうさ、「ワトソン、クリック」のワトソンさ。
DNAの2重らせん構造を解き明かした、分子生物学の祖と言ってもいい。

これはまあ別にいいんだが、シカゴ大では「ノーベル賞受賞教授」が普通に陰気くさい顔して廊下とかスタスタ歩いてたりするんだろうけど、それでも「ランク外」ですから。なので、ベスト10の壁は相当厚いね、多分。世界ランク「トップ20」でも十分自慢できるよ、きっと。


で、日本の有名私立は、「実践的な教育」とか「職業訓練」で成果を挙げてるのかも。ふーん。
それか、もっと別な意味で「実践的」なのかもしれんな(笑)。さすが、私立。



保守は革新に対抗できるか

2006年08月17日 00時35分26秒 | 社会全般
昨日早朝に小泉総理の靖国参拝がありましたが、国内外で色々と議論があったようですね。最後の「置き土産」としては、中々重たいものであり、良くも悪くも小泉総理らしい「パフォーマンス」であったと思います。


戦後日本の「お詫び」「反省」というひたすら平身低頭の時期を脱して、ようやく過去の「自分たちの国」が行ってきたことを冷静に見つめられるようになってきたのだろうと思います。それは、「触れてはいけないもの」「犯罪者・加害者の家族」というようなトラウマに支配されていた期間が非常に長かった、ということであるように感じます。それだけ先祖の犯した過ちは大きく、その過去を全て引き受けざるを得なかったのです。これもまた、歴史の重みであると思いますし、日本人が「得たもの」の代償はとても大きな犠牲を伴うものであったのです。日本人がほんの僅かに賢くなるには、あまりに大きな代償でした。


小泉総理が参拝を貫いたことで、中韓にとって「靖国問題」は外交カードとしての威力(魅力?)は小さくなり、より「国内問題」へと引き戻すことになったと思います。これを総理が国民に説明してしまえば、それこそ外交上問題が大きくなると思います。その点、安倍官房長官は「好ましい」選択をしたと言えるでしょう。「行ったとか、行ってないとかは言わない」というのは、中韓に対するメッセージとしては明確であるからですね。


日本人が考えるべきこととしては、「靖国神社」をイデオロギーに利用させない、ということでしょうね。そういう勢力を封じ込める、ということです。靖国神社の持つ政治性を完全に消し去って、例えば「徳川家康が祭られている神社」というのが現在政治的役割もイデオロギーも持たないのと同じようになるならば、今のままの靖国神社であっても誰も問題視しなくなるし、取り上げられなくなるであろうと思います。昔、一向宗が何らかの「政治性」を胎蔵していた如く、宗教が利用されてしまうことはあるのであり、宗教がイデオロギーから完全に切り離されてしまえば、殊更問題にされることもなくなるのではないのかな、と思います。こうした政治利用をさせているのは、中国でもなければ韓国でもなく、日本人そのものではないかと思えます。そのような煽動に便乗し、勢力を拡大しようとする連中に加担している日本人がいる為でしょう。


今の状況というのは、傾向としての右派・左派という区分と、保守・革新という区分はややズレがあるように思われ、どちらかと言うと「革新右派」と呼ぶべき勢力が存在していると思います。安易な排外主義に傾いているのは、主にこうした「革新右派」であり、反米を掲げるのもその一環なのではないかと思えます。従来の「保守勢力」とは大きく異なり、単純に右派とは呼べないように思えるのです。若年層の右傾化というのは、欧州などでもよく観察されるのであり、こうした「革新右派」に陥りやすいのは日本に限ったことではないでしょう。若年層の置かれている経済状況が貧困化へ向かえば向かうほどその傾向を強めるであろうし、ネットの影響もあるかもしれないけれども、「革新右派」はこれらを背景にして勢力拡大を図ってきていると思われます。


これらに対抗するのは勿論旧来の左派ということでもいいのですが、多くの先進国で左派勢力の衰退が起こっているし、日本国内においても左派の政治的役割が認められているとは到底考えられず、このことは選挙での結果が如実に物語っていると思われます。戦後に左派勢力が何一つ成果を残してこれなかったことを反映しているのです。ひたすらに「攻撃対象」を見つけては攻撃を続けたが、そうした闘争に多くの国民が疲弊しすぎ、いつまで経っても埒の明かない攻撃に飽き飽きしたというのが本音ではないかと思えます。対象を単に攻撃したところで、何も生まれてこないということを大衆は悟ったのです。長い間に大衆が得た教訓でした。堕ちて行った左派に代わって、こうした攻撃的な姿勢を作りつつあるのが「革新右派」であり、左派への攻撃だけではなく、従来の「保守勢力」をもその対象としているのでしょう。それ故、「反米」とかその他排外主義的な主張を繰り返し、右派に対しても「腰抜け」「ポチ」「隷従」などの罵倒を行っているのではないでしょうか。


こうした「革新右派」に対抗できるのは、やはり「頼りにならない左派」などではなく、「保守」勢力であると思います。