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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2019年通信簿 22 田村龍弘

2019-11-30 01:21:02 | 千葉ロッテ

 

22 田村龍弘 捕手 25歳 年俸7200万円

【2019年成績】 100試合 284打数 30得点 69安打 打率.243 12二塁打 1三塁打 3本塁打 31打点 1盗塁 22四死球 59三振 得点圏打率.253

無理矢理感はありましたが昨季に球団史上二人目、醍醐以来の捕手としての全試合出場、全試合マスクを達成した田村ですから今季はさらなる盤石な正捕手道を歩んでいくものと思われましたが、本人もまさかだったでしょう、一昨年を思わせる立場崩壊の序曲にもなりそうな不安定なシーズンとなってしまいました。
まだ群を抜いた存在であることに異論はありませんがライバルらしいライバルがいない状況だったはずが、かつてのライバルが息を吹き返すとともに新星がぐっと出てきたことで来季によってはロッテの捕手事情が大きく様変わりをするかもしれないと、最短で2022年のFA権取得もありますので注目の一年となりそうです。

3月の侍ジャパン強化試合に招集をされるなど名実ともにロッテの顔の一人としてスタートをしましたが、しかし異変の萌芽のようなものはオープン戦から見られました。
メインが田村であることに変わりはありませんでしたが、しかし二番手として昨季にその足場を固めたようにも思われた江村ではなく終わった感のあった吉田の出番が増えたのはベンチの評価の変化だったのか、また田村に対する信頼感に陰りも見えたのはビハインドの展開ではあったにせよ開幕カードから吉田の途中交代になったことです。
4月半ばに上半身の張りで連続試合出場が153で止まったことからしてあるいは体調不良の兆候があったのかもしれず、それで吉田に付け入る隙を与えたのは痛恨でしょう。
さらには5月上旬に走塁で野手を避けようとして転倒、右太もも裏の筋損傷で一ヶ月近い離脱は吉田に勢いを付けてしまい、その吉田の同じく故障離脱が無ければもっと出番を減らしたかもしれず、復帰後も藤岡とは違って即スタメンを担保されたわけでもないのが揺らぐ立ち位置を表していたようにも思えます。
ただ本人がどれほど危機感を持っているか、がやや微妙なのはチームとしての方針もあったのでしょうが昨季の外一辺倒なリードではなく内も果敢に突くようになっていたものが吉田が抜けたことでまた元に戻りつつあり、せっかく球威のある若手が伸びてきたのにそれでは、と攻撃的な柿沼の台頭を許した感は否めません。
自慢の肩も柿沼はさらにそれを上回るアピールでしたし、レベルは低いものの捕手としては及第点であるバッティングでも吉田が本来の力を出したことで差が無くなってきました。
また吉田は長打率で勝り柿沼はバントの巧さがありますので田村は何でアピールをするのか、まだ吉田も柿沼も長丁場での実績がありませんのですぐにどうこうなるとも思いませんが、早いうちに目をかけられて出場機会を与えられたことによる緩みのようなもので守りに入ってしまったのであれば転落も早いでしょう。
田村がその持っている力を発揮すれば間違いなく球界を代表する捕手になれると考えているからこそ歯がゆく、あの涌井にも物怖じせずにリードをする強気、引っ張っていく力こそがアドバンテージですので若手が多い今はぴったりのはず、それを意図して競わせる環境を作ったベンチだと思いたく、佐藤も含めて食われることない来季であってもらいたいです。

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【オリオン村査定】 7200万円 → 6800万円 (▼6%)


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9 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (頑張れ福浦)
2019-11-30 02:39:00
もう、田村がいなければロッテは終わりだと思っていた自分が、今は田村がいなくても何とでもなるに、変わったシーズンになりました。
吉田はかなり残念でした、怪我をしなければまた大きく変われていたのに残念です、しかし長打力は田村よりは秀でていますその辺にレギュラーを狙えるチャンスはあると思います。
また吉田までがいなくなると今度は、柿沼が一気に上がってきました、妙に良い存在感を持った選手ですね、やはり柿沼もチャンスが来たのにあのデッドボールはチームにとっても痛かった。
でも、田村が怪我をした事で競争が図らずも起き上がって、見ていて面白かった、やはり、どのポジションでもこんな競争が無ければ強くならんでしょう、次は二遊間で競争ですよ、井口監督!
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Unknown (たかぽて)
2019-11-30 07:07:26
田村って頑固で向こうっ気が強そうなのになぁんかやる気を感じさせてくれないんだよなぁ。あの逃げに見える、オメー頭使ってネーだろみたいな外一辺倒のリードのせいかしら。

吉田、柿沼そして佐藤。捕手は(実力で)固定できればそれにしくはなし、もしくは投手との相性で組合せを代えるのはアリ、江村の存在意義がますます問われる状況になりつつありますが彼も含めて堅固な本塁を築いて貰いたいもの。
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田村・・・・・ (大垣のロッテファン)
2019-11-30 07:57:12
出てきた当初、梨田がべた褒めだった田村のリードですが、最近は工夫が無くなってきたような。それとともに鉄炮肩で盗塁やリードしているランナーをバチバチ刺していたのに、肝心の時に走られっぱなしでは・・。何かに悩んで集中力が切れているのでしょうかね。
私としては、やはり打てる捕手が魅力で、西武森のように守備に大穴があるのはダメですが、やはり里崎や阪神の矢野監督、古田みたいなのを期待してしまうのです。もう田村に長打力は期待できないかなぁ。でももう少し打率が上がれば、ゲームに臨むにあたって自分自身に余裕が生まれ、以前のスローイングやリードが戻ってくるような気がします。
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Unknown (なにわの鴎)
2019-11-30 09:30:58
森くんに気の強さでは負けないくらいだったのに。
若いので年齢からすると合格点ですね。
ただ、みなさんおっしゃている通り、他の2人と差は縮まりました。
そこに佐藤が入団。
僕は佐藤をかってます。ドラ1でも充分の実力。
スケール、体の厚み、打力、肩どれをとっても素晴らしい。育て方によっては日本を代表する捕手になると思います。期待してます。
もちろん田村にも期待してます。
そうなると細川の一枠がますます要らないですね。
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Unknown (Unknown)
2019-11-30 18:02:42
他の方と同じですが、田村はロッテらしからぬ物怖じしない強気な選手と思っていたのが、自分の中ではここ数年で一気に信頼感が下がっている選手です。自分の中の信頼度は柿沼>田村です。総合力は断然田村ですが、昨年の12球団最少与死球から見られるように外一辺倒、肝心のリード、向かっていく気持ちが見られないのが残念。強気なリードの柿沼が種市、岩下の長所を引き出していたのとは対照的でした。

以前のような強気なリード復活、打撃も.270打てばロッテ不動の正捕手です。日本代表も狙える力はあると思っています。
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Unknown (幕張とんこつラーメン)
2019-11-30 23:15:01
22番を引き継ぎ、プレッシャーなのか、いまいちでした。
去年以上の活躍を望みましたが怪我があったにせよ厳しかった。吉田は、岩下のおかげで機会を作り、それなりによかったのでもう一度、争いに加わってもらいたい
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Unknown (オブ)
2019-11-30 23:23:50
本来の在り方
「これでいい」と安心させたら退化が始まります。「ロッテの」レギュラーが伝統的に伸びがいまひとつで退化が早いのは、チームは弱いくせに1年そこそこの成績をあげただけで安易に手形を渡してしまい競争を首脳陣が仕掛けるのを止めて安泰にさせてしまうから。彼も近年、里崎選手がそうであったように、場面を考えない横着なプレーが目立ってきていましたので、怪我もあり消去法かもしれませんが、吉田、江村、柿沼選手をだせたのはよかったですね。プレー内容もさほどに差を感じさせなかった、むしろ柿沼選手なんかは遜色がなく見えました。田村選手の足踏みを浮き上がらせましたね。今のままではFAどころか角中選手の二の舞でしょう(尻すぼみの意味で)。彼だけではないですが、鞭を打ち続けて(怪我していても鞭うって全試合出るという意味でなく、プレー内容に厳しいという意味)それを耐えうるのがレギュラーでしょう。ここは不安はありながらも井口監督の経歴から一番期待した部分でしたが、一番わかっていなかった部分がつくづく誤算でした。
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田村 (海猫)
2019-12-01 02:27:19
伸び悩みというか個人的には信頼が薄い選手ですね…リードも結果論ですが読まれているようなくらい打者が振ってきてる感じがします、ソフトバンクは配球など分厚い辞典みたいなファイルが配られると何かで聞きましたし田村のリードも他球団にかなり研究されているのかもしれません、今年は吉田、江村、柿沼と田村の離脱から競い合いが始まりましたし現状田村が抜けているかもしれませんが危機感も出てきたでしょうし頑張って欲しいです
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お返事 (オリオン)
2019-12-01 04:02:23
>頑張れ福浦さん
なんかそんな感じになってきましたね。
田村が抜けてもあるいは何とかなりそうな、そんな一年でした。
それはもちろん吉田の巻き返し、柿沼の台頭もありますが、田村の足踏みが一番の理由でしょう。
チームとしてのトータルではプラスなのかもしれませんが、扇の要がそれでは困ります。
自分はずっと吉田推しでしたが、圧倒的な力でそれをねじ伏せる田村を見てみたい。
決して固定枠としての田村ではなく、実力の田村で。

>たかぽてさん
田村もデビューしたてはもっと強気のリードだったんですけどね。
里崎が橋本将の移籍でそうなってしまったように、やはりライバル不在が成長の阻害ではないかと考えます。
そういう意味では今季の流れは田村にとってプラスに働くと思う一方で、また吉田が離脱をすれば外傾向が強くなるようでは根本的には改善がされていません。
吉田でも柿沼でも、もっと出番を増やして田村を脅かすようなプレーを見せればまた違ってくるのか、さてさて。

>大垣のロッテファンさん
肩のイメージもあまり無くなってきましたね。
強肩であることに間違いはありませんが、大事なところで走られている印象もあります。
むしろまだ低いレベルではありますが打率は上がってきていることで、持てる資源がリード、守りに振り分けられなくなっているのか。
トータルではもっと持っていると思うんですが・・・

>なにわの鴎さん
森はもう規格外ですから、比べるのは止めました。
井上の山川もそうですね、虚しくなるだけです・・・
佐藤を捕手で使うつもりがあるかをそもそも疑っていますが、自分より若い捕手ってのは田村には刺激になるはずです。
そうやって佐藤を使えば細川ってのが不要なのは仰せのとおり、でも昇給してましたぜ。

>Unknownさん
そのあたりもベンチは分かっての、柿沼の起用だったのでしょう。
若い投手には経験豊富な田村、となるはずが、むしろ他の捕手と組ませるケースが目立ちました。
それを本人がどう考えているのか、なぜか、が不満のベクトルに向かっているようでは来季も外中心のリードで成長は期待薄かと。

>幕張とんこつラーメンさん
吉田は石川、唐川など、上手いこと相手を見つけて出番を得ています。
種市の柿沼もそうでしょう、逆に言えば田村が付け入る隙を見せていることになります。
じわじわと浸食されるのか、ぴしゃっと塞ぐのか、抑えてくれさえすれば田村でなくてもが本音になりつつあります。

>オブさん
田村に限った話ではないですね、これはベンチ、球団の失態でしょう。
背番号もそう、今季の成績で現状維持だったり昇給だったりする固定枠の選手たちの伸びを疎外しているのは間違った起用法によるものです。
レギュラーにはむしろ強敵をぶつけるぐらいでなければならないはずが、猫かわいがりですからね。
仰せのように井口監督への失望の大半がこれ、もっと厳しく競わせる人かと思っていました。

>海猫さん
まだ20代半ばではありながらもキャリアとしてはベテランの域に入りつつある捕手の足踏みほどチームにとってマイナスは無いわけで、このままではかなりヤバいです。
来季は本気で田村にぶつけるつもりで吉田、柿沼を起用しないと、他の方も仰せのようにFA権を獲っても強く引き留められないレベルで終わってしまいそう。
田村を叱れる投手がいればいいのですが、涌井もあんなんだしなぁ。
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