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読書感想「黄緑のネームプレート」赤川次郎

2019年11月04日 06時23分56秒 | 乱読本感想

光文社 2019年9月20日

今年も爽香の秋が来た。
46歳。
毎年思うことだが、読む方も書く方もよく厭きないなぁと。
もう習慣になっているんだろうな。
今年の「黄緑のネームプレート」、読んでいて感じたのは『あれっ!今年はちょっと硬派な感じだな』、社会派というかリベラル派というか、ちょっといつもと違う感じ。
今年、「東京零年」を読んだせいなのか、そう感じた。
いつもはやたら不倫だの殺人だのが重さもなく起きて物語が進むのだが、今回は引き締まった感じがする。
政府やら総理やらの為に情報操作を行う官邸御用達作家に立ち向かう爽香。
爽香シリーズにそれが必要かどうかは別として、結構良かった。
硬さの中において、爽香のまわりの女性陣の華やかなこと。
みんな一本筋が通っていてキリッとしている。
爽やかな人たちが心地良かった。

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