カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

『塔』4月号を読みながら。メモ。

2006-04-16 10:20:08 | Weblog
 先日届いたばかりの『塔』4月号の最初の方をぽつりぼつりと読みながら、気になるうたなど。メモです。

永田先生のうたから。

鋲ひとつはずれて「めし」の紙吹かる昼を飲まんと格子戸を引く  永田和宏

                ☆

松村さんのうたから。

長編は冬に読むべし葉を持たぬ木々の気持ちとなって読むべし  松村正直

                ☆

伊藤さんのうたから。

無欠席・無遅刻なりし出席簿の奥川結文を赤線に消す  伊藤理恵子

                ☆

山口さんのうたから。

落葉積むくぼ地に朝の日は輝りて水仙の芽はくっきりと立つ  山口絹子

                ☆

千名さんのうたから。

揺るぎなくをらむとすればざわざわと地球の影が深まりてゆく  千名民時

                ☆

白水さんのうたから。

半日をサルサ聴きつつ横になる気づけばいつも目のみ疲れて  白水麻衣
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