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昨夜のサントリーホールでのマーク・ウィグルスワース指揮東京交響楽団の演奏会の極めて独断的な感想をいくつか書き留めておきたいと思います。
一曲目。ワーグナーの楽劇「パルジファル」第1幕への前奏曲。私の座っていた席がちょうどホルンセクションの後ろ辺りということもあったかもしれません。最初の方、アンサンブルがばらばらばらとやや乱れているように聞こえて、あれ大丈夫かな、とちょっと心配になりましたが、さすがすぐに持ちなおし、終盤、音楽に思わず魅了される瞬間が何遍も訪れました。
二曲目。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番ト短調。庄司紗矢香さんのヴァイオリン独奏。もともと庄司さんのヴァイオリンについては初期の頃からきわめて音程が正確(耳が非常に良い)との定評があり、昨夜の演奏でもすごく精妙正確な音程で歌心満載の素晴らしい演奏を聞かせてくださいました。白眉はまことに美しい「白鳥の歌的な」第二楽章、そして情熱的な第三楽章だったかもしれません。指揮者とオーケストラのパフォーマンスも、庄司さんのパフォーマンスに決して負けていませんでした。素晴らしい演奏でした。鳴り止まぬ拍手に応えての庄司さんのアンコールは、バッハのパルティータ第1番からのブーレ。これもよかったです。
三曲目。ブラームスの交響曲第2番ニ長調。ふううとため息の出るような名演でした。素晴らしかったです。
心が濯われるような素敵な演奏会でした。
帰り、雨の中でしたが、二時間かけてホールから自宅まで歩いて帰りました。素敵な晩でした。