カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

追記。

2024-07-11 06:40:45 | Weblog
一昨日の朝に胸奥で鳴り出したヴァイオリン協奏曲が、今朝もずっと胸奥で流れている。最初のメモに色々追記した。

今日もこれから仕事。
2ページ目。

7歳になってどういうわけだか突如音楽に目覚めて、ピアノ習わせてほしい、作曲も勉強させてほしい、とおとなたちにしきりに訴えるようになったとき、祖母は〈祖父母の家にいつかピアノを買ってあげる。家の裏にピアノの先生もお住まいだからそこへ習えばいい。〉と言ってくれた。しかし、祖父には私のためにお金を出す気はさらさらなくて、祖母の言葉が実現されることはついになかった。そして、仙台に住む従弟たちに祖父はアップライトピアノとグランドピアノとを買い与えた。何で?と思ったが、その理由をその時は誰にも聞けなかった。いま考えれば、私のためのピアノは私の本当の祖父が買い与えるさ、と祖父は冷静に思っていたのだろうと思う。私は、実際、祖父のことを本当の祖父だとずっと思っていた。そもそもそういう話を誰からも聞かされ知らされていなかったから、私に本当の祖父が存在するなんて、これっぽちも考えたことはなかった。
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