カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

越智氏系河野(かわの)一族。

2022-12-22 14:19:22 | Weblog
越智氏系河野(かわの)氏はもともと伊予国にいた一族。石見国下府に本家があった石見国浜田藩士河野氏は通(みち)を通字とする越智氏系河野一族の裔で、同じく浜田藩士だった河村氏はこの河野氏の何代目かの三男坊が分家して立てた家とのことゆえ、父方祖父が浜田藩士河村信吾という方だった荒地派詩人北村太郎先生は、越智氏系河野一族の裔。作曲家いずみたく先生も、雑司が谷墓地の墓碑に先生のお名前と並んで〈越智氏系河野家先祖代々之霊位〉の彫刻があり、その末裔とのこと。作曲家別宮貞雄先生も、遠祖が伊予守護職河野氏出身の正岡経政の重臣で経政の叔父に当たる別宮修理太夫光貞とのことで、越智氏系河野一族の裔。歌人河野裕子先生も、ご本家が熊本にいらした河野(かわの)氏ということで、九州へ移住した越智氏系河野一族の裔でいらしたと思われる。そもそも、ひとりの人物が二十代ほどご先祖を遡れば、その先祖の総数は数千人になるわけで、生物学上、特定の一族の血筋、遺伝だけを濃厚に受け継ぐわけではないことは自明の理。さりながら、芸術的才能の伝えられ方という観点でこれを考えると少しく興味深い。
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