カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

降りて来る。

2018-11-20 09:11:56 | Weblog

今朝は、弦楽アンサンブルの奏でるなんとも美しくて静かな音楽が降りて来た。

〈降りて来る〉。あらためて文字を眺めると不思議な言い方だが、本当にそれはいつもふうわりと降りて来る。そもそも、思えば小学二年生の頃だったか、たまたま読んでいたベートーヴェンの子ども用伝記のなかに、〈レッスンを繰り返すなかで幼いルートヴィヒは、窓の外の木の葉が風に落ちてゆく様子を見ても、それがすぐさま美しい音楽となって心のなかで流れるようになりました。〉というような一節に出会ったことがきっかけだったかもしれない。自分もそうなってみたいと強烈にたまらなく憧れて願って、美しい音楽を希求しながら自然の事物を眺める習慣ができたような気がする。


今日は、午後からしごとなので、すこしゆっくり。

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昔のノートから。

2018-11-20 05:56:40 | Weblog
昔のノートを久しぶりに開いてみた。

ラジオから流れてくるフィンランドの作曲家ヘイノ・カスキ(1885生まれ~1957没)のピアノ小品「夜の浜辺にて」と管弦楽小品「前奏曲変ト長調」を聴きながら、ぼんやりといろいろなことを考えた。たとえば、明日大きな彗星が地球にぶつかることになって、それがもはや避けられないことだったとして、それをラジオから知らされたひとたちは、たとえば新型風邪をひいても病院にかかることをせず、美しい浜辺から海を眺めに行くのではないだろうか、とか。そうなると病院はひまでひまで仕方がなくなるので、お医者さんや看護師さんたちも美しい海辺へ海を見に出掛けていくのでないだろうか、などなど。
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