カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

最後の方でアコーディオンが

2010-07-12 17:09:29 | Weblog
 メモです。。。

 昨日の「N響アワー」で司会の西村朗さんが面白いことを言われていました。曰く、

ジム・ジャームッシュ監督の映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」のために作曲した音楽を武満さんは非常に気に入っていて、最終的にその音楽がボツになってしまった後、武満家の食卓では必ずその美しいメロディをBGMとして流すようになった。そのメロディというのが、《ファミリー・トゥリー》の最後の方でアコーディオンが長く奏するメロディなんです。。。云々。

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Modesty M. Poloさんのブログ「mmpoloの日記」
2010年6月7日記事:「[音楽]武満徹の《系図(ファミリー・トゥリー)》という曲」より
http://d.hatena.ne.jp/mmpolo/20100607

(前略)

大原哲夫氏:池辺さんは、武満さんの曲で、お好きな曲は何なんですか。

池辺晋一郎氏:ある時期だと、《テクスチュアズ》とか、《アステリズム》かなぁ。もうちょっと後だと、《カトレーン》も、すごく好きだったし。それから、最後のほうだと、やっぱり愛着があるのは、《系図(ファミリー・トゥリー)》ですね。なぜかというと、《ファミリー・トゥリー》を初めて聴いたときに、あれっと思ったのは、その少し前に、僕が指揮して録音したジム・ジャームッシュの映画の音楽と同じだったんですよ。それは、ジムが使わなかったんですけどね。何て言ったっけ、タクシードライバーの話。

大原氏:幻の映画音楽となった『ナイト・オン・ザ・プラネット』ですね。

池辺氏:(前略)スタジオで、見事に書かれた武満さんのフル編成の大きなオーケストラの楽譜を見たときに、ジャームッシュはびびったんじゃないかと僕は思うんだけど、結果的にはそれをダビングしかけて、これじゃあ映像が負けちゃうと思ったみたいですね。で、全部外しちゃったんですよね。武満さん、怒ったみたいです、すごく。だけど、武満さん、怒ったけど見事にそれを《ファミリー・トゥリー》として復活させたわけですよ。

(後略)

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 昨日届いたばかりの歌誌『塔』2010年7月号。今回、私の出した歌は、選者真中さんの選で何首かボツになって4首だけ掲載されていました。


アンパンはパスコが味良(うま)し わが携帯待受にいつでも娘は二歳

ゆふべ降つた雪踏みながら崖下の家から女が出て来るところ

許可なくば全ては進まず昨日から亀はやうやく橋の中程

車内から屁をすつかり追ひ出すため圓朝全集ブックカヴァーをぱたぱた振りぬ


 これ、実は張り込み中の刑事を主人公にした長い長い物語連作の一部なんですが、そう読めるでしょうか。。。?
コメント
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