カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

菅野光亮氏に関するデータのメモ

2008-08-25 10:27:04 | Weblog
菅野光亮氏に関するデータのメモです。。。

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TSUTAYA online
http://www.tsutaya.co.jp/item/artist/view_a.zhtml?artid=A035695

菅野光亮(かんのみつあき)
1939年7月10日生~1983年8月15日没(享年44歳)
1939年宮城県生まれ。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。大学在学中の1966年、第35回毎日コンクール(1982年以降、日本音楽コンクールに改称)作曲部門室内楽入賞(第3位)。映画やTVドラマ音楽を多数手がけるが、特に映画「砂の器」(1974年)のテーマ「ピアノと管弦楽のための組曲・宿命」では毎日映画音楽作曲賞、モスクワ映画祭ソビエト作曲家同盟賞を受賞。

第35回毎日コンクール作曲部門入賞者一覧
http://oncon.mainichi-classic.jp/prize4.shtml

第1部(管弦楽曲)
1位 池辺 晋一郎
2位 中島 洋一
3位 金田 成就
入選 福井 崇乃

第2部(室内楽曲)
1位 七ツ矢 博資
2位 朴 賢二
3位 菅野 光亮
入選 村瀬 健太郎

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海との約束 : 菅野光亮現代音楽作品集
http://opac.tohomusic.ac.jp/cgi-bin/exec_cgi/ibibdet.cgi?CGILANG=japanese&U_CHARSET=euc-jp&ID=BB00442233
(収録曲)
弦楽四重奏曲第6番 : 1978 / 山口裕之, 永峰高志 (ヴァイオリン) ; 菅沼準二 (ヴィオラ) ; 木越洋 (チェロ)
セロとピアノの為の三章 : 1979 / 木越洋 (チェロ) ; 菊池百合子 (ピアノ)
ヴィオラとセロの為の四章「海との約束」: 1980 / 菅沼準二 (ヴィオラ) ; 木越洋 (チェロ)
ヴァイオリンとピアノの為のソナタ : 1982 / 山口裕之 (ヴァイオリン) ; 菊池百合子 (ピアノ)

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ヴィオラとピアノのためのソナタ / 菅野光亮 = Sonata for viola and piano / Mitsuaki Kanno
http://opac.tohomusic.ac.jp/cgi-bin/exec_cgi/ibibdet.cgi?CGILANG=japanese&U_CHARSET=euc-jp&ID=BB00420615
(自筆譜の複製、音楽之友社発行雑誌「音楽芸術」第35巻第12号付録・1977年)

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SOSEGON魂のブログ記事より
http://blog.livedoor.jp/sosegon226/archives/50690525.html

(以下、引用させて頂きます)

「寂光 / 菅野光亮」(2008年08月06日19:54投稿)
アルバム『詩仙堂の秋』
Solid CDSOL-1106 国内盤 
2005年(オリジナル1973年)
参考価格2,625円(税込)

録音に先駆けて公開された1972年のリサイタルでは、山本邦山の尺八で演奏された楽曲。CDでは稲森康利のフルートがリードをとります。
「寂光」とは、仏教用語で“安らかで静かな光”とか“理・智の二徳”といった意味があります。曲調は、タイトル通り《和》を表現したものになっていますが、ピアノもフルートもことさら和音階を使っているわけじゃありません。(ギターだけは明らかに、琴や三味線を意識していますが・・・。まぁそれで、全体のバランスを取っているのかもしれません。)
特に菅野光亮のピアノは、日本的であり、西洋的でもあり、懐古的であり、現代的でもあるといった風に、ひとつひとつの音の中に広い意味での《宇宙》を感じさせます。簡単にビル・エヴァンス風と言えない、深いニュアンスがあるんですよね。それは、意識して身に付けたものではなく、彼が生きてきた“日本”という風土の中で自然にはぐくまれたものでしょう。録音当時(1973年)の日本の音であり、もっと昔の音魂かもしれません。
ここで、菅野光亮のプロフィールを少しばかり。
最初に言いますが、彼は1983年8月15日に44歳という若さで亡くなっています。これだけの才能があったので、その後の活躍を見られなかったのは本当に残念です。このアルバム発表後は、『砂の器』(1974年)や『魔界転生』(1981年)などの映画音楽を多く手掛けたり、ブタペストの国際ジャズ・フェティバルで受賞歴があったりと様々な分野で活躍していたようです。
さて、「寂光」です。
何回も言いますが、よく外国人が演奏する表面的な《和》の曲ではありません。日本人でしか表現できない真の意味での“日本のジャズ”と言っていいでしょう。しかし、西洋を受け付けないというスタンスでないのは明らかです。楽器やその奏法は西洋そのものなんですから。
この頃の日本のジャズ界は、何かこぞって “日本のジャズ”(西洋を融合した形での独自性)を探求していたようなところがあります。菅野とも交流のあった山本邦山の『銀界』もそういった傑作のひとつです。このアルバムでおもしろいのは、ベースがゲイリー・ピーコックという外国人であること。ここに彼らのひとつのポリシーが垣間見られます。先ほど書いた“西洋を融合した形での独自性“ということです。1970年代の社会自体がそうだったのかもしれませんが・・・。
最後になりましたが、菅野光亮が44歳という若さで亡くなったのが、返す返すも残念でなりません。彼が存命であったなら、その後のジャズ界、音楽界の25年間が変わっていたような気がします。
菅野光亮はそんなことを思わせる傑作を残して逝ってしまいました。(了)

(以上、引用終わります)

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HMV視聴コーナー(菅野光亮氏の音楽)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1240344#

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菅野光亮氏の肉声(MP3)
http://homepage3.nifty.com/cwo/mp3/kanno.mp3


ピアノソロ版「宿命」(菅野光亮作曲、林 知行編曲)譜面
http://www.at-elise.com/JP/JPDPHA00001.html
コメント
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