カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

北原白秋の文章(メモ)

2006-04-16 21:27:01 | Weblog
 メモです。

 北原白秋『思ひ出』の冒頭の《わが生ひたち》より。

「(前略)私の郷里柳河(やながわ)は水郷である。そうして静かな廃市の一つである。自然の風物は如何にも南国的であるが、既に柳河の街を貫通する数知れぬ溝渠(ほりわり)のにおいには、日に日に廃れてゆく旧い封建時代の白壁が今なお懐かしい影を映す。(後略)」
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日録メモ

2006-04-16 19:14:53 | Weblog
 日録メモ。

 池袋のリブロ本店3階にある「ぽえむ・ぱろうる」が近々閉店するらしいという噂はいろいろな人から聞いていて、私自身「すごく残念だ」と思っていました。が、かといって、最近は、池袋の大きな書店にまでわざわざ出掛けようという気力も湧かなくて、遠くからひっそりと閉店を見守り見送るつもりでいました。しかし、今日は、たまたま「ぽえむ・ぱろうる」の近くまで用事があって出掛けたので、思い切って「ぽえむ・ぱろうる」に寄ってみました。

 案の定、私はショックを受けました。。。

 閉店のために在庫処分をしている本屋の店内というのは、できれば見たくありません。あの寂しさには心が耐えられません。。。。

 200円特売コーナーで「丸山薫詩集」を購入。

 店の方の話では、「ぽえむ・ぱろうる」は4月30日をもって閉店、とのことです。今後あらたな詩歌関連の本屋を作るかどうか、今後の方針は、親会社の方でまったく決まっていないのだそうです。再開要望の声が多く寄せられれば、こういう店を新たにオープンすることもありうるかもしれない。。。とのことでした。

                ☆

 帰り、久しぶりに「古書往来座」に寄りました。

「古書往来座」サイト
http://www.kosho.ne.jp/~ouraiza/

 古書往来座は、明治通りに面した店の外の超特価本コーナーも面白いです。今日は芹沢光治良氏の小説作品の単行本などを発見! 興味を惹かれました。しかし、今日はとりあえず、特価本コーナーの、講談社版日本現代文学全集版「齋藤茂吉集」「北原白秋・三木露風・日夏耿之介集」、山田太一著・小説「異人たちとの夏」(新潮社)を購入することにしました。レジカウンター前で順番を待っていると、すぐそばの詩歌本コーナーに思わず目が行きました・・・!!・・・幻の、小林恭二著「短歌パラダイス」(岩波新書)発見!!!

 この「短歌パラダイス」に私の手が伸びたことは言うまでもありません。。。私はいまだに岩波書店が「短歌パラダイス」を絶版にしてしまった理由を理解することができません。。。この本は短歌を勉強したい人にとって「短歌センスを理解する」のに非常に役に立つ名著だと思います。ぜひ復刊してほしいです。
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『塔』4月号を読みながら。メモ。

2006-04-16 10:20:08 | Weblog
 先日届いたばかりの『塔』4月号の最初の方をぽつりぼつりと読みながら、気になるうたなど。メモです。

永田先生のうたから。

鋲ひとつはずれて「めし」の紙吹かる昼を飲まんと格子戸を引く  永田和宏

                ☆

松村さんのうたから。

長編は冬に読むべし葉を持たぬ木々の気持ちとなって読むべし  松村正直

                ☆

伊藤さんのうたから。

無欠席・無遅刻なりし出席簿の奥川結文を赤線に消す  伊藤理恵子

                ☆

山口さんのうたから。

落葉積むくぼ地に朝の日は輝りて水仙の芽はくっきりと立つ  山口絹子

                ☆

千名さんのうたから。

揺るぎなくをらむとすればざわざわと地球の影が深まりてゆく  千名民時

                ☆

白水さんのうたから。

半日をサルサ聴きつつ横になる気づけばいつも目のみ疲れて  白水麻衣
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