モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

息抜きに工作

2018-05-14 20:03:55 | 学生


学生クラス 立体作品 左:パッケージデザイン/なつめ(高1)  中:粘土造形/大志(中1)
  右上:色鉛筆の竜/慶徳(中2) 右下:粘土造形/こなみ&優(中2)合作

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、学生クラスに通う生徒達の立体作品。粘土などの工作ですね。学生クラスでは、基本的に生徒主体で各々の作りたい物を、画材を問わず自分で決めて作っていい、ということになっています。ですが、ほとんど平面(デッサンや色鉛筆画)を制作する生徒ばかり。小学生クラスに比べて細かな技術的指導も増え、「平面作品疲れ」のような症状に陥る生徒も少なくありません。ということで、学生クラスで立体作品を作っている場合、だいたいがその疲れから来る『息抜き』としての制作だったりします。粘土は頭使わずに出来て楽しいですしね。

本日載せた作品を個別に紹介いたしましょう!まずはなつめ(高1)の作品。もともと工作の得意な彼女は、定期的に立体作品を作ります。今回の作品は「お菓子のパッケージデザイン」というテーマですね。身体に悪そうな、ねるねるねーるね(親御さんが買いたがらないやつ)のようなお菓子だそうです。子どもってこういう実験的なお菓子好きですよね。僕も未だに好きです。

そして大志(中1)の作品は、三本足の怪物!ずっとデッサンを制作していたのですが、粘土もほんとはやりたかった、ということでの制作。「これ何の生き物?」と聞いたら「関ケ原の龍」とのこと。タイトルというか、ネーミングセンスが良いですね。っていうか、龍だったんですね。左右非対称でない、アンバランスな造形にもセンスを感じます!

左上、色鉛筆の集合でできたドラゴン(?)の工作は慶徳(中2)の作品。平面作品を2週ぐらい続けて描くと、制作意欲が燃料切れになる彼。頻繁に立体工作を織り交ぜながら、アトリエにて制作しています。家も少し遠いし、部活もバリバリの運動部なので、その疲れもまぁ分かる!たまーに光る作品を作るので、講師陣も少し多めに見てしまいます。そこが彼の魅力。

そして左下、こなみ(中2)と優(中2)の子どもコンビの作品。彼女たちは、粘土を渡せば必ずウンコのようなものを作ります。小学生クラスの時から、隙あらばウンコのようなものを作っていました。昔は絵にかいたような、とぐろを巻いたの漫画風のヤツだったのですが、中2になり、とうとうここまでリアルさの域に達したようですね。ここまでいけば芸術品。アトリエのトイレにて、展示販売しているのをご覧になった方もいると思います。美術品か汚物か、キャプションと価格によって生まれた説得力は今作を美術品たりうるものへと昇華させてくれるのか、私たちへ投げかけている問題作ですね。中2の女子が2人も集まって出来たのがこの作品、という点にも、大人に対する皮肉のようなものも感じます。5000円だそうです。高いのか安いのか、今作の価値は未知数です!!ちなみに僕は買いません。

ということで学生達、息抜きでもいいので立体作品もどんどん作っていきましょう!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする