モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

鳶が鷹を産む

2011-01-25 01:05:00 | スタッフ講師
Masatobijyutukan_3半澤真人 『自画像』 アクリル・顔彩・色鉛筆

真人君の美術館デビューです!
銀座で個展を開いた際、沼津市庄司美術館の館長がたまたま見てくれ、今回の展覧会が決まったそうです。
少々遠方ですが、ぜひ多くの方にご覧頂ければ嬉しいです。

彼との出会いは17年前。
オープンしたばかりのアトリエに、当時高校生だった彼が入会しました。
溢れる才能に感嘆しながら、いつかこんな日が来ること信じて応援してきました。
こんなに誇らしいことが、私の人生に訪れるなんて!感涙です。

半澤真人のタブロー(絵・tableau)は、水彩のみの作品数点を例外として、ほとんどが混合技法(ミクストメディア)で制作されている。画用紙を支持体にし、それに鉛筆で下書きをしてからアクリルや水彩で下塗りする。その後に顔彩やマジック、色鉛筆、ポスターカラーでモチーフを描き起こし、背景が最後に描かれる。
青が好きな彼は、下塗りに紺や藍を選択することが多く、そのため時間をかけて丁寧に形を追った下書きが一切消えてなくなることもしばしばあるが、がっかりしたり、自棄になったりした様子を私は一度も見たことがない。制作に対する意欲と情熱はそんなことをものともせず、また一から描き直す。
とても真似のできないこうした一見無駄に思える作業を重ねるのも、偶然ではなく彼の制作のプロセスの中に必要なものなのだ。
かけがえのない貴重なものを愛でるように対象を眺め、賛美するように描く。
実際の制作風景は実に優雅である。口元には微笑を湛え、時には嬉しそうな小さな笑いも交じる。
それとは対照的に最後に取り掛かる背景は、目もくらむような色彩が使われたデザイン的な紋様の洪水で溢れ、余白の響き(美)を好む日本人にとってはいささか鬱陶しく、窮屈に感じられるかもしれない。しかし、ともすればバックの方が主役であるかのような漲るエネルギーを前に、誰もが抵抗できない引力のようなもので捉えられ、目が離せなくなるだろう。
その表現はあくまで自らの手練で作り上げていくもので、他の介入を許さぬ自主的精神によって貫かれている。
半澤真人の作品それはファインアートとデザインの見事な融合なのである。

絵画教室アトリエ・ミオス代表 小原京美


(上記の作家紹介、オバラの美術館(文章)デビュー! いつか作品でデビューしたいもんです…トホホ)

半澤真人作品展“ぼくのパレット”
【モンミュゼ沼津】沼津市庄司美術館(二階展示室)
住所 〒410-0863 沼津市本字下一丁田900-1 [地図 Google ]
電話 055-952-8711
FAX 055-952-8711
日時 2月5日(土)~2月27日(日)
開館時間 10:00~17:00 (最終日16:00 )
休館日 月曜日
観覧料 200円
駐車場 8台(無料)
ホームページ http://www18.ocn.ne.jp/~monmusee


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